
県内産桧にこだわるユーザは多く、桧合板に対する需要は大きいと予想されるが、ユーザの感性とこだわりは未知数であり、節の有無・美観等と価格が折り合うことが条件となると予想される。そこで、桧合板と活用事例を示すとともに、木材店や工務店等にサンプルを配布することで、原木の質と合板の販売価格のバランスについて広い範囲で調査したい。また、これにより、県内桧低質材の新たな用途開拓とともに、新たな加工ルートの確保による需要拡大に期待したい。
神奈川県産桧間伐材について、新たな加工による用途を開発するとともに、地域材を使用した住宅等への活用可能性を探ることにより、間伐材の利用拡大を図る。
間伐材から作るヒノキ合板910mm×12mm×1820mmの合板。 |
|
|---|
ヒノキ合板を使用した製品桧の香り、色、木目等の長所を活かしたまま、無垢材ではなし得ない施工性の良さを兼ね備えた製品となっているため、内装や家具製品への幅広い活用が期待される。 |
|
|---|
県内で生じる買い手のつかない低質材に対して、県内にチップ工場や合板工場等が存在せず用途がないことで桧素材全体での価格低下を招きつつあった。しかし、環境に対する意識の高まりから県産材を使用した住宅建設にこだわりを持つ人々が増加し、合板についても県内産製品の需要が見込まれるようになってきた。そこで、県職員に仲介していただき県外の合板工場(株)キーテックと連携することで、多大な設備投資費用を抑えて、桧合板の開発を行い、県内の木を使った住宅づくりに取り組む工務店等へ、新たな県産材製品を提供できるようになった。木材の調達については、「かながわ県産木材産地認証制度」認定業者に、一般消費者への販売については「かながわ県産木材住宅建設工務店認定制度」認定業者に協力していただいた。
産地の明らかな県産木材を安定的に供給するため、「かながわ県産材」と丸太や製材品を生産する「認証生産者」の認証を行っている。
県産木材を利用して住宅を建設する地域工務店を「認定工務店」として認証している。
| 区分 | 実施項目 | 実施結果 |
|---|---|---|
| 製品の製作・実証 | 県内の桧間伐材を県外で合板に加工することについて、流通や加工にかかるコスト等の検討を含めた試作を行った |
県外の合板工場である(株)キーテックと県産間伐材の加工について連携し、試作品として、神奈川県産桧合板(t=12mm)を製品化した |
| 試験導入 モニタリング |
展示会で桧合板を活用事例とともに展示し、来場者アンケートにより製品に対する感想・意識調査を行うとともに、工務店等に桧合板をサンプルとして提供し、実際の施工における使い勝手等についてモニタリング調査を行った |
・展示会の来場者アンケートでは、桧の香り、木目等が良いとする好評価の反応を得た ・モニタリング調査では、内装への活用や家具等への活用が期待される結果となったが、一方で、通常の合板と比較して高価なこと、製品が12mm厚しか無いことが課題であった |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| 出荷時の規格・採寸 厚さ12mm |
納 品 | 展示用パネルとしての使用 | ヒノキ合板使用ドーム |
| 課題 | 対応策 |
|---|---|
・910㎜×12㎜×1820㎜以外の製品バリエーションおよび、杉厚物合板(t=28㎜等)の開発についての検討 ・曲がり材の利用拡大を目指すため、今回材料として使用した、L=4mの原木だけでなく、L=2mの原木を活用できるよう、供給加工について調整が必要 |
モニタリング調査の結果をもとに、求められる製品のバリエーションをコストを含めて検討するとともに、曲がり材等の有効活用に繋がるL=2m材の供給について合板工場との調整を続け、間伐材の利用拡大を図る |
| 間伐材の計画利用量 |
|
|||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 間伐材の調達先 | 神奈川県内(秦野市内 他) | |||||||
| 本事業の実施期間 | 平成18年8月~平成18年12月 | |||||||
| 試作品の製作・実証 | 実施者 | 株式会社キーテック木更津工場 | ||||||
| 試験導入・モニタリング | 方法 | アンケート調査 | ||||||
| 実施場所 | 横浜市内 | |||||||
| 実施者 | 神奈川県森林組合連合会 | 対象者 | 木材・建築関係者、一般消費者 | |||||
| 製品の設定価格 |
|
|||||||