*********************************            森林環境教育ネットワークメールマガジン                    第 42 号                  平成18年12月15日 *********************************  □今号の目次    1.<レポート>「平成18年度子ども樹木博士リーダー交流会」    2.森林インストラクター資格試験(第16回)の実施結果について    3.森林管理新時代(2) GIS編    4.ドングリ拾い    5.林野庁ホームページのご紹介 **---***---***---***---***---***---***---***---***---***---**  ついこの前、師走(昨年の)だと思ったら、またあっと言う間に年末を迎えて しまい、私などは、まるで錯覚でも起こしたのかと思うほどです。  この時期になると、全森連の事務所がある東京・神田周辺でも一部には、 街路樹に電飾(やっぱイルミネーションというのかな)がちりばめられ、夜には 寒空とマッチした電飾の美しさに私のような美的感覚の鈍い者でも、思わず 目が止まります。  クリスマスツリーなどはその典型ですが、街路樹の電飾は、真っ暗な夜に 木の形を縁取って輝くことで、よりその電飾の美しさを際立たせる効果があ るように思います。  そんなこんなで、今年最後のメールマガジンです。  よろしく、おつき合いください。  ◆◇◆おしらせ◆◇◆   お正月のため、1月1日のメールマガジンはお休みします。  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  ◆ネットワーク会員の登録は12月15日現在 No.523に達しました。  ◆イベント情報    12月1日以降、新たに8つのイベントが登録されました。     ◇『耐寒キャンプ』     ◇『ろうきん森の学校〜山人の視点で森をみる』     ◇『親子エコツアー〜冬の森を親子で満喫〜』     ◇『自然学校講座「体験コース」』     ◇『田んぼガッツ村〜畦切りと田んぼでたこあげ〜』     ◇『あなたの知らない富士山』     ◇『バードウォッチング入門』     ◇『ボクら里山探検隊「冬・炭焼き」』    詳しくは、ホームページ“イベント情報”まで。      →http://www.zenmori.org/feenet/einfo/ **---***---***---***---***---***---***---***---***---***---** 1.<レポート>   「平成18年度子ども樹木博士リーダー交流会」が開催されました 本メルマガ第39号で開催をお知らせしました「平成18年度子ども 樹木博士リーダー交流会」(主催:子ども樹木博士認定活動推進協議会 (会長:木平勇吉日本大学教授))が、12月2日(土)午後、神奈川県 藤沢市の日本大学生物資源科学部において開催されました。  当日は、地元の小中学校教諭、森林インストラクター、樹木医、学生など 日頃から活動をされている方やこれから始めたい方、または活動に関心の ある方々、総勢約60名の参加がありました。  内容は、最初に活動報告として、地元小学校の先生から、日本大学の 学生をインストラクターとして招き、小学校で実施している「生きもの博士」 (子ども樹木博士)施についての報告があり、次に自然教育研究センターの インタープリターの方から、奥多摩の「山のふるさと村ビジターセンター」 におけるプログラムやその実施状況についての報告。最後に日本大学の 大学院生より、日本大学が小学校等において行っている子ども樹木博士 の出前授業についての報告がありました。  次に、野外プログラムとして、少人数グループに分かれて日本大学の キャンパス内で樹木ミニツアーを行い、樹木の観察やモミジやケヤキなど 色付いた葉を収集し、パウチによる標本づくりを行いました。  最後に、先に発表された活動報告を踏まえ、参加者全員による意見交換 を行い、子どもたちに対して興味や関心を引き出せるような教え方や、子ども は樹木博士の体験を通じて感動を得られているとか、学校の先生がもっと 樹木のことを教えられるようになればよいなど、子どもや学校におけるより 具体的な取り組み方について、活発な意見交換が行われました。  なお、子ども樹木博士の詳細な活動については、下記URLをご参照下さい。 活動の御案内や参考資料、平成17年度は延べ100回にわたった活動 状況等が掲載されています。 子ども樹木博士認定活動推進協議会: http://www.shinrinreku.jp/kyokai/kodomokyou.html (オオムラサキ) ――――――――――――――――――――――――――――――――― 2.森林インストラクター資格試験(第16回)の実施結果について  この度、(社)全国森林レクリエーション協会から第16回に当たる平成18 年度森林インストラクター資格試験の実施結果が発表されました。  この森林インストラクター資格制度は、「森林及び林業に関する知識の 付与、森林の案内並びに森林内での野外活動の指導を行う者(森林イン ストラクター)の資質の向上を図り、森林の総合利用の推進、山村及び 森林・林業の活性化に資すること」を目的として平成2年に創設され、現在 2,261名が登録されています。  平成18年度の資格試験は976名の応募に対し、215名が合格しました (下記URL参照)。ちなみに合格者の年齢幅は、21歳〜69歳と幅広く、 50歳代の59名が最も多く、次いで40歳代(48名)、60歳代(46名)、 30歳代(36名)、20歳代(28名)の順に構成されています。  なお、平成19年度の森林インストラクター資格試験は、(社)全国森林 レクリエーション協会において、平成19年9月中旬に一次試験を行う 予定であり、詳細は来年2月1日に実施要領を発表する予定になっています。 (財)全国森林レクリエーション協会:http://www.shinrinreku.jp/top/ ――――――――――――――――――――――――――――――――― 3.森林管理新時代(2) GIS編  前回は、森林管理新時代?として、GPS(Global Positioning Sy stem 全地球位置把握システム)の森林管理業務への普及について紹介しましたが、 今回は、GISについて紹介したいと思います。  さて、GIS(Geographic Information Systems)とは、地理情報システムの 略称で、文字、数字、画像などの様々な情報を地図と結びつけ、コンピュータ 上に表示し、情報の検索・分類・分析等を行うことができるシステムであり、 従来は、専門的な分野での活用が中心でしたが、最近では、ビジネスや 生活の分野でも幅広く活用され、身近な存在となってきています。  森林GISは、森林基本図や森林計画図、空中写真などの図面データに それぞれの区画ごとに所有者、樹種、林齢などの森林データを結びつけ、 森林管理・経営業務が効率的に行えるシステムであり、森林に対する多面 的な機能の発揮が期待される中、日本の国土面積の約3分の2を占める広 大な森林を管理していく上でなくてはならないツールとなってきています。  GISは、IT化が進む現代社会において、重要な技術の1つであり、森林の 分野においても、これからの高度情報通信社会に対応していく上で不可欠な ツールとして、注目されていくと考えられます。  森林GISがあれば、例えば作業現場の図面を持って行きたい場合、GISで その場所を検索することで、すぐにその図面が表示され、現場に出かける 前の短い時間の中で図面を準備することができます。  もちろん、個々の森林には、その森林の現在の状況(樹種、林齢、蓄積等) がデータとして記録されており、例えば、現在間伐が必要な時期に来ている 森林はどこにどれだけあるかといったことを、様々の条件(所有形態別、樹種 別など)を設定し、検索することで地図上に色分けして表示したり、森林現況 などを知ることが出来ます。  この他にも、GPSなどで測量したデータを取り込んで地図上に表示したり、 衛星写真や航空写真などと森林計画図などを重ねて表示することで視覚的 にも山林の様子が良く分かるようになっています。  また、森林には、木材生産だけでなく、二酸化炭素の固定を始め、生物 多様性の保護や災害防止等様々な役割が期待されています。そういった 多くの期待に応えるための森林管理を実現する上でも、森林GISは大いに 役立ってくれます。  例えば、稀少動植物の位置図や災害発生危険箇所の配置図など、段階に よって色分けもすることが瞬時にでき、今まで大変手間のかかっていた作業を ぐっと簡単にしてくれます。そして、作業時間が短縮されることで、これまで 以上に適切な森林管理を実践するための時間をとることが可能になります。  現在、各都道府県においても森林GISの導入が進んでいます。また、森林 組合でもGISを導入するところが年々増えてきています。以前よりも森林に 対する期待が高まり、多くの要望がある中、それらの期待に応えるためにも、 森林GISは、不可欠な存在になってきているのかもしれません。続く ――――――――――――――――――――――――――――――――― 4.ドングリ拾い  先日ドングリを使って創作活動をしようと思い立ち、ドングリ拾いをしました。 山の方へ出かける時間がなかったので、近くの公園の中でもドングリのできる 樹種が比較的沢山ありそうなZ公園で探すことにしました。  この公園に来るときは、中心にある大きな池や沢山の樹木、鳥や猫、散歩 中の犬などをのんびり歩いて眺めながら一周することが多いのですが、今回 は違います。大きな袋を持ち、シイやカシ類の多く集まる茂みへまっしぐら、 道から外れて落ち葉をかき分けながらしゃがみこみ、木の根元ばかりを見て 歩きました。  いつもは地上1m60cmの高さから眺める公園を80cm位の子供の目線に なって見回してみると、初めて訪れた公園のように景色が違って見えました。 道からいつも見えていた水面も殆ど見えず、なにより樹木や垣根、鳩や散歩 中の犬まで全てが大きく見え、空も高く遠く、公園がいつもの何倍も広くなった ように感じました。それと同時に道の表面の砂や小さな凹凸、一枚一枚の落 ち葉の形や色などがとても鮮明に見えてきました。幼い頃の記憶は断片的 にしかありませんが、こうやって世界をとらえていたのかと新鮮に感じ、とても 楽しい気分になりました。  きれいに整備されている公園なので、ドングリはなかなか見つからないの ではと思っていましたが、すぐに沢山見つけることができました。  多くはシラカシ、スダジイのドングリで、子供が手伝ってくれたり、通りがかっ たお年寄りが声をかけてくれたりと、都会では珍しい楽しいふれ合いが沢山 ありました。  ドングリ拾いのすすめ、というわけではありませんが、見慣れた場所でも、 しゃがんだりゆっくり歩いたりするだけで、思ってもいなかった発見やおどろき をみつけ、いつもの場所が特別な場所・不思議な場所に一変することがあり ます。  みなさんも「平凡な毎日でつまらない・・・」とぼんやり思うことがありましたら、 車に気をつけ、ちょっとしゃがんでみてはいかがでしょうか。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 5.林野庁ホームページのご紹介: http://www.rinya.maff.go.jp/ □記者発表資料 〜プレスリリース  ○第3回木材産業の体制整備及び木材市場の形成・拡大に向けた    基本方針検討委員会の開催について(12/12)  ○「顔の見える木材での家づくり」に関する事例調査の結果について(12/11)  ○平成18年度「国有林野事業業務研究発表会」(第39回)の開催結果    について(11/30)  ○平成18年度「国有林野事業業務研究発表会」(第39回)の開催    について(11/22)  ○林業用手持機械の振動・騒音測定値について(11/21)  ○気候変動枠組条約第12回締約国会議等の結果について(11/21) □今月の施策紹介  ○森林計画制度について  ○集約化・提案型施業よる森林整備の推進について □お知らせ  ○平成18年度林業普及指導員資格試験の合格者の発表について  ○北海道森林管理局・根釧西部森林管理署「人事院総裁賞」受賞    について  ○山村力(やまぢから)誘発モデル事業支援対象プランの選定    について(2次公募分)  ○「スギ・ヒノキ花粉に関する情報」についてのお詫びと訂正について  ○「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」    について  ○寒波・雪害による災害対策の概要について  ○「森林(もり)づくりと木づかいのお便り」(林野庁メールマガジン)の創刊    について ********************************* 森林環境教育ネットワークメールマガジン 発行者 肱黒直次 編集者 渡邊純枝 佐藤康弘 URL http://www.zenmori.org/feenet/ ********************************* <編集後記>  教育基本法の改正をはじめ、教育に関する議論が騒々しいです。ゆとりの 時間と学力低下の因果関係や総合学習の時間の是非なども問われています。  そんな中で、必修の「世界史」が未履修だった高校が発覚し、教育現場は 大変な混乱をきたしています。ふと高校時代を思い返すと、ちょうど私が高校 生の時に「世界史」が必修ということになり、できれば受けなくなかった私も、 世界史の授業を受けることになりました。そして、そのときに学んだ内容を 私はほとんど忘れてしまい、何とも勿体無いことをしています。  これら一連の教育問題の話を聞くと、受験というプレッシャーと限られた授業 時間で、総合学習の時間も含め、受講課目を取り合いしているようで、何とも 滑稽です。  この騒々しさで、あらためて教育って何なのか、その難しさを思った次第です。 *********************************