日本の森を守る「間伐」
写真
現在、日本の人工林は、かつてない危機に陥っています。世界の森林は、過度な開発、乱伐や焼き畑などによって森林面積が減少していますが、日本ではまったく逆の「利用されないことによる危機」に陥っています。長期的な木材価格の低迷等により、林業を取り巻く情勢が厳しい中で、必要な整備が十分に行われておらず、昼なお暗く、ツル植物が密生するヤブに変わりつつあるのです。ヤブと化した森林では、生息する生物の種類も少なく、森林に期待される水を浄化する力、水を蓄える力、土壌を保持する力も低くなっていきます。つまり、森の力が弱まりつつあるのです。日本の森林を守るために、私たちは何をすればいいのでしょうか? 私たちにできることはあるのでしょうか?

Part 1環境教育と森林ボランティア
写真 週末森林ボランティアグループのひとつで、長野県小海周辺を活動拠点にしている小海やすらぎ隊の班長を務めている青木秀夫さんにお話しをうかがってみました。
本文へ
Part 2  森の生活─ボランティアからエコツアーまで─
写真 日本の森の現状を知るには、まずは森に入ってみるのが一番です。もちろん、ほとんどの山林は特定の人の持ち物ですから、個人で登山道以外に入り込むのは御法度です。山林との協力関係を築いているボランティアグループに参加するのが一番。ハードな山林作業から、週末や夏休みを使ったエコツアーまで、あなたにあった森とのつき合い方を見つけてみませんか?
本文へ
Part 3  森の恵みの新たな活用法─「カートカン」を知っていますか?─
写真 人工林を維持するためには、森の恵み、つまり木材を適度に利用することにより、森に人の手を入れることが大切なのです。間伐や除伐、枝打ちといった手入れを行わなくては森林はその活力を保つことができなくなるのです。間伐材を利用すれば、間伐などの手入れをおこなうことができます。その間伐材を使用した紙製の飲料缶カートカンを作っている凸版印刷の活動を紹介しましょう。
本文へ
Part 4間伐材を暮らしに活かす─アドバシが日本と世界の森を守る─
写真 割り箸は、環境に悪いのでは? かつて、こんな議論がありました。割り箸は、他の用途では使えない端材で作っているので、大きな環境破壊を招かない、という論法で、その議論は終わってしまったのですが、やはり海外産の木材で作られた割り箸には問題が多いようです。でも、国産の間伐材で割り箸を作れば、その問題も一挙に解決! 間伐材を使える仕組みを作るアドバシの試みを紹介しましょう。
本文へ
Part 5 木のぬくもりのあるインテリア─間伐材集成材という手法─
写真 集成材という言葉をご存じですか? 間伐材などのサイズの小さな木では、そのまま大きな板を取ることができません。しかし、一定の厚さで切りそろえた材木を張り合わせることで、自由に形を作ることができる製材の方法です。ヒノキの間伐材を利用して、組み立て家具を作っている名古屋のNPO法人寓公医山道の活動を通して間伐材利用の現状を紹介しましょう。
本文へ
Part 6 木のぬくもりのある道具たち─間伐材のあるくらし─
写真 地元の森を守るため、日本の森を守るため、積極的に森の恵みである木材を使っていこう、という趣旨で木のインテリア、木の家作りに情熱を燃やしている企業・メーカーは、日本中に数多く存在します。集成材、無垢材を問わず生活に潤いをもたらしてくれる、木の家具、木の家を紹介しましょう。
本文へ
エピローグ 間伐は日本の森を守るとともに、地球温暖化防止に貢献
写真 日本の森林を守るボランティアに始まり、間伐材を利用した紙製品、間伐材を利用したインテリアや家作りの例を駆け足で紹介してきましたが、最後になぜ間伐が必要なのか? を考えてみましょう。
本文へ