木材輸出のいま

日本の木材需要の拡大に向けて

FOR Expansion of japanese Wood demand

日本の森林資源量は、人工林を中心に大幅に増加している状況にあり、国土の3割を占める人工林のうち、半分以上が収穫期を迎えています。この木材資源の有効活用のため、国内消費だけでなく新たな需要先として、「木材輸出」が注目されています。

出典:
「木材を取巻く状況とこれからの方向性について」林野庁木材利用課/2021年12月21日

世界の木材貿易

Global Timber Trade

世界の木材貿易量は輸入量・輸出量ともに増加しています。2008年と2018年の各国の輸入量を見ると、丸太・製材では中国の、合板等では米国の増加が目立ちます。また、丸太よりも製材や合板等、加工品の伸びが大きくなっています。

世界の木材貿易-①世界の木材輸入量
出典:
「木材を取巻く状況とこれからの方向性について」林野庁木材利用課/2021年12月21日

日本の木材輸出の状況

Status of Timber export in japan

日本の木材輸出額は、近年増加傾向にあります。品目別では丸太が中心で、国別では中国の割合が多い現状です。

木材輸出の状況 品目別・国別木材輸出額
出典:
「木材を取巻く状況とこれからの方向性について」林野庁木材利用課/
2021年12月21日

一方、国内のどこから輸出されているかを税関別に見ると、丸太は九州(一部東北)から中国向けが中心で、製材は各地から米国・中国向けが中心となっています。

丸太・製材の輸出状況(税関別:2020年)
出典:
「木材を取巻く状況とこれからの方向性について」林野庁木材利用課/
2021年12月21日

製品の米国向け輸出では、スギフェンス材の伸びが期待されています。

米国向けフェンス材輸出
出典:
「世界の木材易動向と日本の木材輸出の可能性」株式会社林中総合研究所安主事研究員/2022年01 月11 日