平成11年度 ホームページ作成マニュアルV

ホームページで森林総合利用施設情報をもっと広めよう


目 次

                                  ●ホームページを活用しよう

                                  ●森林総合利用施設のホームページをつくる

                                  ●ホームページを運営する

                                  ●「丸太の森ホームページ」の更新

                                  ●参考になる「ホームページ」ガイド

                                  ●ホームページ保守・更新に関するQ&A

                                  ●行ってみよう!「森林総合利用情報ホームページ」


 


 

ホームページを活用しよう

世界中に情報を発信することができる。相互に情報を交換することができる––。インターネット上のホームページは、活用のしかたによっては無限の可能性を秘めていると言っても過言ではない新しい情報メディアです。しかも、最新の情報に書き換えれば、即座にその結果が反映される「リアルタイムのメディア」でもあります。森林総合利用施設の広報・集客などにこのホームページを活用すれば、さまざまな施設運営上のメリットを生む可能性を秘めているということができるのです。
平成113月にお届けした『ホームページ作成マニュアル_』では、神奈川県南足柄市が運営する森林総合利用施設「足柄森林公園・丸太の森」をモデルとして、ホームページを企画し公開するまでのプロセスと留意点を整理しました。今回は、同じく「丸太の森・ホームページ」をモデルに、公開後の「保守」「更新」を中心とした運営のポイントについてまとめてみました。

 


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森林総合利用施設のホームページをつくる

前回の冊子「ホームページ作成マニュアル_」(平成113月・全国森林組合連合会刊)では、森林総合利用施設が独自のホームページを立ち上げ、情報発信をするまでのポイントや留意点について、神奈川県南足柄市の「足柄森林公園・丸太の森」をモデルに設定し、整理しました。ここでは「足柄森林公園・丸太の森」と「丸太の森ホームページ」について、簡単に振り返っておくことにします。

■足柄森林公園・丸太の森
  南足柄市(人口44000人)は神奈川県の西南部、静岡県との県境に位置しています。四季それぞれの自然に恵まれ、富士を間近に仰ぐことのできる南足柄市には、ハイキングや自然観察コースが多数設けられ、行楽シーズンには多くの家族連れで賑わいを見せます。
 南足柄市が運営する「足柄森林公園・丸太の森」は、自然をそのまま生かした遊具類、バーベキューやキャンプの施設、自然観察や森林浴、バードウォッチングなどを気軽に楽しむことができる遊歩道などが整備された森林総合利用施設。年間に約5万人、多い年には7万人が訪れています。

■丸太の森ホームページ
 ホームページによる情報発信には、アクセス(接続)可能な環境(ハードウエア・ソフトウエア、通信回線、プロバイダーとの契約など)が整っていれば、いつでも、誰でも、どこからでもアクセスし、その情報を入手することができるというメリットがあります。また、電子メールでのやり取りが可能な双方向型のホームページであれば、ただ単に情報を発信するだけでなく、ホームページを訪ねてくれた人からの情報、メッセージ等をさらにホームページ上で公開するなど、「情報の受信・発信」によるコミュニケーションのメディアとして活用することも可能です。
 「丸太の森ホームページ」は、こうした利点を活用して広範囲の人に向けて情報を発信し、来場者増につなげていこうという意図で作成することになりました。なお、設定環境(主に通信インフラ)の制約から、当初はメール受信を行わずページ上に記載した電話番号を「アクセスの窓口」にするという計画で進行することになりました。

■ホームページの運営・予算設定
  こうしたことを踏まえ、ホームページを開設する目的や運営体制、予算などについて、次のように設定しました。

●ホームページの役割
丸太の森の存在と情報を幅広い地域の人々に知ってもらう
双方向の情報交換をする(電子メール、予約システムなど)

●伝えたい人・伝いたいこと
人/特に限定しないが、県外の人、冬の情報を知りたい人にも伝えることができれば、年間の集客数 の安定化が図れる
こと/施設案内、季節の情報、丸太の森の魅力。自主事業、キャンプ・バーベキュー案内と予約シス テム、電子メール。休園日、開園時間、入場料、交通手段

●運営体制
作成は外注とする
更新は3ヵ月ごとに年4回、イベント情報のみ内部で更新していく
電子メールと予約システムは、当初は導入しない

●予算
・ 作成費(外注)              ○○○,○○○円
 保守費(メンテナンス費)           ○,○○○円
 ホームページ作成ソフトの購入費    ○○,○○○円
通信費                      ○○○,○○○円
サーバー(プロバイダー)契約費     ○○,○○○円
その他経費                  ○○,○○○円

■ホームページの構成要素
  丸太の森ホームページは、以下の内容で構成することになりました。詳しくは、同ページに実際にアクセスしてみてください。http://www.zenmori.ab.psiweb.com/uneisha/maruta/index.htm

●イベント情報
「丸太の森」で行われる年間行事予定を掲載。

施設案内
「丸太の森」の中に点在している遊具や資料館などの施設を地図上でクリックすると、その遊具・施設を詳しく紹介するページに進むことができます。また、スクロール画面の下端には、森林浴コース、バードウォッチングコースなどモデル順路を地図上で紹介するメニューも用意しました。

●キャンプ・バーベキュー情報
 利用料金、申し込み方法などを案内。

四季カレンダー
1月から
12月まで各月の園内の見どころや、その季節に楽しむことのできる主な植物などを、写真と文字で紹介しています。スクロール画面の下端には「1」から「12」の文字が常に表示され、見たい季節を自由に選択できるように構成されています。また、表示中の「月」の数字が点滅する工夫を加えました。

案内図
 最寄駅・インターチェンジからのアクセスを紹介。

フレームメニュー
画面左端に常に大項目を選択するためのメニューを表示するフレーム(枠)を設けました。ページ来訪者が「自分がどこのページにいるのか」を常時確認することができ、どのページからでも「いつでも好きな項目へ進む」ことができるようになっています。

丸太の森ホームページ「施設マップ」。 ポイントをクリックすると詳細が表示される



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ホームページを運営する

ホームページを立ち上げた後に必要になるのが運営・管理。中でもページに掲載した情報を、定期的に新しい内容に書き換えていくために必要なのが「更新」作業。また、ホームページ運営はコンピュータ相手の仕事です。将来ハード面・ソフト面での思わぬトラブルが発生することも考えられます。このような事態にどう備えるべきなのでしょうか? ここでは、こうした運営・管理にまつわるポイントを整理していきます。

運営にはどのような業務が発生するか
 運営とひと口にいっても、さまざまな業務が新たに発生してきます。たとえば、ホームページの中に電子メールのアドレスを入れておいた場合には、ページを見た人から意見や問い合わせなどのメールが届くことが考えられます。届いたメールに目を通し、返事を書いて送るということが必要になります。また、ホームページには常に新鮮な情報を載せておくことが重要です。「もう終わってしまったイベント」の案内ばかりがいつまでも情報として発信されているようでは、施設の来場者を増やすどころか「逆効果」となってしまうことも考えられます。
 このように、ホームページは「完成すれば終わり」ではなく、以下にあげるような運営・管理がとても重要になってくるのです。

●電子メールの管理 最も頻繁に発生する業務です。操作は比較的簡単で、一度覚えれば以降は「誰にでも担当できる業務」とすることが可能です。極力内部で作業を行うようにし、寄せられたメールを施設の経営や運営のための資源として活用するようにしましょう。専任者を決める、あるいは交代で担当することもできます。定期的に、たとえば「毎朝午前10時に○○職員がチェックを行う」などと決めておけば、確実なメール管理を行うことが可能です。 また、受け取ったメールには返事を送ることを忘れないようにすることが重要です。仮にメールの内容が「クレーム」であっても、施設にとっては大切な顧客だからです。複数の職員が交代で担当するケースでは、「申し送りノート」を備えておくようにしましょう。

●情報の更新
 ホームページの作成を外注した場合、同じ業者に「更新」を発注するケースも多いのですが、この場合、予算の関係であまり頻繁に更新を行えないことが考えられます。内部で処理できそうな部分の更新は、極力内部でこなすことを目指しましょう。
そのためには、1.立ち上げ当初は「更新が必要な部分」を最小限に抑える、2.レイアウトを固定したまま「写真と文章だけを入れ換える」だけで更新できるようなページ作成を依頼する、などが重要です。

●更新のサイクルの設定
 このように電子メールの管理や定型の情報の更新は、それほど困難なものではありません。しかし、その頻度によってはそれなりの負担となっていくことが考えられます。そのため当初は、管理や更新のサイクルを長めに設定することを考えましょう。たとえば「電子メールは月・水・金の午前10時に見る」「イベント情報は3ヵ月ごとに書き換える」など無理のないサイクルで管理をしていくべきです。
ホームページづくりを始めると、「あれも、これも」とつい欲張りたくなるものですが、必要最小限の内容で運用を開始し、必要に応じて内容と運営体制を徐々に拡充していくという方法をおすすめします。

保守
 ホームページの情報量が増え内容が拡充されていけばいくほど、発生したトラブルの解決には専門的な知識と技術が必要になってきます。いつでも相談・対処ができる外部業者と保守契約を結んであれば、何かと安心です。
通常、ホームページの作成を請け負う業者であれば、料金表の中には「保守」という項目が含まれています。信頼のおける業者であれば、ページを作成する契約の際にまとめて依頼してしまうのも便利です。

運営体制と予算
 その必要性は極めて高いものの、ホームページの運営管理のために専任の職員を配置したり、そのための予算を確保するということは、現実問題として無理な場合が多いはずです。ホームページ立ち上げの経緯に応じて、柔軟な対応をしていく必要があるのです。ここでは2つの例を想定してみます。

1.市町村などですでに開設していたホームページの一角に、「森林総合利用施設の紹介コーナー」を設けてもらった場合。
→毎週○曜日に開催しているイベントのお知らせのみ、2週間に1200字程度の原稿にまとめたものを市町村役場の担当職員に渡して更新してもらう。開設後の運営経費は、役場のホームページ予算内で吸収してもらうので特に必要はない。これ以上の職員は配置できないので、当面電子メールの受け付けは行わない。
2.パソコンに精通したA職員が担当者となり、作成を依頼した業者と打ち合わせを行いながらホームページを立ち上げた場合。
→A職員が毎週1回○時間の業務時間を割いて更新作業を行う。開設後に発生する外部への費用としては、電話代、プロバイダー利用料、電気代等1ヵ月○○万円程度。電子メールのチェックは毎日11時ごろA職員または○○職員が行い、必要に応じて返事を書く。
それぞれ、このような対応を検討してみてはいかがでしょうか。

■無理な運営体制では長続きしない
 このようにホームページの運営には、その内容に応じた内外の費用が発生することになります。ここで考える必要があることは、「ページの機能」や「更新サイクル」が現実の運営体制に見合っているかどうか、という問題です。たとえば以下のようなケースを想定してみましょう。「森は毎日その表情を変える。だからホームページに『○月○日の森』というコーナーを設けたい__」。もし、このままページが立ち上がってしまえば、いうまでもなくとても大変なことになります。毎日、誰かが必ずデジタルカメラで森林の写真を撮影し、そのデータによってページを更新し続けなければなりません。『山の天気予報』なども同じことになります。初めに「内容ありき」ではなく、あくまでも「具体的に運営可能な体制」に応じた内容にすべきなのです。
それでもホームページを開設した当初は、担当職員の意気も盛んで少々の無理は乗り越えてしまうかもしれません。しかし、これでは長続きはしません。運営段階で「内容が体制に見合わない」と判断できたら、次の更新時に無理のない内容に変更すべきです。



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「丸太の森ホームページ」の更新

ここで、「丸太の森ホームページ」をモデルに実際の更新作業を進めていくことにします。4ページで紹介した運営体制の中には「更新は3ヵ月ごとに年4回、イベント情報のみ内部で更新していく」という項目がありました。実際にはどうなっていくのでしょうか。

■更新が必要な内容と問題点
 今回、更新を行う部分については、平成1111月に南足柄市役所で打ち合わせが行われ、以下の項目について順次更新を進めることになりました。

年間行事予定を平成12年度のものに更新すると同時に、行事内容をわかりやすく伝えるため、実際の行事の様子を撮影した「写真」を行事予定表の中に組み入れる。
・キャンプ、バーベキュー情報では「利用料金の改定」に合わせて、新料金に差し替えるなどの変更を行う。
新たな項目(コンテンツ)として「鳥類ガイド」のコーナーを設け、バードウォッチングに関心を持ってもらえるよう働きかけを行う。

 

ここで問題点が浮かび上がってきました。それは、更新のスケジュールです。平成12年度の年間行事予定が確定するのは3ヵ月後の2月上旬。そこで、下記のようなスケジュールで段階的に更新作業を進めていくことになりました。

■実際の更新内容
 ここで、今回更新した内容をその画面とともに紹介していきます。
1.従来の「新着情報」を「年間行事」に
「丸太の森」は南足柄市が管理運営しています。そのため、運営のための予算や事業計画は南足柄市の予算として1年度単位で決定され、期中での事業内容の変更は基本的にありません。そこで、従来の「新着情報」という大項目を、新たに「年間行事」の解説として充実させていこうということになりました。

「年間行事」のページ。今年度の行事のスケジュールがわかる

カメラのマークをクリックすると、昨年度の行事の様子が写真で現われる

「年間行事」のページでは、これまで「新着情報」のページに収録していた年間行事予定表に、前年度の行事の様子を撮影した写真を組み込むことによって、ホームページ来訪者に実際の雰囲気をわかりやすく伝え、集客に役立てることとしました。当初の企画段階では、「年に4回、イベント情報を内部で更新していく」という運営方針を設定しましたが、実際には他の業務との関連で実施は不可能。最低年1回の更新で済むような内容への変更となりました。余裕があれば、写真のみを更新していくことになります。

 

2.「キャンプ場情報」の内容変更
「丸太の森」のキャンプ場では、新たにテントの貸出しを行うことになりました。そこで、その情報をホームページに載せて発信し、利用を働きかけることにしました。また、平成
12年4月からキャンプ場の施設使用料金の一部が改定されることが内定していたので、料金改定についても併せて案内をすることになりました。

「バーベキュー・キャンプ情報」のページ

3.「バードウォッチング情報」の新設
 四季を通じてさまざまな野鳥が姿を見せる「丸太の森」。ウグイス、カケス、アカゲラ、オオルリ、ツグミ、ヤマガラ、ルリビタキなどが散策路を飛び交う姿を観察するバードウォッチングは、「丸太の森」の楽しみ方のひとつ。施設側でも双眼鏡を無料で貸し出すなどバードウォッチングの普及には力を注いでいます。そこで、新たな項目として「バードウォッチング情報」を設け、より積極的なPRを行うことになりました。主な内容は、「丸太の森」で観察することのできる鳥類を写真で紹介する「ミニ図鑑」とバードウォッチング・コースの案内。当初、図鑑に収録する野鳥は4種類と少ないのですが、今後徐々に充実させていくこととしました。

新設した「バードウォッチング」のページ。バードウォッチング・コースとリンクさせている



*ホームページと「音声」

 鳥の観察に欠かせないのは「鳴き声」。特に樹木の中の小さな野鳥は発見することが困難なため、バードウォッチングではまず「鳴き声」で鳥の存在や種類を認知するのです。したがって、「バードウォッチング情報」に収める鳥類の図鑑ページでも、その鳥の「鳴き声」を紹介することができれば、よりわかりやすいものとなるはずです。が__。
今回、「鳴き声」の収録は見送ることになりました。「音声」をホームページに組み込むと、特に通常の電話回線の場合、データの転送に時間がかかって、いわゆる「重い」「遅い」ページとなってしまうからです。これは、「音声」だけではなく「動画」や「写真」も同じです。これらの素材はページ来訪者を楽しませる要素、飽きさせない工夫として有効です。反面、あまりに動作が遅くなってしまうと、どんなに興味深いページであっても、来訪者が待ち切れなくなってしまいます。文字量を必要最小限にとどめ、画像なども動作に大きな影響が出ない程度の、簡潔なホームページづくりを心がけましょう。



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参考になる「ホームページ」ガイド


よりよいホームページをつくるうえで最も有効な手段のひとつは、「より多くのホームページを見てみる」ということです。数多くのページを注意深く“見学”することによって、見る目が養われてくるのです。また、さまざまなアイデア・工夫はホームページを充実させていく「即戦力」となってくれるはずです。ここでは、森林にかかわりのあるホームページを紹介しながら、役立つポイントを整理していきます。

「エコのもりセミナー」ホームページ
http://www.digitalium.co.jp/economori/

■ホームページ開設の目的
「エコのもりセミナー」は“人と森とを繋げる”ことを目的に開催されているプロジェクト。愛知県にあるモデル林・フォレスタヒルズを舞台とした森林保全活動の人材育成キャンプを軸に、森と楽しむプログラム、人と人の交流を深めるプログラムなどが定期的に実施されています。 このホームページの主な目的は、開催されるキャンプ、プログラムの告知です。しかし、それ以上に力を入れていることは、森林に関心があるという人に対して、具体的な行動を促すための「きっかけづくり」ということができます。ホームページ全体に「とにかく一度、森に遊びに来てみませんか?」というメッセージが込められているのです。

■トップページ
 澄みきった空、緑豊かな森が全面にデザインされたとてもシンプルなページ。空の中に浮かんでいるように配置された「エコのもりセミナー」というロゴ。その下には、ある行事の様子を「一定の場所から一定の間隔で撮影した写真」をコマ送り映像のように連続表示する工夫が施され、「エコのもりセミナー」の楽しさが伝わってくるようです。
 また、画面下の部分には、キャンプやセミナーの開催情報が横に流れていきます。メニューの最初にある「フォレスタヒルズへ行こう!」をクリックしてみましょう。

「エコのもりセミナー」のトップページ

■まるで森の中に立っているよう!
「エコのもりセミナー」が行われる森林の“フィールド紹介マップ”が表示されます。マップ上にあるマークをクリックすると、その場所の解説が表示されます。そのときにマップのページそのものがデスクトップから消えてしまうのではなく、個々の解説は小さな囲み(ウインドウ)の中に表示されるのです。これならば、続けて他の場所を調べたいときに何度もマップのページに戻る手間が省けます。 解説にはイラストだけではなくパノラマ写真も使われています。写真の上でマウスをドラッグするとカメラのフレームが動くような視覚効果が得られ、まるでその場に立っているような臨場感を味わうことができます。

マップ上の印をクリックすると小さな囲みが現われ、その場所の解説が表示される

顔の見える安心感・親近感
 さらに下へスクロールさせると、開催されているキャンプやプログラムの具体的な紹介が写真とともに表示されます。スケジュールやテーマ・内容、当日の「ゲスト」の名前が掲載されていますが、その名前をクリックするとすかさず「ゲストの紹介」へと移行。写真とプロフィールが表示され、参加しようと考えている人にとっては安心感や親近感を抱かせる作りになっています。
また、すぐ近くの「問い合わせ」をクリックすれば、参加をする際の連絡先が表示されます。電話番号などの表示のほかに、そのページから直接メールでの問い合わせができる機能もあり、「行ってみたい」と感じた人がすぐにアクションを起こせる仕組みになっているのです。

イベント当日の楽しみが伝わってくる写真と最小限の説明というシンプルな画面

セミナー開催趣旨の紹介
「エコのもりセミナー」の開催趣旨を紹介するページがあります。開催趣旨は比較的長い文章で、ただ表示するだけではなかなか読んではもらえないものとなってしまうでしょう。ここでは、1行の文字数を
30字弱に抑え、しかも無理なく目で追うことのできるスピードで徐々にスクロールさせながら表示していきます。マウスから手を離したままで文章を最後まで読むことができるのです。

この画面が、ゆっくりと自動的にスクロールす仕組みになっている

■「きっかけ」をつくる
「森の道具箱を見よう」では、森林で遊んだり、手入れをするときなどに使われる道具や機械、森に入るときに必要なヘルメット・腰ベルトなどの装備、そして丸太や端材など森の恵みなどが写真と短い文章で紹介されています。
これらは、初めて見た人にとっては、「エコのもりセミナー」そのものとは直接関係がないもののように感じられるかもしれません。しかし、こうした周辺情報を発信することも、たとえば道具や機械の紹介では「何だろう?」「どうやって使うのだろう?」といった興味を喚起し、「きっかけづくり」をするうえではとても有効なアイデアと考えられます。

左端に「森の道具箱」のメニューが表示される

■「何のためにつくるのか」を明確に
ホームページを立ち上げるためには、大変な労力と費用がかかります。いうまでもなくホームページの目的は「立ち上げること」ではなく、情報・メッセージの受発信メディアとして「機能させていく」こと。何のためにつくり、何を伝えていくのかを常に明確にしておく必要があるのです。



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ホームページ保守・更新に関するQ&A

. ホームページの更新・保守はなぜ必要なのでしょうか?
. いつ見にきても同じままでは、次第に足が遠のくもの

 ホームページを更新することは、非常に大切です。どんなに立派なホームページでも、一度つくってつくりっぱなしにしてしまうと、なかなか人が寄りついてきません。
 たとえば、就職活動中の学生を主な対象とした企業の「会社案内」のホームページならば、ある程度つくりっぱなしでも「見にくる学生」の方が毎年変わるという考え方が成り立つかもしれません。しかし、そういった種類のページでないのであれば、「いつ見にきても同じまま」という印象を持たれてしまい、次第に足が遠のいてしまうのが普通です。これでは、ホームページの目的を達成することが不可能となってしまうでしょう。
 ホームページを運営するうえで最も大切なことは、可能な限り短いサイクルで更新し続けることです。そのためには「掲示板」を利用して「勝手に更新されていく」という仕組みをつくることも考えられます。まったく更新されないホームページほど、むなしいものはありません。
 また、定期的にデザインを変更したり、コンテンツを改善するなどして、ホームページ全体をリニューアルしレベルアップをしていくことも重要です。壁紙やタイトル文字などを新しくするだけでも、来訪者に新鮮な感じを与えることが可能です。インターネット上にはホームページの作成・更新に便利な「素材」の提供を専門にしているサイトも多数存在しています。サーチエンジンで「素材」「グラフィック」などを検索し、これらを利用してみるのもよい方法です。

. 更新費用はどのくらいかかるものなのでしょうか?
. 更新内容や外注する業者によってまちまちというのが現状

 外注業者に発注する場合、更新の頻度や内容によって、また外注する業者によって、その費用はまちまちというのが現実です。ホームページの作成自体を外注したのであれば、すでに保守・更新についての打ち合わせも行われていると思いますが、新たに外注業者に更新を依頼する際には、十分な事前の打ち合わせ・検討が必要になります。
 ホームページの更新に必要な「費用」は、ページ作成と同様、基本的に「実際にかかる作業時間に比例する」と考えることができます。十分な作業時間を確保すれば、その分だけ「手の込んだ更新」がなされることになります。
 たとえば使用する写真に関しても、撮影・プリント済みの既存のものを使う、新たに撮影する、プロ・カメラマンに撮影を依頼するといった選択肢が考えられますが、それぞれかかる時間と費用は異なります。また、写真原稿に使用目的に応じたアレンジ(トリミング、色合いやコントラストの補正など)を加えるか否かなども、作業時間=費用に直接かかわる要素となるのです。
 具体的にはサーチエンジンで「ホームページ作成」などを検索し、必要な保守・更新内容に応じた作業メニューや価格表などを集めて比較検討し、相場観を身につけることがまず必要です。

. サーチエンジンで検索しても自分のホームページが見つかりません?
. 画像データとなっている文字は検索されない

ホームページの検索エンジンには、ディレクトリ型とロボット型と呼ばれる2種類があります。ディレクトリ型のホームページ検索エンジンには、自分で登録の申し込みをする必要があるのですが、ロボット型のものはインターネット上にある情報を自動的に「収集」して登録してくれます。実際に「丸太の森ホームページ」をロボット型の検索エンジンで検索してみました(現在、ディレクトリ型の検索エンジンには未登録です)。結果は「発見できず」でした。
原因は、ロボット型の検索エンジンが「収集」するのは文字(テキスト)データのみ、という点にあります。たとえば「丸太の森ホームページ」のトップページに表示される「丸太の森」というタイトルは、文字データではなく画像(写真)データとしてホームページ上に存在しています。そのためこのタイトル文字自体は「文字として認識されず」、検索エンジンに「収集」されないのです。「丸太の森ホームページ」ではこの機会に、html(ホームページを表示させるプログラム)の一部を修正(意図的に「丸太の森」という文字を注釈文として組み込む)することにしました。
 こうした操作には、ある程度の経験や技術が必要です。どんなキーワードを組み込めばより「検索されやすい」のか、ホームページ検索〜アクセスを繰り返しながら、その「勘」を養っていきましょう。

. ホームページ運営業務を同僚に引き継ぐうえでのポイントは?
. 最も大切なことは整理・整頓!

それは、ズバリ「整理整頓」です。個人のホームページでない限り、複数の人が順次、運営・更新にかかわるというケースが多いはずです。そのときにホームページの「どこに何がある」のか、わかりやすくしておくことが必要です。特に、フォルダの名前や全体の設計図(サイトマップ)の整頓など、担当者以外が見ても理解しやすいよう簡潔にしておくことが、組織中での運営には役立つはずです。

. リンクはなぜ必要なのでしょうか?
. 多くの人が訪ねてくれる可能性が広がります
「自分のホームページの出来がよければ、それで十分」と考えてしまうのも、ごく自然かもしれません。が、たとえば、「森林総合利用情報ホームページ」(14ページ参照)にも「リンク集」があり、幅広い検索が可能になっています。「リンクを張る」ということは、リンク先のホームページからも訪ねてくる人がいる。すなわち、あるひとつのホームページにたどり着くための道がいくつもあるということなのです。
 ホームページのアドレスを知らなくても、サーチエンジンで検索すれば見つけることができます。しかし、キーワードで検索されるホームページは、通常莫大な数になります。その中から自分のホームページを訪ねてくれる可能性は大きいとはいえません。一方、複数の関連ホームページにリンクを張っていれば、検索されたときに自分のホームページが選ばれなくても、関連ホームページを経由して間接的に訪ねてきてくれる可能性が高いのです。
「リンク」を張って多くの人に訪ねてもらえるということになれば、それだけ多くの人の情報や意見を集めることが可能になります。メールを受けることができる「双方向」のホームページであれば、多くの意見を反映させてよりよいホームページづくりに役立てられることはもちろん、施設やイベントそのものを充実させるうえでも、貴重な“資源”となるのです。



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行ってみよう!「森林総合利用情報ホームページ」

「森林総合利用情報ホームページ」は全国森林組合連合会(全森連)が運営する森林関連情報サイトです。1997111日にホ−ムペ−ジが開設されて以来2万人を超える来訪者を迎え、その情報量、内容ともに徐々に拡充されてきています。

「森林総合利用情報」ホームページ 
http://www.zenmori.ab.psiweb.com/index.html

■ホームページ開設の目的
「森林総合利用情報ホームページ」は、林野庁計画課の「もりとのふれあい地球温暖化防止活動支援事業」の一環として同庁による助成と協力、関係都道府県・市町村の協力を得て全国森林組合連合会が制作・運営を行っています。

全国の森林づくり参加フィールド、森林教室、イベント等に関する情報を幅広く提供することによって、森林に親しみ、地球温暖化防止に役立つ森林のはたらき、森林づくり、木材利用などについて多くの人に関心を持ってもらうことを目的としています。

「森林総合利用情報ホームページ」のトップページ

■圧倒的な情報量
このホームページの特徴は、まず、掲載情報の豊富さといってよいでしょう。全国の「森林総合利用施設」の情報は270ヵ所以上。しかもそれぞれの施設の特色、たとえば「森林教室」「キャンプ場」「宿泊施設」の有無などが一目でわかるような一覧表が全国6エリアごとに準備され、そこから各施設の紹介ページへと移行できるようになっています。個別の施設紹介ページも、利用料金をはじめさまざまなデータが同じフォーム(形式)に従って収録されているため、比較検討がしやすいように配慮されています。

全国の森林総合利用施設の一覧。●印が森林教室やキャンプ場の有無を示す

■一般向けから専門家向けまで
 全国の森林総合利用施設紹介の他にも、このホームページには次のような幅広い内容が掲載されています。
1.「森林を知る」と題した、海外の森林組合の活動やその視察レポート、各地で開催される森林関係のイベント案内など、森林や林業を考える多くの話題を提供しているコーナー。
2.「林野庁」のコーナーでは、「森林・林業・林産業と温暖化」という構図の中での温暖化対策のプレスリリース記事、中央森林審議会のプレスリリース、林野庁からの森林関係情報を掲載。
3.「森林総合利用施設運営者」に向けたコーナーでは、『森林環境教育プログラム事例集』や『ホームページ作成マニュアル』の紹介など、技術推進マニュアルの提供が行われています。『平成10年度ホームページ作成マニュアル_』でモデル作成した、神奈川県南足柄市の「足柄森林公園・丸太の森」のホームページもこのコーナーで実際に見ることができるようになっています。

■リンク案内はわかりやすい短評つき
この森林総合利用情報ホームページでは、全国の林野行政関連施設・機関をはじめ、関連する中央省庁、地方自治体、民間組織、研究機関など多数のリンク先が準備されています。また、多くのリンク先リストにはそれぞれ1〜2行でそのページに関する「短評」が添えられていて、利用者が「行ってみたいページ」を探しやすいような工夫がなされています。このあたりの細かい配慮が、運営者の腕の見せ所といえるのかもしれません。

「森林情報リンク集」

■保守・更新の参考になる「編集だより」
 このホームページを運営している「全国森林組合連合会」のコーナーは、スクロールするトップページの最後に現れます。組織概要、事業内容などの細かい紹介や案内がなされているのですが、最も参考になるのは「編集だより」のページ。ここには、これまでサイト運営をしてきた履歴や運営方針などが書かれています。特に運営履歴や更新履歴は、実際に独自のホームページ運営に携わる方にとっては、わかりやすい事例となるはずです。

過去の更新記録の一覧。いつ、なにを、どのように更新したのか一目でわかる

*若者が来てくれない? ならばホームページをつくろう! 
この数年、インターネットを利用する若者の数が急増しています。ほんの少し前まで、コンピューターはいわゆる「男の世界」だったのですが、FM東京の調べによるとインターネットを月に1回以上利用している女性の数は、20代の未婚女性で昨年の3割強から7割弱に増加。女子大学生では5割から7割へと上昇したとのこと。こうした調査結果についてFM東京は「大学生は学校のコンピューター設置の充実、社会人は会社のネットワークの整備」が利用率上昇の背景にあると分析しています。2001年にはすべての公立学校にインターネットが導入されることが予定されており、ますます若者のインターネット利用は「当たり前」になってくるでしょう。就労者の減少や高齢化が進む林業経営者にとっても、若い来場者層を増やしたいと考える森林総合利用施設の担当者にとっても、ホームページの活用には大きな可能性が秘められているといえます。



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