***************************       森林環境教育ネットワークメールマガジン                第 6 号             平成17年4月1日 *************************** □今号の目次 1.〈レポート〉愛・地球博に行って来ました 2.〈林野庁から〉環境教育推進法について 3.森林組合系統における森林認証制度への取組 4.林野庁ホームページの御紹介 5.会員専用掲示板の開設について いよいよ愛知万博が始まりました。 この万博のテーマは「自然の叡智」です。  これまでの万博が、産業や技術の発展を中心とした国の威信をかけた 巨大なイベントだったのに対して、今回の万博は、自然環境の保護や 循環型社会の構築を目指した市民参加にも注目したイベントです。森林 環境教育に関連した、森の自然学校・里の自然学校、グローイング・ヴィ レッジ、サツキとメイの家(これも自然体感プログラムの一つなんですよ) が注目を集めています。                                                ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ☆ネットワーク会員の登録は4月1日現在 No.290に達しました。 ☆イベント情報  3月15日以降、新たに10のイベントが登録されました。 詳しくは、ホームページ“イベント情報”まで   1.〈レポート〉愛・地球博に行って来ました  「愛知万博に行ってきたよ!」と言うと、「マンモス観た?トヨタ館のロボ ット観た?」と聞かれます。私がそのどちらも観てこれなかったと言うと 「じゃあ、何を観てきたの?」と、聞かれます。  私は「森の自然学校と里の自然学校に行って来た」と言うと、森林環境 教育に馴染みのない人や、万博には興味があってもマンモスやロボット だけが愛知万博だと思っている人は、怪訝な顔をします。  私が、今回の万博のテーマが「自然の叡智」だということ、そして森林や 里山での様々な活動を通じて、自然を体感する・・・と、途中まで話すと、 多くの方は「それで、それ面白かった?」と聞きます。  テレビやマスコミで取り上げられているのは、主に長久手会場の混雑する メインゲートや企業パビリオンです。  私は、瀬戸会場から待ち時間なしで、極めてスムーズに入場する事が 出来ました。場内も予想していたより静かでした。するとテレビの若い 女性レポーターが「ハイ、瀬戸会場も大変盛り上がっていますよ!入り口 にも長い列ができています」と話していました。私は「ちょっと無理があるなー」 と思いました。  今回の愛知万博には、世界120の国と多くの企業が参加しています、 そして市民団体やNPO、ボランティアも数多く参加しています。  会場も東京ドーム40個分、端から端まで歩くとゆうに30分以上はかか ります。  これだけ広大な会場に、様々なパビリオンがあれば、中には待ち時間0分 で入れるアトラクションもあります。  しかし、だからと言って、面白いとか面白くないとか、盛り上がっているとか、 いないとか、来場者が多いとか少ないとか、テレビで紹介されているから とか、そのような事だけで評価するのではなく、やはり実際に行って自分 の目で見て、触れて“体感”することが、重要だと思いました。  初日という事もあって、会場全体が今ひとつしっくりこないというか、上手く 回っていない感じがありました  が、各パビリオンの担当者は、来場者からの意見を真摯に聞き、改善に 活かしていこうとする姿勢が良かったし、インタープリターの方はぎこちなさ の中にも初々しさがあり、フィールドとなる森林は、あまり人に踏み荒 らされていない新鮮さがありました。  体感プログラムは、森林や環境問題に興味のない方でもスムーズに入り 込めるように配慮がなされており、「面白くかつ多くの来場者であふれ大変 盛り上がっていました。」                                    (Y.T) 2.<林野庁から>環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律について?  持続可能な社会を作っていくためには、国民、民間団体、事業者、行政等 の各主体が自ら進んで行う環境保全活動が大切です。一人一人の環境に ついての理解を深め、取組を進めることができるよう環境教育を推進し、 環境保全活動を促進することを目的に、この法律は平成15年10月に施行 されました。続いて、平成16年9月には基本方針が決定され、同年10月 の人材認定等事業の登録制度の施行により完全施行となっています。 (基本的な仕組み)  この法律の構造は、環境保全の意欲の増進と環境教育の推進を2本の 柱とし、法律及び基本方針において、基本的な考え方、国民、民間団体、 事業者、行政等の各主体の責務や取組を促すべき施策の方向等を示して います。本法律オリジナルの具体的な制度としては、指導者の不足や、 教育現場と指導者のマッチングの欠如等の課題の解決に資するため、 民間団体等が実施する人材の育成や認定に関する事業について、一定の 基準に適合しているものは国が登録を行い、インターネット等により国民に 対し積極的に情報提供を行うという「人材認定等事業についての事業登録 制度」があります。これについては、昨年10月から募集が開始されています が、まだ登録事業者は出ていません。なお本制度については、次のメール マガジンでくわしく取り上げる予定です。 (林野行政との関係)  この法律と森林との関係については、「法律の基本理念(第3条)」におい て、森林等における自然環境を育成する重要性に係る理解の深化、森林等 における自然体験活動の重要性等が規定されています。また、基本方針に おいては、2の(2)の「環境保全の意欲の増進、環境教育の推進のための 施策」の中に、学校林を活用した自然体験活動の促進、森の子くらぶ活動 推進プロジェクト、国有林の「遊々の森」、「緑と水の森林基金」の活用等に より支援を進めることが明記されています。なお、この法律の主務大臣は、 環境大臣、文部科学大臣、農林水産大臣、経済産業大臣、国土交通大臣 の5大臣となっており、各省が連携して取組を進めることとされています。  林野庁としては、森林という体験学習の場として最大のフィールドを所管し ている立場から、環境教育−森林環境教育−を引き続き推進してまいります。 環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律の関係 資料は以下のURL(環境省HP内)にあります。 http://www.env.go.jp/policy/suishin_ho/index.html 3.森林組合系統における森林認証制度への取組  多くの国々において、産業の近代化、工業化が押し進められる中で、森 林の過度な伐採や乱開発により、森林の減少、質の劣化の進行が危惧さ れてきました。また最近では、地球温暖化問題が国際的な環境問題とし て大きく取り上げられ、温室効果ガスである二酸化炭素の吸収源として、 森林の役割に注目が集まっています。  90年代中頃になると、これら森林の問題に対処する仕組みとして、欧米 先進国を中心に森林認証制度が広まっていきました。森林認証制度は、持 続可能な森林経営、森林の持つ多面的機能の発揮、そのための管理体 制の整備などについて、客観的な基準・指標により、第三者機関が評価、 認証します。そして、認証された森林から生産された林産物にはラベルが 添付され、消費者に明示することができます。  現在、いくつかの問題を抱えながらも、欧米諸国を中心に普及しつつあ りますが、一方で森林認証について言えば、わが国は遅れをとっているの が現状です。  一昨年、わが国独自の森林認証制度である『緑の循環』認証会議(SGEC) が発足して、わが国においても本格的な森林認証の普及が期待されてい るところです。  森林組合系統では、組合員である森林所有者に寄与する仕組みとして、 制度の目的に沿った森林認証の積極的な運営を図っていきたいと考えて います。そのためにも、認証単位の設定、審査手続き等でのコストなど問 題に関して、わが国の現状にふさわしい制度とし、認証材のマーケットの 開拓などを図りながら、森林所有者の協同組合として森林組合が組織的 に対応していくことが大切なことと思われます。 4.林野庁ホームページの新着情報の御紹介 □記者発表資料〜プレスリリース〜   ○特定公益信託 農林中金80周年森林再生基金について/NEW   ○森林づくりに関する企業との懇談会の概要について   ○林政審議会の概要について □今月の施策紹介   ○山火事予防!!   ○期待される木質バイオマスのある暮らし 5.会員専用掲示板の開設について  3月31日、「森林環境教育ネットワーク」トップページに掲示板を開設しました。  この掲示板は、森林環境教育ネットワークの登録者リストへご登録いただいた 会員の皆様による情報交換の場です。  地域での連携を目指した活動紹介や仲間づくり、森林環境教育にまつわる 幅広い意見交換などにご活用いただき、ネットワークを広げるととともに、 森林環境教育に対する議論の深化を目指しましょう。 ******************************** 森林環境教育ネットワークメールマガジン 発行者 肱黒直次 編集者 黒澤 徹 多田裕一 URL http://www.zenmori.org/feenet/ ******************************** 編集後記  昨年12月に開設した「森林環境教育ネットワーク」も新たな年度となります。  メールマガジンは月2回発行というペースをなんとか守ってくることができました。  ホームページ本体は、まだまだ発展途上で更新も少ないのですが、近く会員 専用の「掲示板」を設置する予定です。  4月1日は、“エイプリル・フール”です。  エイプリル・フールの由来・語源には様々あって、正確には分かっていません。  いずれにしても、「嘘をついても良い日」とか「嘘をついても罰せられない日」 と言われています。  ジョークが好きなイギリスでは、大手の新聞社やテレビ局が大真面目で一面 やトップニュースに載せ、読者や視聴者もそれを楽しみにしています。  私が、個人的に好きなのが、数年前のイギリスの新聞の「大手ハンバーガー チェーン店が左利き用のハンバーガーを発売」という記事です。しかも、大真面 目に図解入りで、大学教授による解説まで付いているのです。  この記事を、知った私はその後、食事の席などで「これは、右利き用の箸だ、 左利き用の箸に替えて下さい!」 などと言って、周囲から顰蹙を買っています。 ***************************************