
今後、徳島県では、自然災害発生時の県民を守るための対応策の充実が求められてくるようになる。そこで、今回の開発を通じて、被災時に必要な仮設住宅を木製とすることで、住宅としての機能の他に、安らぎ、癒しなどの効果が得られ、被災者の心の傷を少しでも和らげることができると考えている。
搬出間伐の過程で、製材向けを前提に伐採を行うため市場価格の低い小径木、曲木、短材等が未使用のまま林地に放置されている。また、森林組合の共販所に出荷されても売れ残り、チップ用等にしか利用できないため、山元の間伐材の出荷意欲が削がれており、森林所有者等からは、このような利用の低位な素材の有効活用が望まれている。今回、直材の長さが1m取れる短尺な素材が利用できることを前提条件として、大型車や重機が入らない場所などでも人力で搬入・施工ができ、また建築工期の短縮が図られ、建築残材をなくすよう内外装を間伐材の板で覆った骨組み(2×4パネルのようなイメージ)を開発することで、簡易建築物の設置を容易にし、建築費用の低コスト化を進め、これまで使われにくかった間伐材の利用量の向上に貢献していく。ターゲットとしては、バス停留所、あずまや、家庭用物置、工事現場の仮設休憩所(スーパーハウス)などの分野に間伐材利用を進めていく。
簡易建築用内外装パネル枠組みパネルは、基本部分として断面が50mm×100角×縦2,000mmのフレームに短材板を内外に張ったパネルを製作する。フレームの外側に本実の溝加工を行い、隣のパネルとは雇い実で組み合わせる。パネルに接合した壁を土台の上に立ち上げる。壁同士の競合は、直交する両方の壁のフレームに実加工を施し、見せ柱を差し込んで壁を接合するなど、簡易な構造体になっている。 【ポイント】1. 小型キット化することで、軽量化され人力で取り扱いが可能 |
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徳島県では、平成17年度より「林業再生プロジェクト」に取り組んでおり、生産性を飛躍的に高める新間伐システム「高性能林業機械による間伐生産システム」の導入、その稼動に必要な路網整備、作業班の育成など多様な森づくりを進めている。当社でも本事業を通じてこのプロジェクトに貢献したいと考えている。当社の株主には、森林組合、建築事務所、公園等の施設コンサルティング会社、建築建設会社、家具や外構施設・モニュメント等のデザイン会社と上流と下流の関係者が参画しており、当事業における連携については、間伐材を地元森林組合から購入し、デザイン会社や設計事務所の協力を得て企画開発及び設計を行い、当工場にて加工組み立てを行った。
今後は販売を建築会社の営業協力を仰ぎ、また自らのホームページでの販売を目指す。
| 区分 | 実施項目 | 実施結果 |
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| 製品の製作・実証 | ① 製品の企画及び調査 ② 実施設計 ③ 試作品製作 ④ 性能評価試験 ⑤ 試作品の設置 |
① パネルを使用した建築物についての企画合意を得た ② (有)佐藤建築企画設計に依頼(2物件) ③ 1物件試作 ④ 委員会からの建築物としての性能評価は合格 ⑤ 藍場浜公園にて展示設置(2日間)の後、徳島農大に移設。野菜展示販売施設としてモニタリング中 |
| 試験導入 モニタリング |
藍場浜公園にて |
聞き取りを含めて15件のアンケートを取得、主に以下 |
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| パネル加工の様子 | 土台の構造 | 組み立て作業の様子 | 試作品の完成 |
| 課題 | 対応策 |
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| 販売価格の低減化 | ・棟数をまとめて製作し、コストを下げる (概ね一度に5棟以上製作) |
| 屋根パネルの合理化、分割化(屋根部分が重い) | 垂木を細くするなどして軽量化を図る |
| 間伐材の取得方法 | 森林組合に働きかけて、放置間伐材の搬出をお願いする (コストと採算ベースについては再度検証する必要有り) |
| 啓発・宣伝 | ・下流域の方とのネットワークを広げ、地球温暖化防止対策を始め、需要の喚起を行う ・インターネット等を活用し、日本全国に向けての啓発・宣伝活動を行う |
| 間伐材の計画利用量 |
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| 間伐材の調達先 | 上勝町内の私有林(森林組合から調達) | |||||||
| 本事業の実施期間 | 平成18年8月~平成19年2月 | |||||||
| 試作品の製作・実証 | 実施者 | 株式会社もくさん | ||||||
| 試験導入・モニタリング | 方法 | 防水試験及び需要者アンケートによる調査 | ||||||
| 実施場所 | 上勝町工事現場、徳島市藍場浜公園 | |||||||
| 実施者 | 株式会社もくさん | 対象者 | 土木建設関係者・一般消費者 等 | |||||
| 製品の設定価格 |
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