*********************************            森林環境教育ネットワークメールマガジン                    第 41 号                  平成18年12月1日 *********************************  □今号の目次    1.<レポート1>(社)日本環境教育フォーラム 清里ミーティング    2.<レポート2>「連携」をキーワードにした自然体験活動の進め方    3.<レポート3>これからの日本の山づくり    4.海面上昇について思うこと    5.林野庁ホームページのご紹介 **---***---***---***---***---***---***---***---***---***---**  皆さまお元気でお過ごしでしょうか。  ここでは落葉が続いており、ここ幾日かは暖かさすら感じられる陽気でした。 早いもので今年も残すところもう1ヶ月です。  今年やりたいことを成し遂げた方も思うようにいかなかった方も、ひとまず (ほぼ)一年間お疲れさまでございます。旅行などされる方もいらっしゃると 思いますが、安全に気をつけて皆さまが無事新たな年をお迎え下さいます ようお祈り申し上げます。  ちなみに、不肖の息子はこの夏虫採りに熱中し、秋にはドングリをたいそう 集め、先日はいちょうの黄葉を使って遊んでおりました。そのような体験を糧 に成長してくれることを親馬鹿ながら期待しております。  暮れに向けてお仕事の他にも忘年会など諸行事に慌ただしくなり、家では 大掃除やら年賀状を書いたりと年の瀬の用事がいろいろと出てまいります。  どうぞ、皆さま風邪などで体調を崩されぬよう、お体に気をつけて。  それでは今号もよろしくおつきあい下さい。  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  ◆ネットワーク会員の登録は12月1日現在 No.516に達しました。  ◆イベント情報    11月16日以降、新たに3つのイベントが登録されました。     ◇『ちびっこあつまれ!もりあそびたい♪』     ◇『本物洞くつ探検』     ◇『プロジェクト・ワイルド指導者(エデュケーター)養成講座』    詳しくは、ホームページ“イベント情報”まで。      →http://www.zenmori.org/feenet/einfo/ **---***---***---***---***---***---***---***---***---***---** 1.<レポート1>(社)日本環境教育フォーラム 清里ミーティング  (社)日本環境教育フォーラム主催の「清里ミーティング2006」が11月 18日(土)から20日(月)までの3日間にわたって、例年同様に山梨県立 八ヶ岳自然ふれあいセンター及び(財)キープ協会清泉寮を主会場に開催 されました。今年は、220名あまりの参加者+事務局と過去最高の参加者 となりました。  参加者は、NPO等の自然学校、市民団体関係者、企業、地方公共団体、 学生など、年齢層は全体の約6割を占める20・30歳台から60歳台までと、 実に幅広い方々が参加しました。  今年の清里ミーティングは、初日で過去をふりかえり、2日目で現在を確認し、 3日目で未来に向けた戦略を考えるという流れでプログラムが構成されていま した。  初日の全体会は、「日本の環境教育 この20年を振り返る」というテーマ で、日本環境教育フォーラムの歩み、指導者養成事業の進展、環境教育組 織としての自然学校の現状と位置付け等について、日本の環境教育のこれ までの歩みと現状をシンプルに幅広く見渡すことのできるプレゼンテーション が行われました。  2日目は20ものワークショップに分かれて、様々なテーマにより環境教育の 現状と今後について話し合われました。そして最終日の3日目は、2日目の ワークショップの流れの中から参加者が提案したテーマにより、13の戦略 会議が設けられました。  林野庁としては、関係4省庁の担当者が一同に会して参加者とともに行政 との連携を考えるワークショップ及び戦略会議に出席したほか、15分スライド プレゼンテーションやポスターブースへの出展など、広く持続可能な社会の 実現を目指す環境教育の一分野としての森林環境教育の説明を行い、環境 教育への森林の活用などをPRしました。  また、森林環境教育の今後の活動を具体的に考えていくに当たっては、こ れまで積み重ねられてきた環境教育の歩みや現状を再度確認・勉強すること がとても重要である、ということを改めて認識することが出来ました。  このような場で、様々な参加者が毎日深夜までいろいろな形で情報交換や 意見交換を行うエネルギーはすごいものがありました。そして、環境問題の 好転が実感出来ない中で、環境教育がますます世の中にとって重要になって いること、加えて更なる新たな展開が必要となってきていること、という認識を 共有することができた3日間でした。(H.O) ――――――――――――――――――――――――――――――――― 2.<レポート2>「連携」をキーワードにした自然体験活動の進め方  「青少年の体験活動推進のための地域コアリーダー養成事業」がNPO 自然体験活動推進協議会(CONE)の主催(この事業は、文部科学省の 委託事業として実施されている。)のもと、11月21日〜23日にかけて群馬 県の国立赤城青少年交流の家で開催されました。  この事業は、自然体験活動や環境教育などを中心に地域内で活躍して いる人材を集結し、地域連携と協働を促すコアリーダーの重要性、役割、 必要な知識・技術、地域内の各組織について、「連携」をテーマに自然学校 などを運営している方々、民と官、官の各部局との連携を推進し、コアとなる リーダーを養成することにより、各地域の自然体験活動の活性化を図ろうと するものです。  群馬での開催は今年2月に続き2回目であり、地元群馬県で活動されて いる各種団体、個人をはじめ群馬県庁、中央省庁の担当者等が一同に会し、 地域における民間・学校・行政などの様々なセクターの役割や連携のあり方、 今後への展開方法の模索について議論、検討しました。  今後は、この検討会を踏まえ、群馬における地域に密着したネットワーク型 の体験活動が、全国的な展開のさきがけとして、取り組まれることが期待され ます。(オオムラサキ) ――――――――――――――――――――――――――――――――― 3.<レポート3>これからの日本の山づくり  先月の6日から10日まで、京都府南丹市にある日吉町森林組合で農林中央 金庫主催による「J-フォレスター養成研修」が開催されました。  参加者は全国から集まった12の森林組合とその森林組合連合会、県等の 行政機関で、総勢40名にも及びました。  研修内容は森林所有者への施業提案や低コスト作業システム、地域森林 のゾーニング、森林組合の人事管理など非常に多岐に渡り、その中でそれ ぞれの地域の実情に合った林業のやり方をいろいろな分野の専門家とともに 考えるというもので、講義に現地研修・参加者の発表など、非常に有意義な 研修であったと思います。  また、普段は全く交流のないであろう遠方から来られた参加者同士が、 毎晩遅くまで他の地域の方々と熱い議論を交わしました。  高齢化や不在村、木材価格の低迷、労働災害の危険性など林業を取り巻く さまざまな不利的条件を挙げればキリがありませんが、今回の研修の雰囲気 はそんな逆境を吹きとばすような熱気あるものでした。  参加者の皆様には、ぜひとも研修で見聞した内容を地元に持ち帰って 実践していただきたいと思います。また、今回研修に参加できなかった方・ 研修に興味をお持ちの方は、林野庁のホームページで「集約化・提案型 森林施業 かわら版」第2号に研修概要が掲載されておりますのでぜひ ご覧になってください。 http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/syuyakuka/newsletter.html ――――――――――――――――――――――――――――――――― 4.海面上昇について思うこと  今年も残すところあと1ヶ月となりました。日に日に寒さは増すものの、 東京ではいまだ薄手のコートで過ごしており、12月にしては暖かいと感じる 今日この頃です。やはり地球温暖化の影響なのでしょうか。  昨年発効された京都議定書の約束期間も近づく中、市民、行政、企業、ある いはその連携による様々な取り組みが行われていますが、人ごとと捉えず、 自分の身の回りのことからできることをしっかりと続けていきたいです。  地球温暖化の影響といえば、その一つが海面上昇ですが、IPCC(気候 変動に関する政府間パネル)の報告によれば、今世紀末までには最大で 88cm、海面が上昇すると言われています。  島国とはいえ、なかなか普段の生活で海水位を意識することはない私達で すが、海水面が65cm上昇すれば、日本の砂浜の80%が消失するそうです。 堤防の改修工事だけを考えても巨額な費用になるでしょうし、低海抜地域へ の自然災害のリスクが増すことなどからも、やはり私達日本人にも身近な問 題として捉えたいものです。  標高の低い小さな島国などでは、温暖化に伴う海面上昇は国の存亡を かけた危機的な問題です。  南太平洋に浮かぶツバルでは、海面上昇による国土の消失によって政府 が全国民の移住を決定したという話は、「環境難民」という言葉とともに 有名になりましたが、いわゆる先進国といわれる国々がCo2を大量に出し続 けてきたことのしわ寄せが、人口約1万人の小さな島国から現れはじめている という事実を、私達はどう受け止めればよいのでしょうか。  ツバル以外にも、マーシャル諸島やインド洋に浮かぶモルジブなどでも、 海面上昇に起因すると思われる海岸浸食や満潮時の浸水などが問題に なっています。  先日、海岸浸食の被害や、2004年の津波の被害とモルジブの人達の 生活をテーマにしたテレビ番組をやっていました。  例えば、空調をガンガン効かせた部屋で、輸入エビのエビフライを食べなが ら、このような番組を見て「海面上昇の問題、津波の被害はひどいなぁ・・・」 などと言ってしまわぬよう、自分がしていることと、その行動が行き着く先を 把握することを心がけ、シンプルに暮らす努力をしようと思う今日この頃です。  次回、海の森「マングローブ」では、モルジブでのマングローブ植林について お話ししたいと思います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 5.林野庁ホームページのご紹介: http://www.rinya.maff.go.jp/ □記者発表資料 〜プレスリリース  ○平成18年度「国有林野事業業務研究発表会」(第39回)の開催    について(11/22)  ○林業用手持機械の振動・騒音測定値について(11/21)  ○気候変動枠組条約第12回締約国会議等の結果について(11/21)  ○第2回木材産業の体制整備及び木材市場の形成・拡大に向けた    基本方針検討委員会の概要について(11/20)  ○第41回国際熱帯木材機関(ITTO)理事会等の結果について(11/20)  ○平成18年9月及び10月低気圧豪雨による山地災害に関する    災害関連緊急治山等事業の採択について(11/20) □今月の施策紹介  ○森林計画制度について  ○集約化・提案型施業よる森林整備の推進について □お知らせ  ○北海道森林管理局・根釧西部森林管理署「人事院総裁賞」受賞について  ○山村力(やまぢから)誘発モデル事業支援対象プランの選定    について(2次公募分)  ○「スギ・ヒノキ花粉に関する情報」についてのお詫びと訂正について  ○「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」    について  ○寒波・雪害による災害対策の概要について  ○「森林(もり)づくりと木づかいのお便り」(林野庁メールマガジン)の創刊    について ********************************* 森林環境教育ネットワークメールマガジン 発行者 肱黒直次 編集者 渡邊純枝 佐藤康弘 URL http://www.zenmori.org/feenet/ ********************************* <編集後記>  12月を迎え、季節も秋から冬へと移ろうとしています。わがふるさとY県H市 もこれから厳しい冬を迎えるはずが、、、。何とひまわりが咲いてしまった!? 地元の新聞をみると、どうも本当らしい。今年の秋は暖かい日が多く、ブラウン 管を通じて各地の紅葉が遅れているとの報道でしたが、まさかひまわりにも 影響があったとは。う〜ん。  普段、われわれは空気や景色によって四季を感じるのですが、日本独特の 四季のリズムが崩れ、われわれ人間も生き物としてのリズムが壊れてしまう (もう壊れてしまった?)のではないかと、初冬に咲いたひまわりのニュースを 見て感じた今日この頃です。(オオムラサキ)  *********************************