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アピールポイントは節税対策
私有林の7 割は不在村者所有林


 函館市に隣接する七飯町は、観光資源が豊かなこともあり、土地ブームで沸いた頃には多くの企業が森林を購入した経緯がある。現在、町内の私有林の7 割以上は町外の人が所有する、いわゆる「不在村者所有林」である。こうした森林は所有者の管理意識が低く、荒廃が深刻なものも少なくない。七飯町森林組合では以前からこうした不在村企業を訪問し、積極的に森林整備への勧誘を行ってきた。企業に森林整備を勧誘する際にメリットとして説明したのが特別土地保有税の免除だ。一定面積以上の土地を取得すると取得価格の1.4 %が10 年間課税されるのだが、これを非課税とするために「森林経営長期受託基本契約」を森林組合と結ぶことを企業に勧めた。この契約をもとに大手をはじめ数社が持つ大面積の森林整備を進め実績を上げてきた。


間伐作業が終了した企業の森林

左上)森林整備に関心の高い町外企業の森林。着実に整備が進められている

右上)放置された企業のスギ林。人が入ることもままならない

下)七飯町森林組合の齋藤課長と経理を担当する只木さん。森林の整備記録を見ながら、企業への提案を考える

まずは自分の森を見てほしい

 企業だけでなく個人などの所有者への対応も意欲的だ。七飯町森林組合齋藤課長はこう訴える。
 「ご自分の森林がどうなってるのか一度見に来てほしい」。
 組合では町外の森林所有者に写真を送って、荒廃化する不在村者所有林の整備をアピールしている。


広葉樹への林種転換を図る企業もある。写真はブナ
制作(社)全国林業改良普及協会
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