*********************************            森林環境教育ネットワークメールマガジン                    第 20 号                  平成17年12月1日 ********************************* □今号の目次   1.森林環境教育戦略会議2005in白川郷「白川郷宣言」について   2.子ども樹木博士リーダー交流会のお知らせ   3.〈レポート〉(社)日本環境教育フォーラム 清里ミーティング   4.海の森マングローブ      〜マングローブの生き物たち〜   5.林野庁ホームページのお知らせ      ※林野庁メールマガジンが発行されました。   *********************************  社団法人日本環境教育フォーラム主催の清里ミーティングが開催されました。  また、これから来春にかけて全国各地で地区ミーティングが開催されるそうです。 遠くのミーティングには、時間や経費の関係で行けなかった方も、地区のミーティ ングには比較的参加しやすいかもしれません。  このネットワーク会員の方で、地区のミーティングに参加された方は、レポート を是非お寄せ下さい。   *********************************  ☆ネットワーク会員の登録は12月1日現在 No.389に達しました。  ☆イベント情報    11月15日以降、新たに4つのイベントが登録されました。    詳しくは、ホームページ“イベント情報”まで  ――――――――――――――――――――――――――――――――― 1.森林環境教育戦略会議2005in白川郷「白川郷宣言」について  前号で御紹介した「森林環境教育戦略会議2005in白川郷」では、今後の 森林環境教育の戦略について議論しました。その結果を6つのプロジェクトと して提案し「白川郷宣言」として取りまとめました。  宣言を、ネットワークのホームページにアップしました。  白川郷宣言:http://www.zenmori.org/feenet/sengen.pdf                                       是非御覧いただき、積極的な御感想や御意見をお寄せ下さい。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 2.子ども樹木博士リーダー交流会のお知らせ  「子ども樹木博士」とは、木の名前を覚えることをきっかけに、自然と親しみ 遊ぶプログラムのことです。子ども樹木博士認定協議会(会長:木平勇吉 日本 大学教授)では、機関誌の発行・認定活動への支援・モデル教材等の作成など を通じ、この活動を支援しています(メルマガの3号もご覧下さい。森林環境教育 ネットワークHPにはメルマガ全号のバックナンバーを掲載しています)。  さて、来る12月17日土曜日に、子ども樹木博士活動をすでに実施している リーダーの方々、活動に興味を持っている方々が集い、交流会が開催されます。  当日は、林政審議会会長でもある木平勇吉先生の進行により、箕輪光博先生 (東京農大教授)の講演、宮林茂幸先生(東京農大教授)の野外コース案内、 3団体の活動報告、情報交換会と盛り沢山の内容で開催されます。  森林環境教育ネットワーク事務局の林野庁担当官も参加します。  興味のある方は、是非参加下さい!  ●日時:12月17日(土)13:30〜17:00  ●会場:東京農業大学 7号館3階共通製図室 東京都世田谷区桜丘1−1−1  ●申込先:子ども樹木博士認定活動推進協議会   (事務局担当:国井 忠:くにい ただし)    東京都文京区後楽1−7−12全国森林レクリエーション協会内、    電話03−5840−7471・FAX03−5840−7472    Eメール kunii@shinrinreku.jp  ●申込注意:名前、連絡先(電話、FAX、Eメールなど)、所属団体等を記入    の上、上記いずれかの連絡先に12月14日までにご連絡下さい。  ●URLもご覧下さい http://www.shinrinreku.jp/kyokai/kodomokyou.html ――――――――――――――――――――――――――――――――― 3.〈レポート〉(社)日本環境教育フォーラム 清里ミーティング  (社)日本環境教育フォーラム主催の「清里ミーティング2005」が11月19 日(土)から21日(月)までの3日間に渡って、山梨県立八ヶ岳自然ふれあい センター及び財団法人キープ協会清泉寮(せいせんりょう)を主会場に開催 されました。  フォーラムには、全国各地から約230名が参加されました。  参加者の特徴としては、NPO等の市民団体や大学生の方が圧倒的に多く、 併せて全体の参加者の42%を20代の方が占めており、全体にハツラツとした 雰囲気が漂っていました。  大まかなプログラムとしては、以下のとおりです。 19日(土) 午後 開会式            全体会 基調講演                   5分間スピーチ                   ディスカッション          夜  交流会               スライドプレゼンテーション  20日(日) 早朝 早朝ワークショップ〈3つのワークショップ〉         午前 分科会 9分科会         午後 分科会 9分科会         夜  日本環境教育フォーラム活動報告ディスカッション                            〈愛・地球博の報告〉                スライドプレゼンテーション  21日(月)  朝  やまねミュージアム早朝特別会館             ポールラッシュ記念センター見学ツアー         午前 全体会 グループディスカッション              閉会式          午後 さよならパーティー  このフォーラムに参加しての率直な感想は「適度に短い」です。がっちりとひと つのプログラムを長く行うのではなく、「あれ、もう終わり?」と思うくらいにひと つのプログラムが短い。しかし、短すぎるとは思いませんでした。  その典型的な例が、初日の全体会での5分間スピーチです。4名の報告者が 5分間で、自らの活動と意見を述べるこのプログラムは、発言者も参加者も適 度に緊張し、発言者の一言一言に集中していました。  プログラムとプログラムの間のオリエンテーションも、要点が簡潔で分かりや すかったです。しかし、だからといって急いで慌てているという感じはしません。  参加する前には、「2泊3日のイベントは長いな」と思っていたのが、終わって みれば、まさにあっという間の3日間でした。  発言や意見の中で印象に残った3つのキーワードを紹介します。  1つめは、「新しい哲学」です。  これは、(社)日本環境教育フォーラムの理事長でる岡島成行氏がおっしゃった 言葉です。環境教育を普及し、人類が地球や他の生命と共存するためには、技 術を開発するエンジニアや教育を担う学校の教師に加え、人間が生きる上にお いて指針とするべき「哲学」を哲学者達は考えなければならないとの事です。  2つめは、「ジェンダー」です。  特定の人物が言った言葉ではないのですが、多くの参加者がおっしゃって いました。  「ジェンダーバランス」とか「ジェンダーフリー」と、口にしていました。具体的 にどのような場面で使われていたかは忘れてしまいましたが、この夏に流行した 「クールビズ」と同様に、「後天的・社会的・文化的性別のこと」と長々と説明する よりも「ジェンダー」と言う方が分かりやすいですし、使う場面や意味は違うかもし れませんが「セクハラ!」と叫ぶよりも「ジェンダーバランスが・・・」という方が 優しい感じがします。  3つめは、「需給のミスマッチ」です。  森林環境教育に携わっている自然学校のうち、高齢者を対象とした環境教育 を実施している又は今後対象にしたいと考える団体は極めて少数であり、一方 自然や環境に関する旅行や活動に参加したい中高年は非常に多い。団塊の世 代が、一挙に退職を迎える2007年問題と合わせ、このミスマッチの解消が必 要だとのことでした。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 4.海の森マングローブ    〜マングローブの生き物たち〜  マングローブの森に足を踏み入れたことがありますか?  そこにはたくさんの命があふれています。  森の中を歩いていると、足下をぴょんぴょんぴょんぴょん飛び跳ねているのは、 沖縄では「トントンミー」と呼ばれるミナミトビハゼです。繁殖期には巣穴の中か らひょっこり顔を出しているカワイイ姿を目にします。見た目はカワイイ姿ですが、 肉食で小さなエビやカニなどを食べていいます。動く物は何でも餌だと思うので しょうか、森の中でマングローブの葉っぱを小さくちぎって近くに落とすと、 「さささっ」と飛びついて「ぱくっ!」とかぶりつきますが、餌ではないと気が付 き、残念そうな顔をして(いるように見えるのです。)去っていきます。しかし、 再びちぎった葉っぱを落とすと、「さささっ」「ぱくっ!」「がっかり・・・」、落 とすと「さささっ」「ぱくっ!」「がっかり・・・」、反射的に葉っぱに飛びつくト ントンミー、私の意地悪な性格が表れます。  トントンミーは食べないマングローブの葉っぱですが、体長20cmほどもある 大きな巻き貝のキバウミニナにとってはご馳走です。ヤエヤマヒルギなどのマン グローブは海水から吸収した余分な塩分を葉に貯め込んで落葉させるのですが、 地面に落ちた黄色い葉っぱに群がりむしゃむしゃと食べているキバウミニナの 姿をマングローブ林の中では見ることができます。ふと、自然に落ちた黄色い 葉っぱと、木の上で青々と茂っている新鮮な葉っぱと、キバウミニナはどちらが 好みだろうかという疑問が湧き、調査に向かう道すがら、マングローブから新鮮 な葉っぱを少し分けてもらって地面に落としていきました。帰り道、食べかけの 黄色い葉っぱを横に、私が落とした葉っぱに群がるキバウミニナたち、「塩分控 えめ」の健康志向はカイの間でもブームなのでしょうか・・・頻繁に水面下になる マングローブの林床では、キバウミニナのような動物がミミズの役割を果たして います。  マングローブの森をさらに進んでいくと、突然目の前にトルコのカッパドキアを 彷彿させるような(ちょっとおおげさ?)、高さ1m近い土の塚の連なりが姿を現 します。これは地中に巣穴を張り巡らすオキナワアナジャコが掘り出した泥が、 巣穴の入り口に積もってできたものです。よく見ると塚のてっぺんには、まだ掘 り出したばかりの湿った泥がのっています。「シャコ」といっても、お寿司屋さんの シャコとは違い、ザリガニのような姿をしていて、ハサミを器用に使って泥を押し 出していきます。南太平洋のフィジーでは有名な食材だそうです。目の前に一面 に広がる塚の数々ですが、すべての塚をオキナワアナジャコが使っているわけ ではなく、古くなった塚にはカニ達が巣穴をあけて棲んでいたりするそうです。 「マングローブの森の高層マンション」、耐震性はダイジョウブでしょうか・・・  他にもエビ、カニ、魚、鳥など、ご紹介したい生き物たちはたくさんいますが、 きりがないのでこの辺で・・・  近年マングローブ林をフィールドにした観光も盛んに行われていますが、大勢 の人たちがどどどっとやって来て、駆け足で過ぎていくようなやり方では、環境へ の負担が増すばかりです。エコツーリズムへの関心が高まりつつはありますが、 まだまだ、マングローブ林に限らず、多くの自然体験型観光に当てはまる問題 ではないでしょうか。  ビックリしたカニが巣穴に隠れている間に通り過ぎてしまうようなスピードでは なく、ちょっと足をとめて、そこに棲む生き物たちに出会えるような、時間的にも、 心にもゆとりを持って、マングローブの森へ足を運んでみてはいかがでしょうか。 (つづく?) 日本に分布するマングローブの種類やそこに棲む生き物たちが紹介されています。 →「マングローブと生き物たち」http://www.kaiyo-net.com/mangrove/ ――――――――――――――――――――――――――――――――― 5.林野庁ホームページのお知らせ    ※林野庁メールマガジンが発行されました。 □記者発表資料〜プレスリリース〜  ○「無人ヘリによる松くい虫防除に関する運用基準作成のための検討会   (第3回)」の開催について  ○「森林整備地域活動支援交付金制度に関する検討会」の開催について  ○「トキの野生復帰のための生息環境の整備方策策定調査」の調査結果について  ○第39回国際熱帯木材機関(ITTO)理事会等の結果について  ○アジア森林パートナーシップ(AFP)第5回実施促進会合の結果概要について □今月の施策紹介  ○森林で働く人たちの安全で快適な職場づくり □お知らせ  ○森林(もり)づくりと木づかいのお便り  〜林野庁メールマガジン〜  林野庁では、「地球温暖化防止森林吸収源10カ年対策」をはじめとする森林・ 林業施策について、国民のみなさま方のご理解を深めていただくために、 『森林(もり)づくりと木づかいのお便り』を創刊しました。  このメールマガジンでは、林野庁の施策を紹介するだけでなく、森林ボランティア に関する情報やイベント情報など幅広い情報を掲載し、原則として毎月1回、20日 に発行しています。どなたでも無料でご利用できますので、是非ともご登録くださ い。  なお、このメールマガジンは、パソコン向けに提供します。 ********************************* 森林環境教育ネットワークメールマガジン 発行者 肱黒直次 編集者 黒澤 徹 多田裕一 URL http://www.zenmori.org/feenet/ ********************************* <編集後記>  清里ミーティングでの夜の交流会での事。  司会者の方が、「みなさん、参加者同士で交流する際には、是非、O(オー) ではなく、C(シー)で交流しましょう!」とおっしゃっていました。  OではなくC?  交流する際に、参加者が、円陣の様にOになってしまうと、新たな人が加わり にくい、しかし、Cならば空いた部分に人が入っていけるとのことです。  交流会では、私の様に田舎者で人見知りするけど、話し好きで友人を作りた いと願う人間にとって、グラスを持ってウロウロするのは本当に辛いものです。 そんなとき、話しの輪がOではなくCならば、何とか入って行けるかもしれません。  司会者の助言のあとは、交流が一段と進んだようでした。私もおかげさまで多 くの参加者のみなさんと交流することができました。  司会者の言葉も素晴らしかったですが、それを即座に実践する参加者も 素晴らしい!  環境に優しい人は、人にも優しいのでしょうか? *********************************