**********************************        森林環境教育ネットワークメールマガジン               第 11 号             平成17年7月1日 ********************************** □今号の目次 1.最も多い名前は? 2.夏と言えば:その? 森の“聞き書き甲子園” 3.夏と言えば:その? 林間学校のススメ 4.飲んで育てる日本の森林 5.林野庁ホームページの御紹介 ********************************** ● (社)日本森林技術協会を事業実施主体として「森業・山業(もりぎょ う・やまぎょう)創出支援総合対策事業」による山村地域の森林資源等を 活用したビジネスプランを4月1日から5月25日まで募集したところ、全 国から70プランを超える応募を得ることが出来ました。  ご協力を頂いた関係者の皆様に御礼申し上げます。  応募されたプランは、観光・体験交流、木工品、木材加工、エネルギー 関連など多岐にわたり、それぞれ、起業者の創意工夫を活かしたプランと なっています。  その概要が協会より提供されましたので、ご紹介いたします。   ネットワークホームページ林野庁情報をご覧下さい。 ● 会員専用掲示板今月のお題は引き続き「学校と森林環境教育」です。     **********************************                                                 ☆ネットワーク会員の登録は7月1日現在 No.345に達しました。 ☆イベント情報  6月15日以降、新たに1つのイベントが登録されました。 詳しくは、ホームページ“イベント情報”まで  1. 最も多い名前は?  林野庁では、平成13年度より都道府県を通じて森林環境教育等に関する 様々な実施状況を把握するべく「森林の多様な利用に関する調査」を実施し ています。  今号では前号に引き続き、「里山林の保全・整備・利用に取り組むNPO 団体数」に関する調査の結果についてご紹介いたします。  ※総団体数は900団体ですが、重複があるため合計とは一致しません。  ○団体の所属   NPO法人:120団体 行政組織が組織する団体:71団体   ○名前の特徴   名前に使用されている言葉の種類です。   ○○○の会:479団体 森林:267団体    倶楽部(又はクラブ):121団体 里山:109団体   緑(又はみどり):61団体 ボランティア:49団体   守る:39団体 環境:29団体 水:25団体 塾:23団体   21世紀:22団体   ○所在地    市部:616団体 町村部:256団体  ○活動内容   林業活動(下刈り・除間伐・枝打ち等)696団体   森林環境教育:538団体 自然観察:309団体   炭焼き:161団体 木工・竹細工93団体 植樹:42団体   清掃活動:33団体 遊歩道整備29団体 キノコの植菌等:22団体  ○活動場所   国有林:44団体 都道府県又は市町村有林等:411団体   私有林:287団体  ○補助事業等活用の有無   有り:258団体 無し:642団体  次号では、森林環境教育における都道府県の指導者養成の状況をご紹介い たします。 2. 夏と言えば:その? 森の“聞き書き甲子園”  夏と言えば・・・みなさん何を思いうかべますか? 夏の日本の風物詩の ひとつに夏の“甲子園”の高校野球があります。実は、森にも“甲子園”が あるのです。  それが、「森の聞き書き甲子園」です。  今年で第4回目となる「森の聞き書き甲子園」を紹介します。  今年度は、7月5日で聞き書きを行う高校生の募集を終了し、その後東京 での研修を経て「聞き書き」作業に進んで行きます。 ※森の聞き書き甲子園ホームページより  古くから日本人は森を護り、育て、その恵みを利用する中で、伝統的な 生活や文化を受け継いできました。しかし、都市化が進み、日本人の多くは、 日常生活での森との関わりを失っています。  私たちは日本のみならず、地球環境にとっても大切な森を護り、育て、次 代に引き継ぐために、日本人が伝統的に伝えてきた森に生きる知恵や技術に 光を当て、未来を見つめ直したいと考えています。今年度で第4回目を迎え る「森の\"聞き書き甲子園\"」は、毎年、日本全国から選ばれた100人の高 校生が参加するプロジェクトです。  100人の高校生は、長年、森と関わり、森とともに生きてきた「森の名 手・名人」100人を訪ね、「聞き書き」します。  「聞き書き」とは、一対一の対話を通して、その知恵や技術、そして人生 そのものを聞き、その方の「話し言葉」だけで文章にまとめる手法です。  「聞き書き」を通じて、高校生は、森と関わる知恵や技術を学ぶとともに、 「森の名手・名人」の人生そのものに触れることができます。  「聞き書き」による記録は、森と共に生きてきた「森の名手・名人」の技 (わざ)や心のアーカイブ(集積)であると同時に、世代を越えたコミュニ ケーションの証でもあるのです。  「森の\"聞き書き甲子園\"」を巣立った高校生たちの中には、「共存の森」 と呼ぶ森づくりの活動を始めたグループがあります。また、文字による記録 だけでは伝えきれなかった「森の名手・名人」の語り口や表情、技術などを 映像で記録しようというプロジェクトも昨年度から始まりました。  「聞き書き」「森づくり」「映像」......これらの活動を通じて、毎年、 参加する高校生と大学生や社会人となったOB・OG達のネットワークが全 国に広がっています。  森と人との\"つながり\"を取り戻し、共に生かされ、生きていく社会をめざ して......。次代を担う高校生の皆さんが、この活動に積極的に参加してく ださることを願っています。  詳しくは 森の聞き書き甲子園ホームページまで  http://www.foxfire-japan.com/prof.html 3. 夏と言えば:その? 林間学校のススメ  「林間学校」懐かしい響きのする単語です。最近は、自然学校とかサマー キャンプとかといった名称の方が多いのではないでしょうか。子どもたちの 自然体験が乏しくなってきました(野外でテントに寝たことがない61%、 日の出や日の入りをみたことがない43%、湧き水を飲んだことがない43 %、外で火を燃やしたことがない25%:平成7年文部省調べ)が、他者 (外部)への配慮・思いやりのなさにつながっていることがしばしば論じら れています。長期に自然体験学習をすることによって、非依存性、協調性、 耐性などが高まるというデータもあります。大人も含めて意図的に自然体験 をしなければある種の感性が失われていくのでしょうか。   学校行事、家族旅行、子どもを対象にしたサマーキャンプなど、機会は探 せばたくさんあります。(森林環境教育ネットワークの「森林総合利用施設」 「イベント情報」や林野庁ホームページのこども森林館「森の子くらぶ受け 入れ可能施設一覧」もご参照ください。)遠くまでいかなくても、近くの公 園の行事に参加するだけでも十分感性は蘇ります。東京都の今月の広報もこ の種の情報満載です。みなさんの地域の広報をごらんになって見てください。  ウン十年たった今でも小学校の林間学校で見た野鳥、キャンプファイアー の炎、山頂で梅干し(大の苦手)のおにぎりが食べられず、お腹をすかして 山を下りたことなどを思い出します。(Y.Y) 4. 「飲んで育てる日本の森林」  なにやら興味をそそられるキャッチフレーズ  オフィス街ではちょっと目を惹くナチュラルな自動販売機から出てきたの は地球に優しい「カートカン」飲料。  カートカンをご存知でしょうか?。カートカンとは紙を主な原料とした缶 状の飲料容器のことで、見た目はアルミやスチールの缶のように見えますが、 手に取ると牛乳パックのような材質でできていることがわかります。  カートカン飲料の特徴としては、アルミ缶が高温殺菌を行うのに対してカー トカンは無菌充填を行うので、中身の風味や栄養分が損なわれにくく飲料そ のものの味わいを楽しむことができるという利点があります。  これまでの紙製の飲料容器の多くには外材を原料とした紙が使われてきま したが、カートカンではその複雑な形状を実現するために、質的により安定 した紙の製造が必要で、そのために国産材を30%以上使用しています。特に間 伐材や端材などを積極的に活用していることから、間伐等の森林整備の推進 につながるものと考えられています。  国産間伐材を30%以上使用していることからカートカンは「間伐材マーク」 を取得しているほか、空き缶はリサイクルされてトイレットペーパーに生ま れ変わっています。またカートカンの売り上げの一部は「緑の募金」に寄付 され、日本の森林育成に役立っています。  全国森林組合連合会(以下全森連)は、京都議定書が発効されるなど地球 温暖化防止にむけた取り組みが本格化する中で、CO2吸収源対策の一環と して、?ポッカコーポレーションや関連団体等の協力により、「カートカン」 飲料の普及拡大に取り組んでいます。昨年5月には、全森連があるコープビル (東京都千代田区)に「カートカン」自動販売機の設置が実現するなど、普 及拡大に向けた取り組みが動きはじめています。コープビルに設置した「カー トカン自動販売機」には、間伐材の利用推進を図るため、ひのき間伐材を使 用した木枠を設置していて、神田のオフィス街ではそのナチュラルさは目を 惹きます。また、「カートカン飲んで育てる日本の森林」というキャッチフ レーズを掲げ、森林育成のメカニズムをわかりやすく解説したポスターを貼 付して、一般消費者の方々に森林育成について知ってもらうための啓蒙活動 を行っています。  地球温暖化防止への取り組み、また間伐材利用を推進していくためにも、 カートカンの普及拡大に、多くの方々のご理解とご協力をお願いいたします。  紙の原材料である木材の使用が増えれば、森林の整備に必要な経費が確保 され「植える→育てる→収穫する」という循環の中で健全な森林を育てるこ とができます。カートカン飲料を飲むことで森づくりの手助けができると思 えば、ひと味もふた味も美味しく感じるかもしれませんね。 5. 林野庁ホームページの御紹介 □記者発表資料〜プレスリリース〜 ○ 地域再生法に基づく地域再生計画(地域再生基盤強化交付金を含む地域   再生計画の認定)について ○ 第2回「森林(もり)づくりに関する企業との懇談会」の概要について ○ 平成17年度第2回水源林造成事業期中評価委員会の議事概要について ○ 平成17年度緑資源幹線林道事業期中評価に関する意見の募集について □今月の施策紹介 ○ 第4回森の“聞き書き甲子園”   ―FOXFIRE IN JAPAN−開催中 ********************************** 森林環境教育ネットワークメールマガジン 発行者 肱黒直次 編集者 黒澤 徹 多田裕一 URL http://www.zenmori.org/feenet/ ********************************** <編集後記>  近頃環境関連で話題となっているのは、なんといっても環境省が音頭を とって推進している「クール・ビズ」です。  この運動に関しては、賛否両論あるわけですけれども、「事務所の冷房の 設定温度を28度にしましょう」とか「夏場のノーネクタイによる軽装の奨 励」などと言うよりも「クール・ビズ」と一言言ってしまうと、それで活動 全体がイメージ出来、多少ラフな服装でも許され、さらには、クールという 使い慣れた言葉に、ビズという新たな言葉を加え、新しい言葉でありながら 覚え易いという、コピー的にも良いネーミングであり、今年の流行語には間 違いなく選出されるのではないかと思っております。  クール・ビズと同様に「森林環境教育」という言葉も、社会の各層に広く 普及し、一時の「流行語」に留まることなく、活動そのものも併せて社会に 広がり定着させるために頑張ろうと思う次第であります(Y.T)。 **********************************