区分:資材

奥日田ログキャビン

事業実施にあたっての抱負

日田地域の国産杉材ログハウスの快適さを体験・認識していただくことで山元への再生可能な利益の還元を実現し、林家の所得向上を図っていきたい。同時に、木の温もり、温かさ、更には木を使うことの大切さを特に都市部の方々の中に普及させていきたい。

事業の目的

自然志向、環境問題が注目される中、自然素材を使用するログハウスが注目されている。平成15年の丸太組工法基準の改正で住宅としての機能が可能となり、また防火性能の面も準耐火60分までの性能が許可され、山から街へ、山小屋から住宅へと移行しているのが現状である。そのような背景を基に、本事業を通じて全国へ日田杉を活用した国産材仕様のログハウスの普及と販路の拡大を行っていく。

製品の特徴

奥日田ログキャビン

無垢材の弱点でもある、収縮、表面割れ、反り、虫食いなどを完全乾燥・高圧した集成材「ラミネートログ」で機密性の高い住宅向けのログハウス建築が可能となり、合わせてプレカット加工機による高精度の加工により構造材10年保証に対応する高品質のログ部材である。また、壁面が垂直なためスペースが有効に使え、窓枠など建具の処理もスマートさを実現。原材料においてはラミナー材が小幅なため、間伐材を使用でき欠点を除去することにより、曲がり材の有効利用が可能となる。

奥日田ログキャビン

広域連携の内容(用途開拓に至った経緯と事業の実施体制)

日田郡森林組合では、昭和61より本格的に間伐材利用ログハウスの製造販売事業に参入。平成3年にはオリジナル新工法で特許を取得、平成10年にはNCプレカット機の導入、平成12年には国産杉材の集成材を利用したログハウス加工など事業拡大を行ってきた。現在では住宅用ログハウスから、一般建築材、木製遊具やデッキ・ベンチなどの環境資材まで多くの製品の製造販売を行っている。原材料の調達から製材、乾燥、設計、加工、製品化まですべて組合内で取り組んでいるが、主流のログハウスにおいては「ハウジングネット」と題し、全国30以上もの企業と提携し販売網を構築している。本事業の製品についてもそれらの販売網を活用し、いくつかの展示会場にてモニタリング(常設展示)を実施している。特に今回は、より多くの展示会場への設置を目指し、完成した形でトラック輸送ができるよう工夫した。

実施内容

区分 実施項目 実施結果
製品の製作・実証

① 完成イメージ型として1坪タイプのミニログを塗装、屋根張りまで含めて完成後の雰囲気が伝わるように製作した

② 組立体験用3坪タイプ・キットをDIYを対象として製作した

① 1坪タイプはサッシ類も実用される規格のものを使用し、完成後のイメージを伝えることができた

② 組立体験用3坪タイプは、建築確認が不要な10㎡以下でDIYでも完成できるように各所にキット品を組み入れ、主力製品となり得る試作品ができた

試験導入
モニタリング

① 関東地区の拠点として、埼玉県鴻巣市の㈱東京木材相互市場吹上市場に協力依頼し、同市場のイベントに後援出品、1坪タイプで集客し3坪タイプをDIYキット商品としてPRを行った

② 九州内ではヤフードームで開催された「㈱ナイスわくわくフェアー」に小間出展し、ログハウス相談コーナーとして3坪DIY商品のPRを行った

① 国産のラミナーログ部材が珍しい事もあり、工務店等からは特徴や施工性、耐久性の質問が相次ぎ、今後への期待を伺える結果を得ることができた。また、一般消費者には1坪タイプのほうが雰囲気が伝わり、耐久性、塗装色の種類、冷暖房効果、白アリ対策、価格等暮らしに密着した質問が多く、興味を抱かせるのに満足のいくPRができた

② 「㈱ナイスわくわくフェアー」では、木材及び設備機器の出展が多く、来場者は工務店関係者が主であったが、2日間で4万人の来場がありPR用のパンフレットを完配し、詳細について質問してくる方々も多く、予想以上の成果を収めることができた

試作品制作・実証状況

企画会議の様子 1坪ログ展示の様子 3坪ログ組立体験の様子 キット一式
企画会議の様子 1坪ログ展示の様子
(㈱東京木材相互市場にて)
3坪ログ組立体験の様子
(㈱東京木材相互市場にて)
キット一式

課題と今後の対応策並びに量的拡大に向けた計画

課題 対応策
間伐材をログ部材として利用した場合、壁面に多く出る節や曲がり材の歩留まり率を上げ、コストを下げる必要がある

・間伐材利用のみでは、上小及び小節の材料は期待できない事から、大径材と間伐材の組み合わせによりラミナー内部に間伐材、外部に大径材の小節材を組み合わせ高品質部材の生産を行う
・曲がり材は2mに切断する事で、直材または小曲がり材として利用する

DIYキットとして販売する場合、雨漏り対策をしっかりしながらも加工は簡素化する必要がある デザイン面も考慮して、今後も更なる研究に取り組んでいく
宣伝・PR、販売チャネルの確保 ・協力会社や工務店等へのPRの強化、ハウジングネットの拡張を通じて販売網を強化するとともに、引き続き消費者(ユーザー)への直接的なPRを実施していく
・インターネットを活用しての普及啓発も行って行く

その他の概要

間伐材の計画利用量
本年度 12.5m3/棟 今後5年間 1,250m3
間伐材の調達先 日田市管内の当組合員所有山林
本事業の実施期間 平成18年8月~平成19年2月
試作品の製作・実証 実施者 日田郡森林組合
試験導入・モニタリング 方法 直接対話・アンケート
実施場所 鴻巣市(埼玉)・福岡市(福岡)・下松市(山口)等
実施者 日田郡森林組合役職員 対象者 一般消費者・工務店
製品の設定価格
300万円 販売目標 5 年後売上:金額30,000万円/年・棟数:100棟

ページの1番上にもどる