Part3で紹介したカートカンや今回のアドバシの他にも、間伐材利用商品は少しずつ増えています。ここでは、そうした試みをいくつか紹介しましょう。
高知県安芸郡のエコアス馬路村では、間伐材を使った、うちわや皿、クリップボード、照明などデザインのいいアイテムを取り揃えています。いくら環境によくてもデザインがよくなければ使い続けることはできません。今後は、エコ商品のデザイン性を高めていくことがより重要になってくるはずです。同社では間伐材を薄くスライス、編み込みでさまざまなアイテムを作ることができる「かなば」なども揃えています。新しい手芸として定着すれば、間伐材の消費を促す大きな力になってくれるはずです。
コクヨフラットファイル
エコ商品の開発に積極的なコクヨでは、これまでも古紙100%のフラットファイルを商品化していますが、ここで紹介しているのは国産のカラマツ由来の間伐材パルプを20%混ぜたもの。「日本の森林を育てる紙についての勉強会」は、林野庁、関係団体、企業やNPOなどが参加していますが、この勉強会にコクヨも参加、紙としての間伐材を価値あるものに変えることを目指し、勉強会参加者それぞれの得意な分野で協業しようという試みの中で、具体的な形となったのがこのフラットファイルです。間伐材らしさをできるだけ表現したかたちにしたい、ということで表面には余計な着色を一切ほどこさず、木の繊維模様をそのまま残しナチュラルテイストに仕上げたものです。