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「そもそもの始まりは、わたしのおじいさんが植えてくれたヒノキ林なんです。私は、東京で商社に勤めていたのですが、名古屋万博の事務所に出向ということで名古屋にやってきたんです。その時に生まれ故郷の岐阜にあるヒノキ林を見に行って衝撃を受けたわけです。まったく手入れされていない、荒れた人工林になっていた。そのヒノキ林は私が生まれた時におじいさんが植えてくれたものだったので、その林の手入れをしようと思ったんですが、素人の私には何から始めたらいいかまったくわからない。そこで、間伐や枝打ちなど森の仕事を教えてくれる塾に入ったんですね。それが、間伐材と私との出会いだったと思います」と語るのは、NPO法人寓公医山道専務理事でトリムウッズを製造、販売している飯沼信彦さん。
戦後の拡大造林の時期に植林された人工林は、現在50年以上の時が経ち、本来ならば口径の太い間伐材や成材を市場に送り出すことのできる時期に来ているのですが、実際は手入れ不足で放置されているのが現状です。特に林業の専門家ではなく、投資目的で植林した中小の林業経営者の子供や孫たちの中には、実際に自らの林を見たこともない、という人も多いのです。彼らにとって、スギ林やヒノキ林は資産というよりは、重荷になってしまっているのです。40歳を過ぎてから初めて自分の林を見たという飯沼さんは決して例外とはいえません。
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