Q-12. ホームページを見てもらうためには?

A-12.  見てもらえるホームページについては、ところどころで少しずつ触れてきましたが、ここで、そのポイントをひとまとめにして見てみましょう。

 もちろん、ホームページによっては、なかなか人を集めにくいテーマのものもありますが、可能な限りの効果をあげるにはどうしたらよいかをポイントごとに考えてみました。

ポイント 考慮点
テーマの汎用性  テーマとして、インターネット上の誰もが興味を持つものや、男性向け、女性向け、若年層向け、高齢層向け、一部の一般向け、一部の専門家向けのものと、どんなテーマを選択しても構いません。ただし、テーマによって来場者数のキャパシティはほぼ決まってきまうものでしょう。そのキャパシティの中で最大限の効果をあげるべく努力を払いましょう。

 ちなみに、インターネットの人口比率は、10代後半〜30代後半までの男性が全体の5〜6割を占めています。女性は3割いるかどうかですが、中でもその年齢層は10代後半〜30代までがほとんどとなります。高年齢層は積極的に情報発信している人はあまり見掛けたことがありませんが、企業で重要な地位を占める人ほどインターネット接続は早かったはずですし、多少はいるはずです。20〜30代男性中心ということで、当然のことながら興味の対象にはかなりの偏りがあります。
トップページ  トップページはホームページの顔です。トップページで見る人の心をつかめないと、肝心の情報まで見てもらえません。ホームページ全体を象徴し、テーマを伝え、見る人の興味をひくよう、最高のセンスでデザインしましょう。また、操作性も考慮して使いやすいページに仕上げてください。

 ただし、表示に時間のかかる大きな画像ファイルを使用するのは考えものです。HTMLおよび素材ファイルの合計ファイルサイズを可能な限りコンパクトにまとめましょう。
ページ構成  メニューの下にサブメニューなど情報のないメニューを連続させるのはよくありません。情報へのアクセス経路は単純にまたは、単純に見せかけるようにページ構成、メニュー遷移を工夫しましょう。
ページデザイン  説明書きを見なくても、簡単に操作できるように工夫します。全ページで統一された雰囲気と操作性を実現して、来場者に気持ちよく情報にアクセスしてもらえるようにしましょう。

 また、ブラウザによってホームページは見え方が違います。メジャーなブラウザでは一通り表示確認を行っておきましょう。
情報ページ  字ばかり、画像ばかりなど、あまりバランスの悪い構成にならないように注意しましょう。また、提供するのに必要な情報をもらさないよう注意してください。例えば、森林総合利用施設の情報提供で、地図や住所を書き忘れたらあまり情報の意味がありません。ただ、絶対そうとは言い切れませんが、筆者の経験上、多少長々した文章でも女性は比較的読んでくれるようです。
リンクページ  リンクページはホームページの出口となる重要な機能です。出口のないホームページは、来場者の行き場がなくなるため、息苦しい印象をもたれます。

 「お金の使い方(出し方)がうまい人には、よくお金が入ってくる」と言われますが、同様に「人の出し方がうまいホームページには、よく人が入ってくる」ものなのです。他の人のホームページに気に入ったものがあれば、どんどんメールを出して、自分のホームページからリンクさせてもらいましょう。
宣  伝  最も効果があるのは、やはりインターネット上での宣伝です。多くの来場者を得たい場合は、なるべく多くのサーチエンジンやリンク集に情報を掲載するとよいです。

 また、提供できる記事があれば、メールマガジンでユーザーを囲い込むのも効果的です。その他、インターネット上にはホームページを紹介できる様々なサービスがありますので積極的に利用したいところです。
更  新  なるべく短いサイクルで内容を更新していくことが、ホームページの求心力を高め、人を呼び込みます。

 人手による更新は大変ですが、掲示板などをうまく使って、来場者から勝手に情報を寄せてもらえるような仕組みをつくると、来るたびに新しい情報が見られるという好印象を来場者に与えます。来場者数の統計を取り、更新と来場者数の関係などを分析してみると面白いですよ。

 筆者のホームページで、以前トップページのデザインを変えたら、来場者が激減したことがありました。それを統計から読み取って、トップページを再度変更したところピンチを脱することができました。どうやら、使い勝手を改悪してしまったようです。



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