区分:資材

森の駐車場・森の駐車場歩行用
植栽用土留・植栽用土留補助・草屋根

事業実施にあたっての抱負

森林資源の有効活用とともに、次世代へのより良い環境を残していく足がかりを固めたい。将来主力購買層となると予想されているLOHAS層への購買基準の一つであり、木材の持つ大きな特性の一つである「いずれは朽ちて自然に戻る」ことの重要性が広く認知されることを願っている。

事業の目的

間伐材の利用促進、京都議定書の発効に伴う環境意識の高まり、更には都市環境向上への要望が強まってきている社会背景を鑑み、総合的な緑化システム(自然回復型駐車場、草屋根、植栽枡及植栽枡補助)に間伐材を使用することで、森林資源を都市部にシフトさせ、森林の循環を活性化させるとともに、都市部の環境を向上させる。また、木材の堅牢性、耐久性を最大限に活かし、近自然型・自然回復型の空間を提供する。

製品の特徴

森の駐車場( 自然復活型駐車工法)

床土のアクアソイルを用い、間伐材で組んだ根太及びトップ材を敷設する。アクアソイルは十分な硬度を持つとともに、通気性が良好で腐食菌を繁殖させにくいため、木材の特徴を活かした上で、耐久性を最大限に確保できる。

森の駐車場( 自然復活型駐車工法)

草屋根(斜面屋根緑化工法)

屋根面に加工せず緑化システムを積載するため、防水を傷めないとともに、既存の屋根にも施工が可能。また、森の駐車場同様、間伐材と人工土壌及び植栽の組み合わせにより、木材のもたらす自然な雰囲気とともに、デザインに配慮することで様々な場所に使用できるよう工夫した。

草屋根(斜面屋根緑化工法)

広域連携の内容(用途開拓に至った経緯と事業の実施体制)

南ひだ森林組合では、かねてから地元の間伐材の有効活用方法を検討してきた。そこで、もともと南ひだ地域に縁があり、屋上緑化や都市緑化を中心に豊富な経験と実績を持ち、間伐材の利用に関して意欲的に研究開発を行っている(株)イケガミ(東京都世田谷区)が構想していた「森の駐車場、森の駐車場歩行用、植栽用土留、植栽用土留補助、草屋根」に地元間伐材が有効的に活用できると判断し用途開拓に至った。南ひだ森林組合が地元上流域で間伐材を調達し製品加工まで担当、(株)イケガミが主に首都圏の下流域で施工、活用した。

実施内容

区分 実施項目 実施結果
製品の製作・実証

① 森の駐車場試作・設置

② 草屋根試作・設置

① 計画通り試作・設置完了

② 計画通り試作・設置完了

試験導入
モニタリング

ヒアリング調査

・施工後間もない期間での調査のため、主に森の駐車場と草屋根それぞれの見た目の印象についてヒアリングを実施(n=25)

概ね7割の方が好印象を持っている。その理由としては「緑がきれい」、続いて「デザインが良い」をあげている。逆に3割の方は、「木材の耐久性が心配」、「車がとめにくい(森の駐車場)」、「植物がきらい」等の理由から好まないと回答している。また全体の7割の方は「間伐材」の意味と活用の有効性について知らないと回答。その意味と有効性について説明をしたところ、8割の方がその活用について「賛成」と回答した。それでも、耐久性を考えると積極的に導入したいと回答した方は2割以下と少ないという結果なった

試作品制作・実証状況

●森の駐車場
アクアソイル・根太材設置の様子 トップ材取り付け作業の様子 トップ材取り付けの様子 芝貼り後完成
アクアソイル・根太材設置の様子 トップ材取り付け作業の様子 トップ材取り付けの様子 芝貼り後完成
●草屋根
間伐材セット、客土、芝貼の様子 片側屋根 間伐材使用の様子 軒端部 間伐材使用の様子 棟端部 間伐材使用の様子
間伐材セット、客土、芝貼の様子 片側屋根 間伐材使用の様子 軒端部 間伐材使用の様子 棟端部 間伐材使用の様子

課題と今後の対応策並びに量的拡大に向けた計画

課題 対応策
間伐材の利用が自然環境保全に有効であるということは理解されたが、「木材は他の素材(コンクリート、石油製品)と比較して耐久性に劣る」という偏見を払拭するのに時間を要する。また、利便性を犠牲にしてまで環境保全に寄与するという意識も薄く、ニーズの掘り起こしから取り組む必要がある

耐久性や強度、デザイン等の面からも、更に魅力的な製品を開発しながら、この種の製品の有効性をアピールしていきたい。またメディアに対する働きかけ、ニーズ開拓を行うためのネットワークを構築しPRを強化していく。只、製品の信頼性や安全性を確保するためにも安易に量的拡大を行うのではなく、一定の性能や高度な施工技術を維持しながら定着を図っていく

その他の概要

間伐材の計画利用量
本年度 15m3 今後5年間 150m3(30棟/年)
間伐材の調達先 南ひだ森林組合
本事業の実施期間 平成18年8月~平成19年1月
試作品の製作・実証 実施者 株式会社イケガミ
試験導入・モニタリング 方法 モニターに対するヒアリング・強度検査(試験業者へ依頼)・目視点検
実施場所 東京都世田谷区・東京都八王子市・茨城県南守谷市
実施者 株式会社イケガミ 対象者 木材・建築関係者、一般消費者
製品の設定価格
駐車場:60万円 屋根:258万円 販売目標 3年後売上:金額1,250万円/年

ページの1番上にもどる