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(1) |
計画箇所等について
森林土木事業の設計に当たっては、3で述べた木材の特質に基づき、次に掲げるような場合に、積極的な木製構造物の設置を検討するものとする。 |
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- (1)流水が少なく、土石流等のおそれのない小渓流に設置するダム工、護岸工、流路工等の構造物で、部材が腐朽するまでの間に植生の繁茂等によりその機能の代替が見込まれるものあるいは自然堆砂、水締め等により構造物の必要が無くなるもの。
- (2)背面土圧の小さな土留工、擁壁等の構造物で、部材が腐朽するまでの間に植生の繁茂等によりその機能の代替が見込まれるもの。なお、長大斜面、傾斜の急な斜面での山腹工等の計画に当たっては、コンクリート・鋼製の構造物に組み合わせて、木製構造物の使用を検討すること。
- (3)柵工、筋工、軽量のり枠工等の緑化基礎工、のり面保護工で、植生の繁茂により斜面の侵食防止、安定が図られ、機能の代替が見込まれるもの。
- (4)海岸防災林造成における防風垣等の構造物で、樹木の成長等によって、その機能の代替が見込まれるもの。
- (5)土中に設置する基礎杭、埋設工、水中に設置する簡易な工作物等腐朽しにくく長期間の効果が期待できるもの。
- (6)のり尻の保護等土圧が極めて小さい箇所に設置するもの。
- (7)工事用の仮設防護柵、応急復旧工事の構造物で、一時的な使用に供するもの。
- (8)道路の横断排水工等簡易な構造物で、維持管理が容易でこれにより機能維持が可能なもの。
- (9)落石緩衝工等衝撃の吸収性が高い木材の特性を活かしたもの。
- (10)標識類、化粧材、木歩道等景観、環境保全上木材の使用が望ましいもの。
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(2) |
耐朽性について
木材は、特別の場合を除き腐朽することは避けがたい材料であるが、腐朽の度合いは樹種によって異なっており、使用に当たっては入手の容易な樹種の中からできるだけ耐朽性のあるものを選定することが望ましい。
木製構造物の耐用年数については、樹種、設置場所等の条件等により差があって一律には決めがたい面があるが、水中に設置する場合等を除き、当面最大10年程度を目安とする。 |
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(参考)
1. 心材の耐朽性の区分
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区 分 |
樹 種 |
| 最大(9年以上) |
カヤ、コウヤマキ |
| 大(7.0〜8.5年) |
ヒノキ、サワラ、アスナロ、ヒバ、クリ、ケヤキ |
| 中(5.0〜6.5年) |
スギ、カラマツ、アカマツ、クロマツ、ミズナラ、アラカシ、シラカシ |
| 小(3.0〜4.5年) |
モミ、アカガシ、ブナ、コナラ |
| 最小(2.5年以下) |
トドマツ、シラカンバ、エゾマツ、クスノキ |
(日本産及ぴ南洋産材の野外に設置した杭の腐朽経過と耐用年数、林業試験場研究報告第329号抜粋(供試体の大きさ3×3×60cm)) |
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(3) |
材料強度について
簡易な木製構造物は、原則的に安定計算、部材応力計算を要しない箇所に設置するものでありその安定性、強度等は、経験則に基づくものであるが、新たな用途等で安定性及ぴ強度の目安を求める場合の木材の材料強度等は次表に掲げる建築基準法施行令に定める値を参考とするのが妥当と考えられる。 |
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(参考)
1. 建築基準法施行令第89条に定める木材の許容応力度 (単位kg/cm2)
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区 分 |
あかまつ
くろまつ |
ひのき
からまつ |
すぎ |
備 考 |
| 引張曲げ |
95 |
90 |
75 |
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| せん断 |
8 |
7 |
6 |
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| 圧 縮 |
75 |
70 |
60 |
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2. 主な木製構造物の設計計算例
別添「木製構造物の設計計算例」 |
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(4) |
防腐処理等薬剤の使用
防腐処理等薬剤処理は、使用する薬剤の性質、下流への影響等を考慮して行うこと。特に、取水施設上流水源地等水質の保全を図るべき箇所においては慎重に検討する必要がある。
なお、防腐処理等薬剤処理に使用する薬剤は、安全性が確認されているものとしなけれぱならない。 |