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vol.10 2002.11.01 発行
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  森林を所有する、育てる、活用する
  市民と企業と林業者のネットワーク


  Dare Mori Network mail magazine vol.10 2002.11.01
  森林は誰のもの?メールマガジン


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だんだんと朝晩が冷えこむようになってきました。広葉樹の森林は
紅葉のシーズンを迎えて、景色も人も賑わう季節です。冬を迎える
までの短い時間、自然の美しい色をゆっくり楽しみたいですね。
それでは、森林は誰のもの?メールマガジンvol.10をお届けします!


:::◆◇ menu
・『森林は誰のもの?得する用語辞典』
・もっと身近に"森林組合" 〜大阪府森林組合〜
・ジョン ギャスライトさんの森林コラム -連載第3回-


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:::◆◇『森は誰のもの?得する用語辞典』

 森林・環境に関する用語を、森は誰のもの?ならではの着眼点で選びだし、
その意味をご紹介します。
今回は特に森林所有者の方々に関わりの深い「森林施業計画」に注目します。
所有する森林をきちんと管理することで、税制上の優遇措置を受けられる
などのメリットがあるのです。森林を所有、または所有者に代わって森林経営
をされている方は必見です。

知りたい森林・環境用語ファイル4
■森林施業計画【しんりんせぎょうけいかく】
 森林施業計画制度は、森林所有者や長期にわたり森林所有者に代わって
森林の経営を行う者が、自発的にその森林に対する森林施業の実施に
関する5年間の計画を作成し、市町村長等に申請するものです。

 この計画の対象とする森林は、30ha以上の団地的なまとまりをもった
森林に限定されます。民有林の場合は、多数の森林所有者がおり、
所有規模もさまざまですが、森林所有者等が単独で、または複数の
所有者等が共同して、30ha以上の団地的なまとまりをもった森林を確保
すれば、森林施業計画をたてることが可能です。一方、所有する森林の
一部でも認定を受けられます。

 このように、個人または共同で計画的な森林施業を実施する場合に、
国や県が計画を認定すると税金、補助、融資の上でこのような優遇を
うけられます。
○税金:所得税、相続税、法人税等の優遇
○補助:造林補助事業等で優遇措置
○融資:低利融資

 しかし「森林の管理や経営の方法がわからない」「森林は所有している
が、現地へ行ったことがない」という方は森林組合へ相談することを
おすすめします。森林組合では所有者に代わり、森林の現況調査や
森林施業計画の作成と申請、森林施業の実施、木材の販売等、森林経営の
全てについてお手伝いしています。また、どこの森林組合に連絡をとったら
よいかわからない時は、当サイト「森林は誰のもの?」の"連携窓口"を
ご利用下さい。地元の森林組合をご紹介します。

:::森林は誰のもの? 連携窓口
http://www.daremori.net/contact/www/contact.cgi

参考サイト
:::林野庁 「森林所有者などがたてる『森林施業計画』」
http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/sinrinkeikakuseido/sinrinkeikaku6.htm


:::森林・環境に関する皆さんの知りたい用語をメールでお寄せ下さい
 web2@daremori.net


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:::◆◇ もっと身近に"森林組合" 〜大阪府森林組合〜

森林を守り育てる仕事のエキスパート、それが森林組合。
南北に長い日本列島では、地域によって森林の様子はさまざまです。
森林組合も地域によっていろいろな特色があります。
今回は大阪府の大阪府森林組合に注目します。

『バラエティに富んだ事業展開と木質バイオマス利用が注目の的』
 大阪府森林組合

 大阪府森林組合は全国初の都道府県1組合、つまり府内の16の森林組合が
合併してひとつにまとまった森林組合です。森林組合には珍しい本支店制を
とっており、府内を4つのブロックに分け、豊能・三島・南河内・泉州の
4支店が設置されています。「支店ごとの地域性を維持しつつ、役所的
発想から脱却して、自分の給料は自分で稼ぐという意識を導入するのが
本支店制の目的」と氏原常務はおっしゃっています。

 個々の取り組みで今最も注目されるのは、府内中央部から東北部を管轄する
三島支店の観光事業とリサイクル事業です。中心となる施設は直営の高槻森林
観光センターで、ここには温泉、宿泊施設、バーベキューレストラン、喫茶店、
シイタケ狩り施設、森林浴の遊歩道など、様々なレジャー施設が整備されており、
年間利用者数は15万人に及び、売上は1億5千万円に達するそうです。

 リサイクル事業としては、従来から開発支障木のチップ化に取り組んでいる
ほか、観光センターの温泉の熱源に使用する、間伐材や開発支障木を原料とした
木質ペレット(※)を自前の工場で製造しています。

 こうした観光事業やリサイクル事業は、現在組合が提案している「さとやま
MORIMORI(もりもり)構想」の一環として位置付けられており、森林の循環利用
システムを軸にして、里山と市民の交流、地域の活性化、森林資源の有効利用が
進められています。

※木質ペレット
おが屑や製材廃材、林地残材、古紙といった木質系の副産物、廃棄物を粉砕、
圧縮し、成型した固形燃料のこと。

:::大阪府森林組合
所在地:大阪市中央区馬場町3-35


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:::◆◇ ジョン ギャスライトさんの森林コラム -連載第3回-

【地球は大きな貯金箱】

 日本は世界で3番目に森林が豊かな国とされています。
そして人々の生活がその森林で営まれてきた古い歴史と文化があるのです。
でも僕は日本に来るまで知りませんでした。日本といえばスシ・サムライ・
スモウ・ゲイシャ・・・。もっと森林の文化を継承して海外にアピールしないと
自然を愛する海外の人の目はいつまでたっても日本の森林に向かないと思うのです。
名前だってたくさん山や森に関係している名字、林さん、森さん、森山さんなど
ルーツをたどれば森林に関係しているご先祖様だったりして、おもしろいです。

 日本で暮らし18年目になるけれど、僕は日本人が森林からいただく食べ物の
多さにびっくりしました。もちろんきのこや山菜、そして山に住んでいる
蜂のハチの子、根っこ(自然薯)、そして葉っぱなど。
僕がホームステイしていたとき、ステイ先のお母さんと誰かの家にいって出された
桜餅の葉っぱを丁寧にむいて食べだしたら“葉っぱは食べるんですよ”と言われ、
ホンとかな??と思って食べてみるとなかなかおいしいのでそれから、結構何でも
食べるようになりました。岐阜県の高山へ旅行に行ったとき“ほう葉焼き”という
郷土料理が出てその葉っぱもバリバリ食べて歯の間に刺さって大変な思いをして
いるとき後ろで「それはたべちゃだめ!」とほとんど食べてから言われました。
あれは食べないで香りを楽しむものだと聞いておなかの中で香りを楽しみました。
やっぱり食べていい葉っぱと食べていけない葉っぱを知っているのは、日本人が
昔から森林と付き合っているおかげですよね。生活が森林にたくさんあった日本も、
人々は里山から離れ都会で暮らし残された里山は人の手が入らなくなり腐りだし、
植林の森も海外の安い材木におされ放置され間伐もされずにどんどん悪く
なっていく・・・その悪循環をストップするにはもっとみんなで森の使い方を
考えていかなくては世界で3番目に森林が豊かなニッポンがとてもかわいそうです。

 僕は“地球は大きな貯金箱”だと思っています。僕たちが生まれる前、
たっぷり貯金がしてありそこから使っては戻し、使っては戻す繰り返しをして
とても豊かでした。今、使いっぱなしでそこに戻そうと働きかけないと空っぽの
地球を子どもたちに残していくことになります。僕のツリークライミングの活動は、
そんな森林に足を運ぶちょっとしたきっかけにつながるよう、木に登って木と遊び、
そして木と友達になって、自然に対する感謝の気持ちを育て、私たちみんなが
日本の森林へ貯金になるような活動をしていきたいと思っています。

                        ジョン ギャスライト


             Ψ Ψ Ψ

森林が豊かな国に住んで、森林からたくさんの恩恵を受けているのに、
その大切さは忘れがち・・・。でもこのコラムを読んでいると、
日本と森林の関わりが深いことにあらためて気がつきますね。

それでは次回のコラムもお楽しみに!




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