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| 森の妖精プティリッツィのミニチュア版を手に「ひとつひとつは正直いって不細工なんですが、これが小海の町に並ぶといい雰囲気なんですよ」と語る青木秀夫さん |
地元にあらわれた変化
現在、森林ボランティアのグループ数は、日本中で1000を超えるといわれています。そこに参加しているボランティアの数は定かではありませんが、相当数のボランティアが参加しているはずです。しかし、ボランティアである以上、週末だけの参加がメインになるはずで、延べ人数で考えると、日本の森林整備に必要であろうとする労働力とは、格段の落差があります。当然、間伐が必要な面積の1%にも満たないのが現状です。でも、だからといってボランティアの活動など実効性がない、と決めつけるのはあまりにも狭量な考え方といえるでしょう。日本の森の現状が危機に満ちているのは、映像や活字などで何度も伝えられているはずです。ところが、そうした危機認識が日本人全体のものにならないのは、それが頭の上を通り過ぎる情報でしかないからと考えられます。一度でもボランティアに参加して見れば、その情報は身体の中に定着し、今度はその人の身体を通して他の人に発信されます。ボランティア活動とは、そうした意識の変化を目的にした地道な活動ということができます。そして、その変化は意外にも地元に表れているといいます。
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| 森の妖精プティリッツィ用に斜めに伐採したカラマツ |
「私たちが間伐した木材をチェンソーで斜めに切って、それに絵を描いてもらうんですね、地元の小学生に。そうして、森の妖精プティリッツィという人形として町の中に飾っているんです。これは小海塾の人たちが考えたものなんですね。小学生は、安全面もあるので、森の中に連れて行くのは大変ですが、こうした形で森と親しむきっかけになってくれればなと思っています。小海といった緑豊富な場所でも、子供たちは森のことをほとんど知らない。その点では都会の子供たちとほとんど変わらないんですね。あるいは、他の地域での活動ですが中学生を対象にした森林活動を行っています。その活動では、1年で参加した人はほとんどが、3年間つき合ってくれる。1年の時は何も知らなかったのが、3年では後輩の面倒を見たりしている。それから、親の世代の意識も少しずつ変わりつつあります。かつては、山(カラマツ林)のことは話題にしたくなかったというんですね。つまり、お金だけかかって何の利益も生まない。重荷でしかなかったわけです。それが、われわれの活動がきっかけで、夫婦で話すようになってきた。カラマツ林をどうしようか? という話ができるようになってきたんですね。
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