区分:資材

床暖房対応天然無垢フローリング

事業実施にあたっての抱負

東濃桧の森づくりに取り組んでいる企業の集まりである「KeepNatureLand」各メンバーの特色を活かし、工程間のコストをオープンにすることで流通コストを削減し、最終的に森林へ還元することを目指す。また、異業種との連携により技術提供・情報収集等を強化し、東濃桧ブランドの付加価値を高め大手企業との差別化を図る。

事業の目的

近年、無垢のフローリングが注目されているが、無垢の欠点である歪みや狂い、傷が付きやすい等の理由により需要が伸び悩んでいる。特に、床暖房対応フローリングについては床暖房用として保証できる含水率の確保が難しい状況である。そこで、高水準の含水率が得られる高度な乾燥技術を用いて、床暖房対応フローリングの製造を行い、その試作品のモニタリングを通じた販路の開拓を行う。

製品の特徴

床暖房対応天然無垢フローリング

除湿乾燥により時間をかけて木材の含水率を無理なく落とすことで、木材の持つツヤ・ネバリ・強度・香りなどが損なわれず、狂いの無いフロアー。水分傾斜0.1%、含水率5%をクリアーするため無塗装でも床暖房に適している。また、今までは無垢の欠点を回避するために有効巾の広いものは敬遠されていたが、従来にない有効巾105mmの製品化も可能となった。

床暖房対応天然無垢フローリング

広域連携の内容(用途開拓に至った経緯と事業の実施体制)

ブランド材「東濃桧」に環境という付加価値を付けるため、2003年3月、東白川村森林組合ではFSC森林認証のFM認証及びCoC認証を取得。さらに、FSC森林認証の理念を共有する企業の集まり「KeepNatureLand」と協同で、地域材や間伐材の有効活用を目的に当製品の開発に、「KeepNatureLand」が製造元、東白川村森林組合が販売元となり、製造販売体制をつくりあげた。同時に、製材、乾燥、加工、販売を受け持つそれぞれの企業が、得意の技術と設備を持ち寄ることで、最小限の投資で付加価値の高い製品をつくりあげる構図も完成させることができた。

【 Keep Nature Land とは? 】

「森林を持つ人、木を伐る人、加工する人、運ぶ人の温かい心と一緒に良質な無垢材を消費者の皆様にお届けする。」ことを目指し、東白川製材協同組合が管理責任者となって、製材、木工、建築を営む事業者が、地域から生産された木材に付加価値をつけ、地域材の流通を活性化させるとともに、社会に貢献することを目的に組織化されたFSC森林認証(CoC認証)を取得したグループ。

グループメンバー

実施内容

区分 実施項目 実施結果
製品の製作・実証

① 原板の製作
・原板の品質と原木の選定
・製材直後における自然乾燥による品質維持

② 乾燥
・ハイブリット除湿乾燥装置による乾燥試験

③ モルダー加工
・サイズ、形状の選定・製品の選別

④性能試験
・独自キットで30日間程度の試験実施

⑤情報収集
・展示会等へ参加、一般消費者の情報収集を実施

① ・間伐材(杉、桧)でも十分原板として使用可能と確認できた
・若木は目荒であるが、消費者に理解されれば問題ない
・枯節が多いが、埋木処理をすれば問題ない
・18cm以上の丸太のほうが歩留まりが良いと思われる
・自然乾燥の過程で割れが入るため、形状安定剤を使用して、品質維持することができた
・桟積みの仕方、養成の仕方等により品質の維持が可能となった

② ・床暖房に対応可能な含水率(8%以下)を確保できることを確認できた
・乾燥前後の原板の割れ、ねじれ、大きさ(収縮)、色合いの変化が非常に少ない

③ ・多少の収縮に対応できるようサネ部を傾斜形状にした。また、施工段階でサネ部に遊びが無いと、突き上げ、反り、隙間等が発生した
・継手部についてもロスを避けるためストレート形状に改良した
・節の有無、状況、変色、虫食い等製品の選別基準を定める④ ・隙間が開く、変形するなどの目に見えた変化は無い

⑤ ・国産材、無垢材に関心はあるが、特徴や入手方法が浸透していない

試験導入
モニタリング

① サンプル配布・モニタリング

② 一般住宅(5軒)にモニター依頼、施工状況、性能についてモニタリング

・製品の品質については、ほぼ良好という評価

・製品の施工については、継手部の取り扱いに注意を要するという評価

・製品の性能については、多少変化が出るが許容範囲内であるとの評価

・間伐材でも、消費者ニーズも含め床暖房に対応するフローリングとして十分利用できることを確証

試作品制作・実証状況

企画会議の様子 加工(エンドマッチ加工)の様子 サンプルファイル モニター施工現場の様子
企画会議の様子 加工(エンドマッチ加工)の様子 サンプルファイル モニター施工現場の様子

課題と今後の対応策並びに量的拡大に向けた計画

課題 対応策
高度の乾燥技術、加工工程等にコストが嵩み、価格面において課題が残る

・企業間の連携を密にして、それぞれの工程間のコスト軽減を追求する

・生産体制及び生産量が安定すれば、ある程度軽減が可能

宣伝・PR、販売チャネルの確保 インターネットを通じたPR、協力会社や工務店等へのPRを強化するとともに消費者への理解を深め、利用拡大を図っていく

その他の概要

間伐材の計画利用量
本年度 5m3 今後5年間 200m3
間伐材の調達先 東白川村の私有林・東濃地域の市場(私有林)・製材所自己調達(東濃地域の私有林)
本事業の実施期間 平成18年8月~平成19年3月
試作品の製作・実証 実施者 Keep Nature Land メンバー
試験導入・モニタリング 方法 モニター展示(アンケート)・サンプル配布
実施場所 都内・横浜市内各1ヶ所(展示)・地元及び中京圏(サンプル)
実施者

ショールーム協力店(展示)

Keep Nature Land(サンプル)

対象者 一般消費者・工務店等
製品の設定価格
9,560~17,810 円/㎡ 販売目標 5 年後売上:金額22,000万円/年・33,000 ㎡/年(10,000 坪)

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