*********************************         森林環境教育ネットワークメールマガジン               第 27 号              平成18年3月31日 *********************************  □今号の目次    1.連載:森林環境教育道しるべ(6) 「ふたつの森」をつなぐ橋    2.<詳細決定> 森林環境教育ミニシンポジウム      〜森林でもっと元気に、もっと健康に!〜 の開催について    3.山村力(やまぢから)誘発モデル事業の募集について    4.森業・山業創出支援総合対策事業      「優良ビジネスプラン」の募集について    5.国産材の新たな販路―合板、集成材への新たな需要―    6.海の森マングローブ      〜マングローブのめぐみ〜    7.森林環境教育リレートーク    8.林野庁ホームページのお知らせ **---***---***---***---***---***---***---***---***---***---**  サクラ前線が日本列島を北上しています。書店ではサクラに関する本が 店頭に並び、卒業・入学シーズンということもあって、サクラに関するタイトル や歌詞の新曲をよく聞く時期でもあります。なぜ、これほど日本の人たちが サクラに惹かれるのか興味深いことではありますが、いずれにしても春は 心浮き立つ季節、心機一転、がんばりましょう。  では、今号もよろしくお付き合いください。  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  ◆ネットワーク会員の登録は3月31日現在 No.415に達しました。  ◆イベント情報    3月15日以降、新たに3つのイベントが登録されました。    詳しくは、ホームページ“イベント情報”まで。      →http://www.zenmori.org/feenet/einfo/ **---***---***---***---***---***---***---***---***---***---** 1.メルマガ1周年記念企画 連載:森林環境対教育道しるべ(6)  林業、教育、暮らし、そして環境のなかで起きている様々な問題の解決に向 けてはじまった、森林環境教育。全国各地でさまざまな活動が行われておりま すが、はたしてその向かう先は?  メールマガジン配信1周年を記念してはじまった連載企画。森林環境教育の 道しるべの1つを探るべく、森林環境教育推進委員の方々に、想いを語ってい ただきます。今号は最終第6弾。どうぞお楽しみください! 「ふたつの森」をつなぐ橋 森林所有者・森林インストラクター 原島 幹典  今日、この日本には「ふたつの森」がある。  針葉樹と広葉樹、人工林と天然林、それとも・・?  いいえ、「イメージの森」と「現実の森」です。イメージの森は、メディアでもよ く取り上げられる「ブナ原生林」に代表されるような、美しく、神秘的で、神々 しい癒し空間です。それに対し、「現実の森」とは、森林面積の約40%を占め るスギ・ヒノキ人工林であり、あるいは、里山と呼ばれる天然生二次林です。  近年、森林に対する社会的関心が高まっており、林業関係者は「追い風」と 捕らえる向きもありますが、吹いているのは「イメージの森」を求める風で、 「現実の森」は蚊帳の外という感も否めません。  木材価格の下落による林業経営意欲の低下から、スギ・ヒノキ人工林の手 入れ不足が指摘され、その対策として、間伐補助事業等が今も全国で粛々と 行われている事は、大変重要で、賢明なことかと思うのですが、そのことに社 会の関心は低く、生育途上にある人工林は、社会に無益なものと決め付けら れているように思えてなりません。  たとえば、スギ人工林を、花粉症の犯人と決め付け、黙々と二酸化炭素を 吸収し続けてきた40年間と、これから世界に類のない優秀な木材資源とな り得る将来性までを、無為にするような、強引な樹種転換を図ろうとする政策 に、市民の賛同が集まりかねない風潮に、この国の森林の将来に大きな危 機感を抱くのは、私だけではないと思います。  なぜそうなってしまうのでしょうか?かつて薪や炭を燃料としていた時代には 「現実の森」は生活を支える森でしたから、誰もがその存在を認め、大切に 扱われてきました。子供の遊びや学び、自然への気づきは、現実の森で形成 されたといっても過言ではないでしょう。  燃料革命以降、急速な経済成長と都市化を遂げた今、化石燃料と木材、食 料等生活を支える物資の大半を海外から輸入し、手間要らずで安全便利な生 活が保障されたため、「現実の森」に入る必要がなくなったのです。生活様式 の変化が森と人との接点を閉ざしたのです。  そして自然に渇きを覚える都市住民の精神的な憧れとして、「イメージの森」 が登場したというわけです。生活を支える「現実の森」ではなく、精神安定上 必要な「イメージの森」へのニーズが高まっているのだと考えます。  それでは、「現実の森」で精神は癒されないのか、といえばそんなことはなく、 むしろ「現実の森」ほど人の活動が求められているのですから、適切なプログ ラムやインタープリテーションがなされれば、双方に大きな効果が望めるはず です。  密生する人工林の「間伐」や「枝打ち」体験をして、暗かった林内に光が差し 込むようになったとき、森が喜んでいると誰でも感じることでしょうし、現実に 森を元気にする活動に参加できたことの「リアリティー」は、参加者に大きな 満足感を与えることでしょう。さらに、切り倒した丸太を、燃料や木材として有 効に利用するプログラムを組み込めれば、「現実の森」を積極的に利用するこ とが、地球温暖化防止上、大きな貢献となることも無理なく学べるでしょう。  人の踏み付けで衰退を懸念される「ブナの森」を遠路はるばる訪れ、見学 することによって、自然の癒し効果やデリケートな自然環境の保全を学ぶこと も大切でしょうが、それだけでは、圧倒的な量の「現実の森」と、今後どう付き 合って行くのか、その「道しるべ」とはなりえないように思います。  具体的には、「イメージの森」を求める都市住民を「現実の森」にいざない、 環境教育や林業体験等の手法を駆使して、自然の仕組みを理解し、森の手 入れを体験し、その効果を実感してもらうことで、人の手助けを待ち望んでい る「現実の森」と、人が癒しを求める「イメージの森」との橋渡し(または融合) をすることが十分出来るのではないかと思いますし、それが「森林環境教育」 の果たすべき大きな使命のひとつであろう、と考えています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 原島幹典(森林所有者・森林インストラクター) 1957年東京都奥多摩町生まれ。大学卒業後、生家の林業経営に携わるが 木材不況で断念。会社勤めの傍ら、森林ボランティア活動や地域産材の家 造り活動に参加。1998年、林業家、森林インストラクターとして独立。林業体 験指導や山村文化の紹介を通じ、新時代の林業と循環型社会の姿を模索。 2005年より、岐阜県立森林文化アカデミー助教授。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 2.<詳細決定> 森林環境教育ミニシンポジウム      〜森林でもっと元気に、もっと健康に!〜 の開催について  前号で、概要をお知らせした、「森林環境教育ミニシンポジウム」について、 詳細が決定しましたのでお知らせいたします。  多くの方々の参加をお待ちしております。 ●と き: 平成18年4月15日(土)14:00〜16:00 ●ところ: 林野庁森林技術総合研修所 2階           〒193−8570 東京都八王子市廿里町1833-94         TEL 0426−61−7121(代)       アクセス 高尾駅より徒歩15分程度です。  ●日程 13:30 受 付   14:00 開 会   14:10 講演? 演題:「頭と体、両方使う森林散策」               講師:東京森林インストラクター会 米澤 邦昌氏   14:30 講演? 演題:「自然学校流の森林での健康作り」               講師:財団法人キープ協会 五味 愛美氏 14:50 休 憩   15:00 パネルディスカッション         テーマ:「森林でもっと元気に、もっと健康に!」        ◇コーディネーター  西 直人氏(リードクライム株式会社)        ◇パネラー  米澤 邦昌氏(東京森林インストラクター会)                 五味 愛美氏(財団法人キープ協会)                 降矢 英成氏(赤坂溜池クリニック院長)                 中園 達紀氏(林野庁高尾森林センター所長)    16:00 閉 会 ●参加費: 無料です  ●参加申し込み: 当日直接会場にお越し下さい ●定員: 約100名 ●お問い合わせ先: 全国森林組合連合会 組織部 組織・監査グループ              〒101-0047東京都千代田区神田一丁目1番12号                担当 黒澤・渡邊              電話 03(3294)9717                 FAX  03(3293)4726 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 3.山村力(やまぢから)誘発モデル事業の募集について  林野庁では、平成18年度から、都市と山村の自治体、NPO等が連携して、 山村地域の活性化に資する先導的な取組を支援するため、「山村力誘発 モデル事業」を実施します。ついては、平成18年度の支援対象プランを以下 の要領で公募します。 【対象事業】  山村地域の活性化を目的として、都市と山村とが連携した取組を促進する ため、応募されたプランの中から選定されたプランを対象に支援します。 (支援の対象となるプランの例) 1 山村振興に関する将来ビジョン策定のための検討会設置及び運営、   先進事例調査。 2 都市住民のインターンシップ、地域通貨の試験的導入等。 3 山村型自然エネルギー等循環システムの検討、山村への試験的居住支援等。 4 1〜3のほか山村の活性化に資する取組、事業の実施拠点となる施設の修繕。 【補助率】  補助率は本事業の実施に必要な経費の1/2以内です。  なお、補助対象経費の詳細については公募要領を参照してください。 【応募要件】 1 応募主体は以下の(1)又は(2)に該当するものであることが必要です。 (1)都道府県域を超えて都市と山村とで任意団体を結成する場合。   (例えば、自治体、森林組合、第三セクター及びNPO等が連携した任意団体) (2)都道府県域を超えて都市と山村とで協定を結ぶ場合。   (例えば、協定の一員である自治体、森林組合若しくはNPO等) 2 (1)の任意団体の構成員又は(2)の協定の当事者として山村側の自治体が   参加していることが必須です。 【応募期間】  平成18年4月3日(月)〜5月19日(金) 【プランの審査】  応募プランについては、林野庁長官が開催する有識者等による第三者委員 会において審査し、支援対象となるプランを選定します。 【お問い合わせ先】     林野庁森林整備部計画課森林総合利用・山村振興室     電  話: 03(3502)8111(内線6207)     担  当: 佐山、島田      ※申請書様式等の詳細については、林野庁ホームページまで      http://www.rinya.maff.go.jp/policy2/yamadikara/yamadikaratop2.html ――――――――――――――――――――――――――――――――― 4.森業・山業創出支援総合対策事業「優良ビジネスプラン」の募集について  スローライフや健康・癒しなどに対する国民的関心の高まりに呼応し、山村 地域の森林資源やフィールドそのものが持つポテンシャルが脚光を浴びは じめています。このような追い風を受けて、全国各地の山村で「森林資源等を 活用した新たな産業」(森業・山業)の創出が始動しています。  新たな森林ビジネスの普及は、森林所有者をはじめ「緑の雇用担い手対策」 の研修修了者や森林・林業とかかわりたいというUJIターン者等の所得機会 の確保と定住を促進し、山村地域の活性化につながります。  林野庁は、平成17年度新規事業として「森業・山業創出支援総合対策事業」 を立ち上げ、森林資源等を活用した将来性・持続性のある優良な事業プランに 対して支援を行うこととしました。  平成18年度は4月1日から5月25日までの期間、新たなビジネスプランを 募集することとしております。  皆さんのアイディアをお寄せ下さい。 詳細は、社団法人日本森林技術協会ホームページまで http://www.jafta.or.jp/moriyama/h-18/index.html ――――――――――――――――――――――――――――――――― 5.国産材の新たな販路―合板、集成材への新たな需要―  日本が世界有数の木材輸入国であることは、良く知られているところです。 そのなかで東南アジアから輸入されるラワン材などは、合板等に大量に使用 されてきました。しかし、フィリピンやインドネシアをはじめ東南アジア諸国の森 林資源の劣化と環境保全への意識の高まりから、かつてのように南洋材を大 量に輸入することは困難になってきています。  一方、国産材はスギ、ヒノキを問わず材価の下落が著しく、木材市場の最近 の動向をみると、「国産材は高いから・・・」などとはとても言えない価格水準と なっています。そのようなことから国内の合板メーカーは、国産材に目を向ける ようになり、メーカーからの要請がある森林組合では、新たな需要にこたえる べく、安定的な供給体制の構築に取り組んでいます。  国産材のシェアが後退しつつあるなかで、これまで外材が独占していた分野 において、国産材の新たな需要が出てきたことは、歓迎すべきことです。ただ、 材価の下落が新たな需要のきっかけのひとつであることは、何とも複雑な思い がします。  循環型社会を目指す上で、国内の特に人工林においては「伐採量=生長量」 となるべく安定した木材需要が欠かせません。そして、再造林への投資に結び つくまでの国産材の価格水準の回復がまずは望まれます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 6.海の森マングローブ      〜マングローブのめぐみ(その1)〜  朝夕の通勤で人混みにもまれていると、時々、頭がボーッとしてきてなぜ 自分がここにいるのか分からなくなります;私だけでしょうか・・・  先日、そんな最中、目の前に突然現れたマングローブ。「えっ?!?」不意打ち を食らって、思考が追いつきません・・・よく見れば、それは駅構内に貼られた、 某有名焼酎○○chikoのポスターでした。  主役であるお酒の瓶はそっちのけで、水面に栄えるキレイなタコ足に見惚れ (?正確には、タコ足のようなマングローブの支柱根の美しい写真に見惚れ)、 気持ちはあっという間に南にひとっ飛び。  マングローブの林の中でさわやかな風に吹かれていました。  マングローブが与えてくれるのは、そんな安らぎだけではありません。  ひざびさのマングローブ話。今回はマングローブが与えてくれる恩恵について、 その1つをお話してみたいと思います。  潮の満ち引きにともなって海とマングローブ林を行き来する生き物たちを 調べるために、マングローブ林を流れる水路の河口に網を仕掛ける調査を したことがあります。注意すべき点は、意外に早い潮の流れで網が浮かない ように底にしっかり重りをつけること、魚のジャンプ力は馬鹿にできないので 水面より上の高さまで張ること、そして魚の逃げ道を作らないように水路の端 から端までしっかり網を張ること。  日頃の行いがよくない人間が多かったのでしょうか、台風上陸を予感させる、 どろどろした曇り空の下、胸まで水につかりながら作業を進めます。そして、 あーでもないこーでもないと言いながらのまとまりのない作業も何とか終了。  暴風域に入らないうちにさっさと撤退しようとしていると、海面から顔だけ ひょっこり出して船をひっぱりながら近づいてくる人影が・・・ポカンと口を開け、 目を点にして見ていると、そのおじさん(近くにきておじさんだと判明)は目の前 までやってきて、ここを通るからその網をどけてと言います。そして、あとから まだ船を入れる人がいるかもしれないから、水路をふさがないようにとも ・・・ガックリ肩を落とす調査チーム・・・  船は漁をするために水路に入る訳ではありません。普段は船が入らない ようなマングローブの林の中の小さな水路です。  沖縄では台風の前に、マングローブの林の中の小さな水路に船を入れる 光景を目にします。これは、台風に備えて、大切な船を避難させているのです。 暴風吹きすさぶ台風の中、港では激しく立つ波が船を襲いますが、マングローブ に守られた水路は予想以上に穏やかです。  案の定、調査の成果は・・・でしたが、島の人の生活とマングローブのつな がりをかいま見てなんだか嬉しい気持ちでした。 ・・・さらに視点をちょっと広げて・・・  日本はマングローブの分布の北限に位置しているので、その面積も沖縄や 鹿児島で合わせて数百haとわずかですが、熱帯や亜熱帯地方の沿岸域では、 海岸線や河口域に広範囲に密生して生育するマングローブは高波や潮風か ら人間の生活を守る自然の防波堤としてとても大切な役割を果たしています。  まだ記憶に新しい、2004年12月のスマトラ島沖地震による津波の被害も、 マングローブが生育していない、あるいは伐採されてしまった海岸線での被害 が特に大きかったと言われていて、そういったマングローブの防災機能を評価 しようとする研究者の動きもあるそうです。  目が飛び出しそうな額のお金を投じてつくるコンクリートの防波堤が必要な 場所ももちろんあると思いますが、生き物たちの集う緑の防波堤も大切にし ていきたいですよね。  自然を壊すことは容易いですが、失ったあとにその大切さに気がついたと しても、自然は、別れた恋人みたいに簡単には帰ってきてくれないので(?!?) 慎重にお付き合いしないといけないですね。 日本に分布するマングローブの種類やそこに棲む生き物たちが紹介されています。 →「マングローブと生き物たち」http://www.kaiyo-net.com/mangrove/  春、新しい方達との出会いがとでも楽しみですが、その前にちょっとさみしい お別れもがあるのもこの季節。お世話になった方々の、新しい環境でのご活躍 を想っています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 7.森林環境教育リレートーク(第7話) 「自然はすばらしい教科書」  教育に携わる者、特に私たち理科の教員という者は、一つ質問されると 「それは、いい質問ですねえ」といいながら、すぐに解説をしてしまいがちです。 時には「ちがうちがう!そうではなくて、ほらっ、ここをよく見て!・・・」ふと 気がつくと、尋ねられていないことまでベラベラとまくし立てていることがあり ます。少なくとも私の場合はそうでした。今回、第1話「ついつい」を拝読し て、まったくの同感であると同時に少しだけホッとした気持ちになりました。  前走者から紹介のあった『私の好きな木』の活動を知ったのは5年ほど前に なります。自分にとって最も衝撃を受けたのは、この活動が「知識を与えない 学習」、「否定しない学習」であるということです。指導者は「どんなことに気づ いた?」「さわってみようか?」などの声かけによる誘導だけにとどめ、たとえ カエデの葉が丸く描かれていても、イチョウの葉が赤く塗られていても否定する ことはありません。じっくり観察することによって自分で気づく時を待つ姿勢が 貫かれているのです。地球上で最も長寿である樹木、そんな樹木に畏敬の念 を持ちながら接し、一本の木に関わるさまざまな自然を学ぶ素晴らしい取り組 みであると実感しました。  窓から外を眺めると、ソメイヨシノの枝全体が一段と赤みを増してきました。 ふと、野山を駆け回っていた子どもの頃にタイムスリップしてしまいます。  数人の子どもが、小さなノコギリの付いた“肥後守(ひごのかみ)”で、根元 から新しく伸びたヤマザクラの枝を切っています。太さ3cmほどの赤みを帯びた つややかな枝です。小枝のない真っ直ぐな部分を15cmほど切り取り、横にある 切り株の上で手のひらに力を入れてゴロゴロと転がします。すると、樹皮の部分 がすっぽりと外れるのです。抜き取った材の部分を短く切って底とフタに押し込 むと、“塩入れ”のできあがり。携帯の塩は野山でイタドリを食べる際に欠かせ ない調味料でした。  次々と記憶がよみがえります。アカマツの木に登ってマツグミの実を集め、 チューインガム代わりに頬張ったこと。どんよりと生暖かい昼下がりに咲き乱れ ていたモチツツジ、シュンランの花を分解して遊んだこと、ヒサカキのムッとする 香り、・・・。そうそう、ワラビを束ねるのはシュンランの葉を使ったなあ。急斜面 の藪こぎで滑り落ちそうになり、とっさに掴んだ木がタラノキであったこと。手の ひらに刺さったトゲを抜きながら、「何でこんな所に生えてるんや!」とタラノキ を恨んだこと。タラノキは不思議と絶妙の場所に生えているのです。ヤマモモの 実を拾いに行くと、決まって空が暗くなり、雷が怖くて転がるように逃げ帰った こと・・・。  子どもの頃に体験した多くのことがらが私たちの心の中にしっかりと刻まれ ていることを考えると、まさに自然は素晴らしい教科書であることを実感します。 京都教育大学 T.B. → 元理科教師 M.F. ――――――――――――――――――――――――――――――――― 8.林野庁ホームページの御紹介 http://www.rinya.maff.go.jp/ □記者発表資料〜プレスリリース  ○林業用手持機械の振動・騒音測定値について(3/30)  ○平成18年度山村力(やまぢから)誘発モデル事業の公募について(3/30)  ○林政審議会の概要について(3/27)  ○第5回「森林整備地域活動支援交付金制度に関する検討会」の議事概要    について(3/23) □今月の施策紹介  ○山火事予防!!  ○スギ・ヒノキ花粉に関する情報 □お知らせ  ○平成18年度山村力(やまぢから)誘発モデル事業の公募について  ○「スギ・ヒノキ花粉に関する情報」についてのお詫びと訂正について  ○「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」    について  ○寒波・雪害による災害対策の概要について  ○「森林(もり)づくりと木づかいのお便り」(林野庁メールマガジン)の創刊    について ********************************* 森林環境教育ネットワークメールマガジン 発行者 肱黒直次 編集者 黒澤 徹 多田裕一 URL http://www.zenmori.org/feenet/ ********************************* <編集後記>  今春、出向期間が終了し、岩手県住田町(すみたちょう)に帰ることと なりました。  林野庁で森林環境教育を担当した2年間は、皆様方には特段の御指導 御協力を賜りました。この場を借りて御礼申し上げます。 山梨県清里でのシンポジウム、岐阜県白川郷での戦略会議、パンフレット の作成、ネットワークの立ち上げ等、どうにかこうにか形になったのは、皆様 方の御支援のたまものであったと思います。  4月からは、森林環境教育の現場に復帰する訳ですが、絶えずアンテナを 張りめぐらしネットワークを広げ、大所高所から考えつつも、現場で汗がかけ る人間。そういう人に私はなりたい。  森林環境教育のより一層の発展と皆様方の御健勝と御多幸を御祈念申し 上げます。(多田) *********************************