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						<li><a href="./list4.html">事例：関西</a>&nbsp;&gt;&nbsp;</li>
						<li>村、森林組合、民間会社の連携による集約化</li>
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				<h2 class="title_h2 title_h2_shiryou">資料室</h2>
				<h3 class="title_h3 title_h3_shiryou_h22_report">森林組合は、全国各地で、森林づくりを進めている協同組合です。</h3>

				<h4>村、森林組合、民間会社の連携による集約化　−美作森林組合西粟倉事業所（岡山県英田郡西粟倉村）−</h4>
<h5>1.　集約化事業の背景</h5>
<p class="indent1">岡山県英田郡西粟倉村は林野面積5,489ha、林野率95％であり、そのうち私有林が68％を占め、残りは村有林をはじめとした公有林である。国有林は無い。岡山県北東部に位置する人口1600人ほどの山村だが、智頭急行の列車の便に加え、つい最近、鳥取自動車道が開通し、ICも出来たことで、以前よりずっと各地からのアクセスが良くなった</p>
<p class="indent1">ここで紹介する当地の集約化事業の萌芽は、現村長の最初の任期だった2001年に制定された「21世紀西粟倉村森づくり条例」に見られる。この条例は、村内の森林を、生産林・共有林・自然林とゾーニングするなど、中長期の森林管理の基本的な考えを村民が共有することを目的とした。しかし、条例は出来たものの、具体的な動きにはなかなかつながらなかった。事態を動かしたのは、2005〜2006年度に地域総合整備財団（ふるさと財団）による総務省の「地域再生マネージャー事業」に「西粟倉村観光事業再生アクション」が採択され、環境・地域コンサルも手がけるアミタ（株）が地域再生マネージャーとして関わりを持つようになったことが大きい。</p>
<p class="indent1">その後、2007年10月に、現在へとつながる「百年の森構想」がまとめられた。村はこのころから、アミタのグループ会社として設立された（株）トビムシ、美作森林組合西粟倉事業所とともに、集約化事業をはじめとした村の森林事業を様々に展開してきた。</p>

<h5>2.　集約化事業の計画と実績</h5>
<h6>2.1　集約化の開始と経緯</h6>
<p class="indent1">村、森林組合、（株）トビムシ3者による森林管理基本合意を受けて、2009年度より「百年の森林事業」開始した。本事業のスキームを図1に示したが、その内容は非常に多岐にわたる。大きくは「百年の森林創造事業」と、「森の学校事業」の2つの事業より構成される。</p>
<p class="indent1">「百年の森林創造事業」は長期施業管理委託、FSC認証森林の全村拡大、都市住民小口客向け「共有の森ファンド」による森林管理資金調達といった、森林の施業管理に主眼をおいている。一方、「森の学校事業」は産直住宅、部材供給、地域産品企画販売などを骨子とし、西粟倉村産材の利用拡大を狙う。この中で、「共有の森ファンド」は森林管理のための新たな資金調達方法として注目されることが多い。しかし、このファンドの意義は「都市住民小口客向け」にあり、実際に集められる資金の多寡よりも、こうした活動を通して「西粟倉村ファン」を増やすという、都市山村交流の側面にある。</p>
<p class="indent1">事業全体を通して、森林によって地域に新たな事業展開を図ることを目的とするが、その具体的な実現方策の一つが、集約化事業、高性能林業機械化という位置づけである。</p>
<div class="margin_b10 text_center"><img src="./images/detail33_1.gif" alt="図1　西粟倉村「百年の森事業」全体概要図"><br>図1　西粟倉村「百年の森事業」全体概要図<br>（資料）（株）トビムシ資料</div>
<h6>2.2　集約化面積・所有者数</h6>
<p class="indent1">事業対象20団地、1,143ha、所有者累計1,957人と、私有林面積全体3,732haの3割に上る。そのうち2009年度までに、森林現況調査完了8団地、757ha、所有者累計1,287人、地区座談会報告済6団地、601ha、所有者累計900人、集団間伐完了1団地、142ha、所有者220人である。2010年度中には追加2団地、112ha、所有者218人についても、集団間伐完了の予定である。最終的に「西粟倉村森林長期施業管理に関する契約」を所有者と締結するが、まだ個別折衝中の段階である。今後まれまでの事業対象地に加え、3団地を追加予定である。</p>
<h6>2.3　素材生産の計画と実績</h6>
<p class="indent1">毎年100〜300haの集団間伐を実施し、2013年度までに1,300haを実施する計画である。事業はまだ開始されたばかりであり、具体的な数字は2009年度のものに限られる。その値を示せば、実施面積142ha、素材生産量645m3であった。</p>

<h5>3.　集約化の特徴</h5>
<h6>3.1　対象地の特徴</h6>
<p class="indent1">前述したとおり、集約化対象地域は12地区20団地、1,143haと、私有林全体の3割をカバーしている。また、若干不鮮明だが、写真1の村全体の地図にポイントされた位置が、集約化事業の対象地であり、これを見て分かるとおり、ほぼ全域に展開している。百年事業の目的が、最終的に全村をその対象とすることにあり、団地設定対象地は森林所有者と村による地区座談会で決まる。林齢、樹種などの基準は特に設けていない。</p>
<div class="margin_b10 text_center"><img src="./images/detail33_2.gif" alt="写真１　組合事務所内に掲示された「百年の森事業」進捗表"><br>写真１　組合事務所内に掲示された「百年の森事業」進捗表</div>
<h6>3.2　森林現況調査と境界測量</h6>
<p class="indent1">西粟倉村はすでに全村地籍調査が完了しており、森林境界画定のための好条件を備えている。森林現況調査は、１）GPSによる位置確定、２）現場写真記録、３）サンプリングによるプロット調査によって、林小班ごとに樹種、本数、傾斜角、直径階別本数などを調査、という手順で実行される。この後、これらのデータを記載した林分状況説明書を所有者に提示して、確認を行う。現在、総務省の「地域情報通信技術利活用推進交付金（ユビキタスタウン構想推進事業）」を活用し、岡山中央総合情報公社と連携し、専属職員1人を雇用し、森林GISの整備を進めている。森林GISのデータソースとして、以上述べた地籍情報や森林情報が重要な役割を果たしている。</p>
<h6>3.3　合意形成手法</h6>
<p class="indent1">すでに10年以上の任期にある村長の強いリーダーシップのもと、全村各地区を対象とした合意形成を推進してきた。最初に、団地候補地設定後に地区座談会を開催し、村と森林組合事業説明を行い、まず地区としての大枠の合意を取り付ける。その後、少し時間を掛けながら、長期施業契約を村と所有者が個別折衝して、徐々に進めていくという手順が取られている。（株）トビムシは外部のコンサルの立場として、この局面には基本的に関与しない。</p>
<h6>3.4　長期施業受託</h6>
<p class="indent1">森林所有者、村、組合の3者で、期間10年間の「西粟倉村森林長期施業管理に関する契約」を締結するというスキームである。</p>

<h5>4.　素材の生産と販売</h5>
<h6>4.1　素材生産</h6>
<p class="indent1">森林組合西粟倉事業所の森林組合直営作業班は、造材2班、開設1班を有する。また、事業所の請負わせ事業体が造材1班、開設2班を有する。</p>
<p class="indent1">機械装備については、2009年度末に「森林整備加速化・林業再生事業」補助金を利用し、0.25ハーベスタ2台、4トンフォワーダ1台、0.25ウィンチ付きグラップル1台を（株）トビムシが購入、整備した。「百年の森事業」の中で、トビムシはこれらの機械を森林組合と事業体に貸与する仕組みである。以前から森林組合が所有する0.25プロセッサ1台と併せ、事業の基本スキームが今年度から整った。現在の生産性は5ｍ3/人日程度だが、森林組合としては今後の生産性の伸びを期待している。なお、間伐請負わせ単価9,000円／ｍ３（木材市場までの運送含む）である。全体の生産量は1万ｍ３程度、うち2009年度の事業実績は645ｍ３であった。</p>
<h6>4.2　素材の販売</h6>
<p class="indent1">生産された素材の出荷先は、8割を隣接する鳥取県智頭町の石谷林業智頭原木市場に出荷する。残りの2割は西粟倉森の学校に販売され、地域材、地域産品が生産される。</p>

<h5>5.　成果と課題</h5>
<p class="indent1">事業は始まったばかりであり、拙速な評価はできないが、集団化の進展があった点は成果と言えるであろう。一方、利害関係者間の調整、ファンドによる資金調達には、なお時間を要することが課題として挙げられる。</p>

<p class="text_right">（山本伸幸）</p>


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