*********************************         森林環境教育ネットワークメールマガジン              第 21 号             平成17年12月15日 ********************************* □今号の目次   1.オフ会の開催と「グリーンフェスティバル」出店等の募集について   2.ニッセイ緑の環境講座の開催について   3.森林インストラクター資格試験(第15回)の実施結果について   4.森林環境教育教材の募集について   5.フィリピンの森林・林業事情 その3   6.森林環境教育リレートーク   7.林野庁ホームページのお知らせ   *********************************  坊主もせわしなく走り回る12月もちょうど半分が過ぎ、今年も残すところわずか となりました。朝夕の冷え込みに身を縮めながらも、町を彩るクリスマスツリーや イルミネーションに気持ちを踊らせています。  今号より、新しい企画として「森林環境教育リレートーク」がスタートしました。 森林環境教育についての想い・気づき・疑問・話題提供・お知らせなどなど・・・ 自由に書いて、次の走者にバトンタッチです。  もし、みなさんのところにバトンがまわってきたら、どうか次の走者にバトンを つなげてください。よろしくお願いいたします。  では、今号もよろしくお付き合いください。   *********************************  ☆ネットワーク会員の登録は12月15日現在 No.389に達しました。  ☆イベント情報    12月1日以降、新たに2つのイベントが登録されました。    詳しくは、ホームページ“イベント情報”まで  ◆◇◆おしらせ◆◇◆   お正月のため、1月1日のメールマガジンはお休みします。   次回の配信は1月15日です。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 1.オフ会の開催と「グリーンフェスティバル」出店等の募集について  今年春に開催し、ご好評をいただきました「森林環境教育オフラインミーティン グ」を来春も開催することを予定しています(メルマガ8号にレポートがありま す)。  今年も昨年に引き続き、東京都八王子市(高尾駅徒歩10分)にある林野庁の 森林技術総合研修所で行われる「グリーンフェスティバル」に合わせての開催と なります。日程は未定ですが、4月中旬頃の土曜・日曜の2日間の開催となる予 定です。  イベントの詳細については、今後、お知らせしますが、今回はそれに先立ち、 森林技術総合研修所からオフ会の開催に合わせて、森林環境教育ネットワーク 会員に、出店等について呼びかけて欲しいとのお話をいただきました。  昨年開催されたグリーンフェスティバルの主な催しは、実演・体験コーナーとし て、アルプホルンの演奏、アロマテラピー体験、木製ペンダント作り体験、木登り 体験等があり、また、展示・販売コーナーとして、環境・森林と木材利用に関す るパネル展、漆器、木工品、園芸植物等の販売等が研修所の前庭で行われて います。隣接する多摩森林科学園の桜保存林も併せて公開(科学園の入場料 が400円必要です)され、天気に恵まれた昨年は2日間で約6,000人もの入 場者で賑わいました。  出店等に当たっては、出店場所の提供とテントの貸し出しがあるのみで費用面 の支援はありませんが、来年も天候に恵まれれば多くの方々にPRをすることが できるものと思います。お祭りのようなものなので、昨年の木登り体験(大変な 人気だったそうです)のようなユニークなイベントを大募集します。  なお、オフ会本体でも一般の方向けの企画を検討中です。  グリーンフェスティバルでの出店やイベント開催に興味を持つ方は、ネットワー ク事務局まで、是非、お気軽にお問い合わせ下さい。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 2.ニッセイ緑の環境講座の開催について  行政・企業・NPO・森林組合等、様々な業界の垣根を越えたコラボレーション が注目を集めています。本講座は、財団法人ニッセイ緑の財団が主催し、社団 法人日本環境教育フォーラムが共催して行われるものです。  地球環境問題の深刻化を反映し、環境問題に対する取り組みは増加していま すが「森林環境教育」に焦点を絞った講座やセミナー等はこれまであまり多くは ありません。本フォーラムは「森林環境教育戦略会議2005in白川郷」において 会議全体のファシリテーターを務めた青木氏が、その時の熱気をそのままに(!) 森林環境教育とは?から始まり、森林環境教育推進委員である川嶋氏や鹿住氏 らと森林環境教育の可能性について語り合うという期待の講座です。しかもなん と無料で開催されます。  来年1月26日(木)・2月8日(水)・2月16日(木)の3回に渡って、都内 で開催される予定です。  興味のある方は、申込み等詳しい内容について下記のホームページを御覧下さい。  ニッセイ緑の環境講座HP: http://www.mmjp.or.jp/nissay-green/ ――――――――――――――――――――――――――――――――― 3.森林インストラクター資格試験(第15回)の実施結果について  平成2年に創設された森林インストラクター資格制度により、現在2,046名の 森林インストラクターが全国各地で活躍しています。その平成17年度の資格試 験の実施結果が、社団法人全国森林レクリエーション協会から発表されました。 平成17年度は1,031名の応募に対し259名が合格したとのことです(下記のURL を参照下さい)。  なお、平成18年度は9月中旬に一次試験が実施される予定で、詳細につい ては来年2月1日に全国森林レクリエーション協会から実施要領が発表される 予定です。 http://www.shinrinreku.jp/shikakushike/shikakushike_gokaku_hapyo.html ――――――――――――――――――――――――――――――――― 4.森林環境教育教材の募集について  全国各地で様々な森林環境教育の取り組みが行われており、実施者の方々 はそれぞれ豊富な経験に基づくアイデアから、工夫を凝らした教材等を作られ ていることと思います。しかし、どんな教材があるのか、また、それらの教材を どこに行けば見ることができるのか、どうすれば手に入れられるのかといった 情報はなかなか周知されていないのが実情ではないでしょうか。  森林環境教育ネットワークでは、森林環境教育に携わる多くの人たちにとって、 活動のヒントとなるであろうこれらの森林環境教育に関する教材(森林体験・ 炭焼きなどから木材利用などまで幅広く対象とします)の情報を収集し、紹介す ることにしました。ぜひ情報をお寄せください。 ◎森林環境教育ネットワークホームページで教材の募集を行っています  →http://www.zenmori.org/feenet/case/  森林環境教育に携わる方達の情報交換がすすみ、教材が多くの方々、多く の場面で活用されることによって、森林環境教育の輪がさらに広がっていくこと を期待しています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 5.フィリピンの森林・林業事情 その3  前回のフィリピンの森林・林業事情では、フィリピンの林業に関する政策の歴 史について書きました。前回は、1960年代までの話でしたので、今回は、1970 年代からのフィリピンの森林政策について書いていきたいと思います。  前回までの話を簡単に要約します。『政府は、1946年の独立後、農地改革を 迫られたが、地主出身議員の反対により、替わりとして公有林野への開拓入植 制度を進める。多くの人々が入植をしたが、1950年代から日本の木材需要が 増大し、政府は、木材伐採企業に広範な伐採権を発効した。それは、入植者が 生活するエリアまでおよび、木材伐採企業の利益を守りたい政府によって、入 植者は、不法占拠者扱いを受ける。また、この頃より、木材の過剰な伐採とそ の後の放牧地利用によって急速な森林の減少が始まった。』  さて、対日輸出の増加に伴って1950年代から増加していった木材伐採権は、 1970年代には、公有林野の63%(約1000万ha)に達しました。しかし、1970年代 をピークに木材伐採権を与えられた土地は減少をはじめました。その理由は、 単にフタバガキ大経木を伐り尽くしてしまったからです。今までは、公有林野内の 住民を排除していく強い姿勢を示していた政府もマルコス政権下に改正された 森林法によってその姿勢は緩和されていきました。具体的な内容としては、公有 林野内に居住する住民は、それ以上開墾地を広げないことと政府が提示する森 林保全計画の実施を受け入れることを条件とし、2年を契約期間として居住する ことが認められました。さらに1982年には統合社会林業政策が始まり、農地の 最低20%に樹木を植栽することを条件に土地保有権を認めるというものでした。 これには、対個人のものと対コミュニティのものと2種類あり、個人には最大7ha、 コミュニティには数百ha程度の所有権が、25年契約で認められるようになりまし た。これが、フィリピンにおける住民参加型の森林政策の始まりとなります。しか し、この政策は、過去に実現できなかった農地改革の代替品の要素が強かった ということです。  さて、一見画期的そうなこの制度ですが、1980年代後半からの大規模な植林 計画の開始に伴いさらなる土地問題を引き起こすことになりました。次回はその 続きから現代までを紹介したいと思います。  ところで、今回書いたように1970年代には、フィリピンにおける利用可能な森林 は、ほとんどすべて伐採されてしまいました。今のフィリピンの若者の多くは、本 来の山の姿を知りません。生まれたときには、すでに山は草原になっていたわ けです。ある時、延々と続く草地となった山の中で、あるフィリピン人にこう言わ れました。「どう?きれいだろう。日本の森林もこんな感じかい?」確かに地平線 まで続くかのような360度パノラマ草原は美しい風景でした。感動ものです。でも、 ここは本来森林があった場所なはずです。しかし、若者にとってはこれが当たり 前の風景なわけです。  フィリピンの田舎では、今でも自然の恵みを生活に利用しています。薪、狩猟、 野草採集など生活に不可欠な要素を多く山に依存しています。だからこそもっと 山に森林に皆が関心を持つべきだろうと思います。親から子へ、子から孫へ、先 生から生徒へ、森林の有益さを伝えていく。森林を回復していく、管理していくた めには、最終的には政策ではなく、その地域の住民の力が不可欠だと思います。  草の砂漠(草漠?)となり、草が最終極相となっているフィリピンの山々をいつ の日か、皆の力を合わせて、昔の豊かな森林に戻すことができたらこんなにす ばらしいことはないのですが。 続く。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 6.森林環境教育リレートーク  「ついつい」  先日、ある森林インストラクターの方からお聞きしたのですが、指導者が陥り やすい失敗として「教えてしまう」というのがあるそうです。  指導者に成り立ての人に特に多いそうなのですが、自分の持っている知識や 技術をひとつでも多く教えたいと、1から10まで全て教えてしまう。「この木の名 前は何ですか?」と聞かれ、「はい、この木は○○○です。特徴は××が××で ××です。みなさん覚えましたか?」と進めてしまう。確かに、その時は覚えたか もしれませんが、時間が経過して、又はちがう木の名前を知りたいと思った時に はどうでしょうか。多くの人が「あれ?この前聞いたのだけれど・・・何だっけ?」 となるでしょう。  「子には魚を与えるな、釣り方を教えよ」という格言があります。山々を駆けめ ぐり、本を調べ、自らが苦労して得た知識や技術は、そう簡単には忘れません。 また、調査したり研究する手段さえ持っていれば、仮に忘れたとしても又導き出 すことが出来ますし、さらに、その技術を活用して、より多くの知識を得る事が 出来るでしょう。  しかし、現実問題としては、ついつい知識そのものを教えてしまうし、ヨコから クチだけでなく手も出してしまいがちです。  キャンプに行きました。薪を割り、火を熾し、ご飯を炊かなければなりません。 参加者の方々にやってもらいました。しかし、要領が悪く中々進みません。辺り は暗くなって来ました。お腹もすいて来ました。ケガも怖いし、さあどうしましょう ? (林野庁 Y・T →全森連T・K) ――――――――――――――――――――――――――――――――― 7.林野庁ホームページの御紹介 http://www.rinya.maff.go.jp/ □記者発表資料〜プレスリリース〜  ・無人ヘリによる松くい虫防除に関する運用基準作成のための   検討会(第3回)の概要  ・気候変動枠組条約第11回締約国会議等の結果について  ・第1回「森林整備地域活動支援交付金制度に関する検討会」の議事概要について  ・平成17年度「国有林野事業業務研究発表会」(第38回)の   開催結果について □お知らせ  ・平成17年度林業普及指導員資格試験の合格者の発表について  ********************************* 森林環境教育ネットワークメールマガジン 発行者 肱黒直次 編集者 黒澤 徹 多田裕一 URL http://www.zenmori.org/feenet/ ********************************* <編集後記>  クリスマスと言えばやはりサンタクロースですが、本場グリーンランドのサンタ クロース協会公認のサンタの条件は、1:家庭をもっていること。2:子どもがいる こと。3:体重が120kg以上あること。4:試験(筆記・実技)をパスすること だそうです。実技?!? 50mダッシュ→はしごを登って煙突から家の中へ→プレ ゼントを置いて、クッキーとミルクをたいらげる→スタート地点に戻る。制限時 間は2分だそうです。サンタになるのもひと苦労ですね。  11月にデンマークからやって来た環境保全親善大使である「グリーンサンタ」 が各地のイベントで環境保護や自然保護を訴える活動を行っています。サンタ さん曰く、もみの木の森、雪降るクリスマス、トナカイといったクリスマスに欠かせ ない存在や現象が環境問題の影響で少なくなっているとのこと。子ども達にとっ て(大人にとっても?)夢の存在であるサンタクロースが、環境問題で困っている なんて、いやはや、なんとも・・・ *********************************