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(株)シンフォニーグッドスタッフ
森林づくり事業を営まない業種でありながら森林を購入し健全な森林づくりを続けているIT関連企業がある。なぜ森林づくりなのか、(株)シンフォニーグッドスタッフ代表取締役社長の庭山一郎さんに話を伺った。


森林を購入した理由は?
私自身が自然保護に関心があり、森林の荒廃によって生態系が壊れることを危惧していました。生態系を守る視点からみると、現状の制度では限界を感じてます。ならば個人や企業でそういった森林を直接買い取って、自らが守っていくのが手っ取り早いと思ったのがそもそもの購入の動機なんです。

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(株)シンフォニーグッドスタッフ代表取締役社長の庭山一郎さん

森林の購入方法は?
森林の購入条件として、「日当たりがよい場所がある」、「沢がある」、「林内にスギ以外の大きな木がある」と決めていました。群馬県の赤城山周辺に絞り込み、自分で山を見て気に入ったところがあれば役所で地番を調べ、法務局に行って所有者を捜すということを地道に行いました。ほしい森林を見つけても県有林のため購入を諦めなければならないなど、思うようには行かないものです。結局購入を決意してから3年かかって今の森林を購入し、少しずつ買い足しながら約2haの社有林を所有するに至りました。

写真2
6年生のブナ。これからの成長が楽しみだ

森林を所有することで業務上のメリットがありましたか?
私達の森林づくりは、森林が本来あるべき状態になることを邪魔する要因を取り除き、自然の復元力で良くなる状況に導く作業を目指しています。このことはビジネスにおいてクライアントに良いサービスを提供する姿勢と通じていると思うのです。私達の取り組みを自社のWebサイトで紹介したところ、私達のこうした姿勢・哲学をクライアントが共鳴して下さり、信頼できるビジネスパートナーとして選んでいただいたこともあります。
また私達はマーケティング会社としてクライアントの研修業務も行っていますが、ここの森林を利用して、将来、自然の中で気持ちよく研修できるプログラムも考えたいと思っています。

写真3
社有林はスタッフとその家族の保養にもなっている。デッキはもちろん建物も手作り

森林づくりについて
購入時はスギ・アカマツの人工林が30年も放置された状態で、雑木が茂り、アカマツはマツクイムシ被害を受けていました。そこでC.Wニコル氏の森を見学するなど技術習得をしながら、本来の植生であるブナ、ミズナラ、コナラ、カエデ類などを植えてきました。今では林内も明るくなり、7〜8年目には野鳥も戻り年々種類が増えています。今後も周りの森林を購入して整備の範囲を広げていきたいと思います。

写真4
法人営業の見込み客管理の専門企業として、普段はパソコンに囲まれた職場環境にある

最後に一言
管理ができていない荒れた森林が増えています。私達のような小さな企業でも森林づくりを実践することは可能です。もっと多くの企業に森林づくりを始めてみてほしいですね。


制作(社)全国林業改良普及協会
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第2回森林活用セミナー

 

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