山 崩 れ を 防 ぐ

 森林には、「表層崩壊」と呼ばれる山崩れを防ぐ効果があります。
 表層崩壊とは、基岩層の上の土壌層が崩れることで、雨などが降って土壌が重くなるとき土壌層と基岩層の境界(すべり面)で滑ることにより起こります。土壌中に広く、深く伸びた根は、基岩層の亀裂にまで入り込むため、雨が降ったときにも根がしっかり固定しているので崩壊を起こりにくくするのです。

● 表 層 崩 壊 ●

● 表層崩壊防止のしくみ ●

 このような事から実際の森林施業での工夫として、まず、込み合った森林を間伐して本数を減らし、密度を低くして根の発達を促し、次に、土壌の深いところには深根性の樹種を、土壌の浅いところには浅根性の樹種を植えるようにします。
 こうすることで山崩れだけではなく、土砂の流出までを防ぐことができるのです。

 浅根性樹種・深根性樹種の例
 ●浅根性樹種 針葉樹(ヒノキ、サワラ、カラマツなど)
広葉樹(ブナ、ミズキ、シラカシなど)
 ●深根性樹種 針葉樹(アカマツ、クロマツ、モミなど)
広葉樹(ケヤキ、カシ、クヌギなど)