Q-10. ホームページとは何ですか?

A-10.  ホームページとはWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)の機能によって実現される情報の発信または受信も可能な、一種のプレゼンテーション・ページということはこれまでに解説しました。では、実際のところどのように見えるのでしょうか?

 「第1編 まず、ホ−ムペ−ジを見てみよう」で紹介したホ−ムペ−ジ画面は、全森連で公開している森林総合利用情報ホ−ムページの画面イメージです。メインページは最上段にタイトルを配しています。このホームページの主目的は全国の施設を紹介することにあるので、トップページに全国地図を置いて参照したい地方を選ぶとその地方の情報を得られる仕組みになっています。施設情報数が多く、個々施設の案内内容もまた充実しています。サブコンテンツとしては各地の森林関係のイベント情報や、林野庁からのお知らせなどの案内もあり、それらを見たい人はトップ画面から選択することで見ることができます。

 このように、ホームページはそのページのテーマに沿って、伝えたいことを発信することができます。ただし、伝えたいことがあっても、伝えるためのプレゼンテーションが下手だと受け手はなかなかそれを受け入れてくれません。ですから、ホームページではグラフィックやページデザイン、そしてテキストを最大限工夫して、よりよいプレゼンテーションを展開していく必要があります。

 また、「インターネットはインタラクティブ(双方向)なメディア」と言われますが、ホームページの開設・利用において、そのことは最もよくあてはまります。ホームページは一定の情報を一方的に見せるだけのものではありません。提供情報に対する意見を収集することもできれば、不特定多数から収集した情報をリアルタイムかつ自動的に編集・発信することもできます。また参照者が個々に対話的にホームページを操作することによって、個々が要求する情報をそれぞれ個別に提供することも可能なのです。これは従来のメディアでは持ち得なかった機能です。

 従来のメディアは、情報の送り手と受け手がはっきり別れていたため、情報の流れは常に一方向だけでした。それが、インターネットでは送り手から受け手へ、受け手から送り手へ、送り手から送り手へ、受け手から受け手へと情報は縦横無尽に駆け巡り、送り手と受け手の境界線の存在すらもはやあやしいものです。このことで、個人がメディアを持つ、個人がメディアを内包するという革命的な状況が生み出されてくるわけです。もちろん、多くの人はまだまだそれを使いこなすことはできていないでしょうし、有効なプレゼンテーションを展開していくことも並大抵のことではありません。成功事例も聞かれるようになりましたが、失敗事例はそれと比較にならないほど多くあります。しかし、そこには確かにこれまでとは違った世界が広がっているということができるのです。



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