***************************      森林環境教育ネットワークメールマガジン                第 4 号                        平成17年3月1日 *************************** □今号の目次  1.「森林インストラクター」について  2.〈林野庁から〉「学校林活動の促進」について  3.〈レポート〉「トヨタ エコの森シンポジウム2005」について  4.林野庁ホームページの御紹介  5.林業就業希望者への支援                          森林環境教育ネットワークは、森林・林業関係者ばかりでなく、 多くの方々の参加をいただいています。  今後も、開設の目的である、森林・林業関係者ばかりでなく様々 な分野の様々な方々の参加により、ネットワークを盛り上げていき たいと思います。                                                         ―――――――――――――――――――――――――――― ☆ネットワーク会員の登録は3月1日現在 No.257に達しました。 ☆イベント情報  2月15日以降、新たに3つのイベントが登録されました。 詳しくは、ホームページ“イベント情報”まで   1.「森林インストラクター」について  みなさんは、初めて森に入った時のことを覚えていますか、鬱蒼と しげる樹木は、太陽の光を弱めほのかに暗く、鳥の囀りや木々のざわ めきが四方八方から聞こえ、気温も少し低いような、さっきまで滝の様 に流れていた汗もいつの間にか引き、自然を五感で感じたと思います。  同時に、この自然をもっと知りたい。木々の名前や森の仕組みにつ いての知識を得たいと思ったのではないでしょうか?  「森林インストラクター」は、森林を利用する一般の方に対して、森林 や林業に関する適切な知識を与え、森林の案内や森林内での野外活 動の指導を行う者です。  社団法人全国森林インストラクター協会が年1回資格試験を行ってお り、これに合格し同協会に登録することにより森林インストラクターの称 号が付与されます。  全国には、2040人の森林インストラクターが登録されており(平成17 年2月現在)、環境教育や野外体験学習の場で活躍しています。   多くの人々が、森林の魅力を知り、森林への理解を深めるよう、森林 インストラクターの活躍への期待が高まっています。  森林インストラクターに関する詳しいお問い合わせは・・・ 全国森林インストラクター会  http://www.shinrin-instructor.org/ 森林インストラクター資格試験のご案内  http://www.shinrinreku.jp/shikakushike/shikakushike_gaiyo.html 森林インストラクター養成講座のご案内  http://www.shinrinreku.jp/yoseikoshu/yoseukoshu_gaiyo.html いずれも、社団法人森林レクリエーション協会HPにもリンクがあります。    2.〈林野庁から〉「学校林活動の促進について」  学校林とは、学校の基本財産形成や教育の場として利用することを目 的に、学校が保有している森林をいいます。  学校林の造成は、戦後の国土復興運動の一環として、山林資源、愛護 思想の普及、公共福祉への寄与などの林政・教育上において重要なもの として推進されてきました。今日、学校林活動は、心身ともに発育中の小 中学校の生徒や高校生が、植樹や保育作業を通じて自然に関する科学 知識を学習し、社会に貢献する情操豊かな人間性を修得し、さらには地域 社会への寄与するなどの側面を持つ活動として実施されています。  H13年現在、全国で3千3百校が、約2万ヘクタールの学校林を保有し ています。  ちなみに、全国の小中高校は、約2万6千校です。  林野庁においては、青少年の学校林活動の場と機会を確保し地域に根 ざした森林環境教育の充実を図るため、今後以下のような取り組みを推進 することとしています。  1.学校林の新規設置等のための相談窓口の設置  2.学校林の整備や学校林の木材利用を推進するためのモデル学校林の設定  3.学校林における森林ボランティアによる森林保全管理活動等を促進  4.学校林活動促進のための歩道、ベンチ等の環境整備 3.〈レポート〉「トヨタ エコの森シンポジウム2005」について  社団法人日本環境教育フォーラムとトヨタ自動車株式会社が主催するエ コのもりシンポジウム2005「持続可能な社会は〈森の生活〉から」〜「観察」 と「実践」ソローのメッセージ〜が2月17日(木)東京池袋のアムラックスホ ールにおいて開催されました。  副題のソローとは、19世紀前半のアメリカの詩人「ヘンリー・デイビット・ソ ロー」のことです。彼は当時としては、極めて希有なナチュラリストであり、同 時に文学者、哲学者、思想家でもありました。彼は、日本で言う里山に小さ な小屋を建て、そこで、自給自足生活の中で「観察と実践」を通じ、今日多く の社会で問題となっている、国家と個人の関係、地球環境、情報化社会の 到来、貧富の差の拡大等、時代を先取りし訴えています。  彼の考えは、インド独立の父ガンジーや、黒人差別反対運動家キング牧 師、アメリカ大統領ケネディにも強い影響を与えました。  このシンポジウムは、民間団体と企業のコラボレーション(共同作業)によ り企画運営されたものです。この取り組みの進化型として、今年の4月2日 には、岐阜県白川郷に「トヨタ白川郷自然学校」が開校します。この学校は、 日本の環境教育の一つの集大成として、世界から多くの関係者が訪れるこ とも期待されています。  このように、民間NPO等がノウハウを提供し、企業が資金を拠出し、互い の利害や目的を達成する関係を「ウィン・ウィンな関係」と言うそうで、行政と NPO、行政と企業行政、企業とNPOの共同など、今後期待されるものです。  今回のシンポジウムは、講師やパネラーの発言が歯切れ良く分かりやす かったこと(単なる問題提起ではなく、かと言って自分の考えを押しつけたり、 他の活動を批判するわけでもない)参加者が行政・学生・企業関係者等多様 性に富み、年齢も幅広く、男女比も均衡がとれていたこと、間近に迫った 「愛知万博」をテーマにしていたことなどタイムリーで新鮮な催しでした。  シンポジウムの内容は、HPで紹介される予定です。   エコの森シンポジウムHP  http://eco.goo.ne.jp/education/eco_seminar/sympo/                                   (Y.T)  4.林野庁ホームページの御紹介  □記者発表資料〜プレスリリース〜   ○林政審議会施策部会の開催及び一般傍聴について   ○第3回農林水産省政策評価会林野庁専門部会の開催及び傍聴のお知らせ   ○「水と森林パートナーシップ」シンポジウム及びスタディーツアーの開催   ○第6回国有林の「レクリエーションの森」に関する検討会の開催について  □お知らせ   ○スギ・ヒノキ花粉に関する情報   ○平成17年春の「緑の募金」展開中   ○技術開発課題の募集について   ○副大臣会議「木材利用の推進」について 5.林業就業希望者への支援  日本の国土の約7割は森林が占めていますが、現在、国内林業の停滞な どから整備が行き届かない荒廃した森林の増加が心配されています。  そうした森林・林業の再生のためにも、活力ある森林整備の担い手が求め られ、全森連ではこれまでにも林業への就業をバックアップする様々な事業 に取り組んできました。そして平成14年度からは、1年間にわたるOJT研修 (職場内実地研修)等により、技術の習得や山村地域への定着につとめ、 林業事業体への本格就業を目指す「緑の雇用担い手育成対策事業」を実施 しています。  また、林業への就業を考えている都市部在住者などを対象にした相談会 (森林の仕事ガイダンス)を、昨年の12月10・11日に名古屋、12月17.18日に 大阪、1月21・22日に東京会場で開催、3会場で述べ2,723名もの方々が来場 しました。  全森連では、林業就業に関するホームページを開設しています。林業への 就業に興味のある方はぜひアクセスしてみてください。 ●N.W.森林(もり)いきいき:http://www.nw-mori.or.jp/ ●RINGYOU.NET「緑の雇用」総合ウェブサイト:http://www.nw-mori.or.jp/                                           (T・K) **********************************   森林環境教育ネットワークメールマガジン    発行者 肱黒直次    編集者 黒沢 徹 多田裕一    URL http://www.zenmori.org/feenet/ ********************************** ☆事務局からのお知らせ  イベント情報で、開催期日が過ぎたものは、事務局において随時削除させて いただきますのでご了承下さい。 編集後記  夢みる力がある限り・・・  先般、ある環境教育団体の記念式典に出席しました。式典のあいさつで、団 体の幹部の方(70歳くらい)が「私たちには、夢がある・・・この夢みる力がある 限り、私たちは青春だし、老いることはない。その夢とは・・・」と、自分の夢を語 り始めました。  かつて、アメリカの黒人差別に反対したキング牧師も“I have a dream”と 演説しました。近頃、「現実を直視しろ」などと言い、現実に縛られ、「夢も希望も 無い」等とうそぶくそこのあなた!「あなたは、すでに老いている・・・」。  同時に、別の幹部は「私たちの行っている、環境教育の活動は本当に必要な のだろうか?本当は、環境教育活動など行わなくても、皆が進んで、環境保全 の活動をするならば私たちの活動は不要である。本当は、それが理想なので はないか・・・?  今日の式典は、大勢の参加者により盛会裡に開催されているが、我々もみな さん同様、“環境教育万歳”と諸手を挙げて活動しているのではなく、絶えず問 題意識を持ち、自問自答を繰り返していることを、御理解いただきたい。」と述べ られました。  この方は、日本の環境教育の第一人者のお一人であり、私などから見れば、 既に悟った様にお見受けされるのですが、そのような方でも、「日々悩んでいる のだなあ」と思いました。