日本の森を守る「間伐」
Part 5木のぬくもりのあるインテリア─間伐材集成材という手法─
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集成材という言葉をご存じですか? 間伐材などのサイズの小さな木では、そのまま大きな板を取ることができません。しかし、一定の厚さで切りそろえた材木を張り合わせることで、自由に形を作ることができる製材の方法です。ヒノキの間伐材を利用して、組み立て家具を作っている名古屋のNPO法人寓公医山道の活動を通して間伐材利用の現状を紹介しましょう。
おじいさんの山から始まった森の仕事

「そもそもの始まりは、わたしのおじいさんが植えてくれたヒノキ林なんです。私は、東京で商社に勤めていたのですが、名古屋万博の事務所に出向ということで名古屋にやってきたんです。その時に生まれ故郷の岐阜にあるヒノキ林を見に行って衝撃を受けたわけです。まったく手入れされていない、荒れた人工林になっていた。そのヒノキ林は私が生まれた時におじいさんが植えてくれたものだったので、その林の手入れをしようと思ったんですが、素人の私には何から始めたらいいかまったくわからない。そこで、間伐や枝打ちなど森の仕事を教えてくれる塾に入ったんですね。それが、間伐材と私との出会いだったと思います」と語るのは、NPO法人寓公医山道専務理事でトリムウッズを製造、販売している飯沼信彦さん。

戦後の拡大造林の時期に植林された人工林は、現在50年以上の時が経ち、本来ならば口径の太い間伐材や成材を市場に送り出すことのできる時期に来ているのですが、実際は手入れ不足で放置されているのが現状です。特に林業の専門家ではなく、投資目的で植林した中小の林業経営者の子供や孫たちの中には、実際に自らの林を見たこともない、という人も多いのです。彼らにとって、スギ林やヒノキ林は資産というよりは、重荷になってしまっているのです。40歳を過ぎてから初めて自分の林を見たという飯沼さんは決して例外とはいえません。

 
アメリカでのPEGLOCとの出会い
NPO法人寓公医山道専務理事飯沼信彦さん。
NPO法人寓公医山道専務理事飯沼信彦さん。
間伐の手法などを学びながら、日本の森の現状について認識を新たにして、危機感を感じていた飯沼さんに転機が訪れたのは、3年前のアメリカ訪問でした。友人の電子部品集めの旅につき合った飯沼さんがアメリカのDo It Yourselfで発見したのが、トリムウッズのオリジナルであるPEGLOKという木製の組み立て家具でした。集成材で作られており、安価で丈夫。しかも誰でも簡単に組み立てられる。これを日本でも作れないか? そう考えた飯沼さんは、さっそく製品を買い求め、日本での発売の可能性を検討しました。再度渡米し、PEGLOCの特許を持っているアイダホのゴーリック一家を訪問、PEGLOCを日本向けに改良し、日本で販売する相談をしました。そして、トリムウッズとして国内での特許を取得、インターネットなどを通じて販売することにしたのです。
 
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