*********************************            森林環境教育ネットワークメールマガジン                    第 38 号                  平成18年10月16日 *********************************  □今号の目次    1.シンポジウムとワークショップの秋    2.第7回CONE全国フォーラム    3.山村の産業    4.紅葉    5.林野庁ホームページのご紹介 **---***---***---***---***---***---***---***---***---***---**  さっと身の回りを吹き抜ける風がだんだんとひんやり加減を増してきました。 都会のビルの谷間では、キレイな紅葉にはなかなかお目にかかれませんが、 歩道に落ち始めたプラタナスの枯れ葉をサクサク踏みながらの通勤時に、 小さな秋を感じています。みなさんの秋の小さな楽しみは何でしょうか?  それでは、今号もよろしくお付き合いください。  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  ◆ネットワーク会員の登録は10月16日現在 No.499に達しました。  ◆イベント情報    10月2日以降、新たに2つのイベントが登録されました。    詳しくは、ホームページ“イベント情報”まで。      →http://www.zenmori.org/feenet/einfo/ **---***---***---***---***---***---***---***---***---***---** 1.シンポジウムとワークショップの秋  毎年秋には、森林・林業や環境教育などについて重要な意味を持つシンポ ジウムやワークショップなどのイベントが数多く予定されています。例えば・・・ *  11月11日・12日に開催される「森林と市民を結ぶ全国の集い」(主催:森林 と市民を結ぶ全国の集い実行委員会、国土緑化推進機構等)は、1996年の スタート以来、市民参加による森づくり運動を全国的に展開する役割を果たし てきています。  11月18日〜20日に開催される「清里ミーティング2006」(主催:(社)日 本環境教育フォーラム)は、1987年に第1回が開催されて以来20回目となる 歴史あるイベントであり、日本の環境教育をリードする役割を果たしてきました。  11月24日〜26日に開催される「第7回CONE全国フォーラム」(主催:N PO法人自然体験活動推進協議会(CONE))は、自然体験をキーワードに した盛り沢山のワークショップ等が催されます(このメルマガに詳しいご案内 を掲載しています)。 ・・・などなど、枚挙にいとまがありません。  これらのイベントでは、これまで活動をリードしてきた先達の方々や多くの 活動者、そしてこれらの活動に参加しようとする方々との交流を行うことが できます。この機会に興味あるイベントに参加して、見聞と人脈を広げるのは いかがでしょうか。 ○森林と市民を結ぶ全国の集い http://www.ogtrust.jp/gathering.htm ○清里ミーティング2006 http://www.jeef.or.jp/kiyosato/ ○第7回CONE全国フォーラム http://www.chiba-ns.net/cone/info.html ○森林環境教育ネットワークHPのイベント情報もご覧下さい (^_^)。   また、会員の皆様のイベント情報もどしどしお寄せ下さい! ――――――――――――――――――――――――――――――――― 2.第7回CONE全国フォーラム    千葉県大房岬で開催(申込締め切り10/31)  第7回を迎えるCONE全国フォーラム。  今年は千葉県の南に位置する大房岬少年自然の家で行います!  自然の中で、思いっきり楽しく過ごしたい人、自然体験に興味をお持ちの 方など、どなたでもお申込みいただけます。  フォーラムの目玉となるワークショップは千葉のスキルアップセミナーとの 同時開催ですので、いつもの全国フォーラムとスキルアップセミナーの特色 が混ざり合った内容になっています。  テーマは「歴史・海・山・森」。「戦跡ウォーク」「無人島探検」「ツリー クライミング」「房州うちわ」「追跡ハイク」「炎の演出」「朝昼夕のネイ チャーゲーム」「パイオニアリング」「こだわりクラフト」「ふわり夢飛行機」 「プロジェクトウェット」と例年ながら盛りだくさんのアクティビティを準備して います。  南房総に来たからには見てもらわなければ帰せない「ウミホタル」も登場 します。  ぜひ、豊かな自然と歴史に彩られた南房総・大房岬へお越しください! 【開催概要】  開催日:平成18年11月24日(金)〜26日(日)  会 場:千葉県立大房岬少年自然の家  参加費:一般 16,000円、学生 12,000円   ※1泊2日参加の場合 8,000円(学割なし)  主 催:NPO法人自然体験活動推進協議会、       スキルアップセミナーin千葉運営委員会  問い合わせ先:第7回全国フォーラム事務局(NPO法人千葉自然学校)  TEL&FAX 0470-33-2693  E-mail forum@chiba-ns.net  お申し込み締め切り:平成18年10月31日(火)    詳細&最新情報は、ホームページでご確認ください!    http://www.chiba-ns.net/cone/ ――――――――――――――――――――――――――――――――― 3.山村の産業  平成の大合併が進められ、全国で山村と呼べるような自治体は遠からず 少数派となってしまうのではないかと危惧されます。  そんな山村の多くはこれまで、第一次産業を中心とした基幹産業が衰退し、 過疎問題が深刻化するなかで、地域の再生にむけて様々な振興策に取り 組んできました。  では、山村にかつてどのような産業があったのかといえば、代表的なのが 養蚕と製炭です。養蚕は、かつての日本の主力輸出品である絹の原料となる 生糸を生産し、製炭は燃料としてかつての日本人の生活には欠かせなかった 木炭を生産していました。  養蚕は、蚕を育てて繭をとり、繭から生糸を紡ぎます。農家は蚕のことを 「お蚕様」と呼ぶほど大切にしてきました。でも、知人に聞いたところ、養蚕また は製糸産業に対するイメージといえば、大竹しのぶが熱演した映画「ああ 野麦峠」の印象が強い、とのことでどうも貧苦のイメージが一般的なようです。 しかし、山村において養蚕は、現金収入が得られる貴重な産業だったのです。  蚕が食べるのは桑の葉です。桑の葉を栽培する桑畑は、養蚕が盛んだった 時代は大きな面積を占め、どこでもよく見られたもののようです。その証拠に、 現在でも独自の地図記号があるくらいです。  桑の収穫期には、運ぶ人の姿が隠れるほどの桑の葉を背負子で背負って 歩く農夫の姿を見た記憶がある方もいるのではないでしょうか。養蚕で行なわ れる作業のひとつひとつを見ると、ほとんどが人力による作業で行なわれて います。典型的な労働力集約型の産業ではないかと思われます。  養蚕を学ぶことは、作業工程はもちろんのこと、山村の文化や歴史、さらに 大袈裟に言えば日本の産業の変遷まで学べるのではないでしょうか。  余談ですが、桑の実(どどめ)の外見はいまいちです。でも、この桑の実の味 はなかなかのもので、以前、桑の実で作ったジャムを食べたことがあるのです が、なかなかの美味です。  養蚕という産業そのものは、すっかり衰退してしまいましたが、養蚕を学ぶこと で、従来と違った視点から山村や森林と人との関係が見えてくるように思います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 4.紅葉  中秋の名月(残念ながら雨で見ることが出来ませんでした)も過ぎ、風が秋 らしくなってきました。森の秋というと、多くの人がまず思い浮かべるのは紅葉 ではないでしょうか。  今年は10月、11月の気温が平年より高いという予想から、紅葉の見頃が 例年よりやや遅くなるようです。今回は月並みですが紅葉についてのお話です。  秋になり気温が下がってくると、葉は葉緑体の生産が低下し、樹木は葉に 残っている必要な栄養素を吸収すると、葉と枝の間にしきりを作り、葉を落とす 準備をします。さらに気温が下がると葉緑体が分解され、色の変化が始まります。  カエデ・ウルシ・サクラ・ツツジなど赤く色づくものは、葉と枝の間にしきりが できた後、緑色だった頃の葉には殆ど含まれていない、アントシアンという赤い 色素が作られるため、赤く変化します。  一方、イチョウ・カツラ・ミズナラなど黄色く色づくものは、葉緑体が分解される 際、クロロフィルも分解されることで葉の中の緑色の色素が消え、もともと葉に 含まれている黄色の色素であるカロチノイドが残るため、黄色く変化します。  紅葉が鮮やかになるためには、昼夜の気温差が大きいこと、紫外線を沢山 浴びること、枯れない程度の適度な湿り気があることが条件で、中でも最も 重要なのは、昼夜の気温差が大きいことだそうです。  我が家のプランターでは稚樹を何種類か育てているのですが、トチノキ・ヤマ モミジ・イタヤカエデが小さいながらも少しづつ、葉の色を変化させて冬支度に 入っているようです。その姿に、都会のベランダの片隅で生きる彼らも、ちゃんと 植物としての本能を忘れてはいないのだということを教えられます。  昼夜の気温差が少ないので、鮮やかな紅葉は望めないかもしれませんが、 彼らなりの精一杯の衣替えの様子を見守っていきたいと思います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 5.林野庁ホームページのご紹介: http://www.rinya.maff.go.jp/ □記者発表資料 〜プレスリリース  ○木材産業の体制整備及び木材市場の形成・拡大に向けた基本方針    検討委員会の開催について(10/10)  ○主要木材の短期需給見通し(平成18年第4四半期及び平成19年    第1四半期)」について(9/29)  ○「平成18年木材(用材)需給見通しの見直し」について(9/29)  ○平成17年木材需給表(丸太換算)の概要(平成17年1月〜12月)(9/29) □今月の施策紹介  ○新たな森林・林業基本計画  ○国産材、使って減らそうCO2 ********************************* □お知らせ  ○山村力(やまぢから)誘発モデル事業支援対象プランの選定    について(2次公募分)  ○「スギ・ヒノキ花粉に関する情報」についてのお詫びと訂正について  ○「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」    について  ○寒波・雪害による災害対策の概要について  ○「森林(もり)づくりと木づかいのお便り」(林野庁メールマガジン)の創刊    について ********************************* 森林環境教育ネットワークメールマガジン 発行者 肱黒直次 編集者 渡邊純枝 佐藤康弘 URL http://www.zenmori.org/feenet/ ********************************* <編集後記>  秋といえば、とのおきまりの文句に続くのが、やはり『味覚』ですね、なんでも 手に入りやすいといわれる(本当か?)都会では、色とりどりの秋の味覚が 店頭を鮮やかに彩っています。我が家では昨夜の夕食に栗おこわをいただき ましたが、栗の木がどんな木なのか知らずに、今日、栗おこわをいただいている 子供が、きっといるのだろうなとふと考えてしまいました。  自分の命を支える食べ物の生まれた場所が、遠くなればなればなるほど、 知らなければいけないことが増える気がします。  核問題に思いをはせながらの、松茸ご飯は食べたくないです・・・ *********************************